IBM Sustainability Software

NYSE上場企業のESG取り組みを支援

記事をシェアする:

サステナビリティーや ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みは、企業活動の根幹に関わる重要な課題となっています。2023年に行われた各企業の株主総会で、投資家からサステナビリティーに関する質問が寄せられていることからわかるように、開示するサステナビリティー情報は、企業価値を示す要素として安心して投資判断に活用される重要な指標となっています。よって、今後は、開示する情報の質を高めていく取り組みが加速していくことでしょう。

その中で、IBM は、2023年4月24日(US時間)、データ、テクノロジー、マーケット・インフラの世界的な大手プロバイダーであるインターコンチネンタル取引所(NYSE: ICE)傘下のニューヨーク証券取引所(NYSE)と協力し、NYSE 上場企業の ESG への取り組みを支援すると発表しました。

多くの企業が、環境に対する取り組みの進捗状況、ESG に関する情報開示、および気候関連の金融リスクの管理について、利害関係者から透明性を確保し説明責任を果たすことが求められており、継続的な関心の高まりを目の当たりにしています。実際、2022年に IBM Institute for Business Value が実施した CEO 調査のデータ[1]では、CEO は取締役会メンバー(72%)と投資家(57%)から、サステナビリティーの透明性に対して最も強く求められていることが示されています。同時に、サステナビリティー目標を達成するための最大の課題として、調査対象となった CEO の44%が「データからのインサイトの不足」を課題として挙げており、また、3分の1以上(35%)が「技術的な障壁」を課題として挙げています。

IBM は、透明性ある情報開示とネットゼロへ向けたお客様の取り組みの実現に向けて、IBM Envizi ESG Suite  (以下、Envizi) を提供しています。Envizi はお客様の脱炭素に向けた取り組みを進めるとともに、第三者保証や監査に耐えうるデータ管理と透明性ある情報開示を支援します。また、ESGデータの収集や分析、管理に伴う課題と複雑さを解消し、業務の効率化を図ります。

Envizi は以下の3つの方法でお客様のネットゼロに向けた取り組みを支援します。

  • データの証跡まで追跡可能な単一のデータ管理基盤と様々なレポーティング機能で透明性ある情報開示とデータ管理を実現
  • 9つのモジュールを利用してお客様の希望に寄り添いながら脱炭素化に向けた取り組みを推進
  • データの自動登録や正規化で業務を効率化

NYSE, Global Head of Capital Markets の Michael Harris 氏は、「ニューヨーク証券取引所は、NYSE コミュニティーの長年のメンバーである IBM と協力し、上場企業のサステナビリティー・データの収集と報告という重要な業務を支援できることを喜んでいます。」と述べています。また、「NYSE に上場している企業は、世界中の企業のサステナビリティーの取り組みの最前線に位置しており、IBM Envizi ESG Suite は革新的なクラウド・ベースのツールを提供し、この分野でのプログラムをさらに強化するのに役立つことができます。」とも述べています。

「サステナビリティーの取り組みが、投資資本や優秀な人材を惹きつける上でますます重要になっていると感じます。」と IBM Sustainability Software の Vice President であり、Global Head of Product Management & Strategy である Christina Shim は述べています。また、「この新しい取り組みにより、NYSE 上場企業は、IBM のサステナビリティー・ソフトウェアにアクセスし、ESG データの収集、分析、報告を自動化することができます。これにより、ビジネス・リーダーは、単にデータを明らかにするために貴重な時間を費やすのではなく、目標に向けた戦略的な一歩を踏み出すことに集中することができます。」とも述べています。

IBM Envizi ESG Suite は、NYSE 上場企業向けの ESG Resource Center に掲載され、計画されているソートリーダーシップ・イベント、ポッドキャスト、ウェビナーなどにも含まれます。Envizi についてはウェブサイトをご覧ください。

IBM のサステナビリティー・ソリューションは、技術とコンサルティングの能力を提供し、企業がサステナビリティーの意欲を実行に移すのを支援します。データの力を活用し、サステナビリティーの取り組みを重要なビジネス機能に取り組み具体化することによって、企業はより賢明で持続可能な意思決定を日々行うことができます。IBM のサステナビリティー・ソリューションについて、詳しくはこちらをご覧ください。


[1] Own your Impact: Practical Pathways to Transformational Sustainability (May 10, 2022)


本記事は「IBM to Help Support NYSE Listed Companies with their ESG Efforts」の抄訳に一部情報を追記したものです。


More IBM Sustainability Software stories

「第2回ベジロジサミット」レポート後編 | ベジロジシステム討論会

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

ベジロジ倉庫とベジロジトラック、そしてキャベツ食べ比べを中心にご紹介した「第2回ベジロジサミット」レポート前編に続き、ここからは第二部、場所を屋内に移して開催されたベジロジシステム討論会の様子をご紹介します。 目次 前編 ...続きを読む


「第2回ベジロジサミット」レポート前編 | レタスの食べ比べとベジロジ倉庫・トラック

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

「佐久地域は葉洋菜類の一大産地であり、産地の生産を守ることは日本の食を守ることです。主体的に取り組んでいきます。ただ、青果物の取り組みは特に困難な要素が多く、物流業界でも取り組みが進んでいない分野です。そんな中で、持ち前 ...続きを読む


日本Maximoユーザー会2024@天城ホームステッド 開催レポート

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

2024年10月15〜16日の2日間に渡り、IBM天城ホームステッドにて1年半ぶりの「日本Maximoユーザー会」が開催されました。   石油・化学企業、産業機械製造企業、エネルギー企業、エンターテインメント企 ...続きを読む