ITコラム
第2回 紛争事例に学ぶ「ITユーザーの心得」
2019年11月25日
カテゴリー ITコラム
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この連載では、3回にわたり日本IBMとのコラボレーション企画として、複雑なクラウド環境やデータ環境が引き起こす紛争の事例をご紹介します。
※本記事は、2019年8月に EnterpriseZine(エンタープライズジン)にて掲載の転載です。
第2回のテーマは、クラウドサービスの途中解約について
クラウドサービスは、サービスが 不要になったり、品質に不満があったりしたときには、その利用をやめてしまうことができます。むろん、いざ契約を終了するとなれば、データや プログラムの移行等々、実施しなければならないことは少なくありませんが、それでもオンプレミスで自分の資産にしてしまっているシステムを廃棄するよりは、財務的な負担も少なくて済むことでしょう。これはクラウドサービスを利用する一つの大きなメリットでもあります。
【紛争事例-2】品質が期待以下だった場合、クラウドサービスは途中解約できるのか?
逆に言えば、パブリックのクラウドサービスを使う場合には、そうした利用の終了の仕方について、よくよく事前に確認しておく必要があります。クラウド契約は、通常、最短でも1年毎の更新とするものが多いようですが、ときにユーザ側が契約を途中で打ち切りたいと考えることもあるでしょう。現在利用しているクラウドよりも、もっと有利なサービスに乗り換えたくなった、あるいは、クラウドサービスの品質が期待を下回っており、業務に支障が出る場合などです。
このうち、前者については、ある意味ユーザ―側の自由意志によるものです から、例えば、途中解約しても、契約の残存期間分の費用を支払うなど、しなければならないことが約款等で定められています。しかし、後者の場合、つまりサービスの品質が悪いので、クラウド利用をやめてしまいたい、という時にはどうでしょうか。ユーザーから見れば、システムに不具合が多すぎて使えないので契約を止めたいと思っても、そうした際の取り決めが契約でなされていない場合、クラウド業者も素直には解約に応じてくれないかもしれません。概要の続きをお読みください。(要登録)
3回シリーズ「紛争事例に学ぶ」
第1回「プロバイダー側のミスなのに…クラウド上のデータが滅失、ユーザーが払った代償は?」
第3回「データ移行の責任は誰が負うのか?」
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