デジタル変革(DX)
ビジネス環境の変化に対して、ビジネス・ルールの可視化とシステム追随を 容易にする自動化ソリューションのご紹介
2023年07月11日
カテゴリー オートメーション | デジタル変革(DX) | 業務の自動化
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多くの企業で、既存システムがブラックボックス化しており改修することが難しい、システム修正のリード・タイムがビジネス環境の変化スピードに追いつかない、という悩みを抱えています。DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進において、これらのシステム制約は大きな足かせとなります。 これらの課題を克服する解決策のひとつとして、BRMS(Business Rule Management System)を用いた自動化ソリューションを紹介します。
<目次>
ルールベース開発プラットフォーム yonobi®
ビジネス・ルールとは、請求金額計算や査定など「ある条件の基で下される判断規則」となります。BRMSにビジネス・ルールを蓄積することにより、属人性を排除し、判断業務を自動化することが可能となります。他社との競争に打ち克つには、ビジネス環境変化に対し迅速にビジネス・ルールを変更し、業務に自動反映することが求められます。ルールベース開発プラットフォーム 「yonobi」 は IBM Decision Manager Open Edition をベースに、BRMSで扱うビジネス・ルールを「簡単に作れる! 試せる! 使える! 」をコンセプトとしたソリューションとなります。
ソリューションの説明の前に、BRMSの特徴を簡単に説明します。
BRMS(Business Rule Management System)の特徴
- ビジネス・ルールを決定表の形のまま管理する
- システムから、ビジネス・ルールを切り出して管理する
BRMSは、実装が日本語の決定表(デシジョン・テーブル)形式のため、実装と設計書が同じ内容となります。
決定表は可読性が高く、実装した決定表を業務ユーザーが確認することが可能です。また、設計書として整理したビジネス・ルールがそのまま実装に反映されるため、修正が容易であると同時に、仕様書や設計書などのドキュメントと実装の乖離、システムのブラックボックス化を防ぐことができます。
従来のシステムは、判断ロジックとなるビジネス・ルール、システムで利用されるデータ、振る舞いとして動作するプロセスが、ひとつのアプリケーションのなかで複雑に組み合わさることで成立しています。そのため、ビジネス的に小さな仕様変更であっても、システム改修の時間とコストが大きくなるケースがみられます。
BRMSは、業務仕様であるビジネス・ルールだけを、独立して管理しています。その結果、ビジネス・ルールの変更による影響範囲を限定でき(プロセスやデータに関する回帰テストが不要)、システム改修のリード・タイムを短縮できます。
ルールベース開発プラットフォームyonobi の特徴
ここまでBRMSが、いかに利用価値が高いかを確認してきました。しかしながら「いざ、BRMS導入」となると、独自言語の学習コストや、テストを含めた動作環境の構築や、アプリケーションとルール実行環境の組み込みなど、導入を妨げる障壁が立ち塞がります。この壁を意識することなく、BRMSのメリットを享受するために、株式会社オージス総研はルールベース開発プラットフォームyonobi を開発しました。
- ビジネス・ルールを簡単に作れる!
- ビジネス・ルールを簡単に試せる!
- ビジネス・ルールを簡単に使える!
ビジネス・ルールは、業務の用語(日本語)を使用して直感的な画面操作で作成できます。 ビジネス・ルールで使用するファクト(データ)、区分を定義し、数値式、文字列式、日時式は用意された関数を活用して、さまざまな業務のルールを作成できます。 作成したルールは、Excel形式の仕様書として出力することも可能です。
作成したビジネス・ルールは自動的にコード生成され、画面からビルドしてすぐに動作確認できます。 下の図のような分かり易い画面に直接データを入力してルールの実行結果を即座にレビューできます。 あらかじめ作成したファイルから入力して実行することも可能です。
ルールエンジン(SDK)は、Javaの部品として業務アプリに組み込んで利用できるだけでなく、ルールと業務アプリを分離した構成も可能です。 さらに、ルールをデシジョン・サービスとしてAPI化すると、RPAやERPなどさまざまな連携先からエコシステムとしてルールを利用できます。
DX推進基盤としてyonobi 活用
これまで紹介してきたように、yonobi を用いることで、システム効率化や既存のビジネス・ルールを他システムで活用することを容易にします。ただ、これまで紹介した活用だけでは、DX(デジタル・トランスフォーメーション)に到達することはできません。
DXが目指すのは、データとデジタル技術を活用してビジネスモデルや組織を抜本的に改革することです。これを実現するには、ビジネスの最前線で顧客や取引先の要求・要望と直面している業務担当者が、ITシステムの業務プロセスを構築する必要があります。DXのビジネス・リードを担う業務担当者が直に、ビジネス・ルールを作成・変更できることが望ましいのです。
しかしながら、業務担当者がシステム構築や改修などのすべてのITスキルを保有することは、現実的に難しいことです。
そこで、IT担当者のようにITスキルに長けていなくても、ビジネス・ルールを作成・変更できるシステムの環境が提供されればDX実現が大きく推進できる、と言い換えることができます。
yonobi がDX推進のひとつの解決策となるという理由を説明します。
- 直観的な操作でビジネス・ルールを作成することができるため、プログラム・スキルを必要とせずに、ITシステムの動作(ロジック)を変えることが可能です。
- 作成したビジネス・ルールは、作成後すぐにツール上で動作確認できるため、短期間にトライアンドエラーのサイクルを回すことが可能です。
- 作成したルールはAPIにすることで、複数のシステムから呼び出すことが可能です。
ハンズオンやトライアル版提供など、yonobi に触れる機会を用意していますので、ご相談ください。
ご相談・お問い合わせ
金融業のビジネス・ルール(審査・与信・査定など)を中心に、サービス業の料金計算や製造業の各国法規対応など、ビジネス環境の変化に追随するシステムとして多くのユースケースに対応可能です。
このソリューションについてのご相談・お問い合わせはこちらへ
三田 善啓
株式会社 オージス総研
ソリューション開発本部BRMSソリューション部
ビジネス開発チーム マネジャー
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