IBM Sustainability Software
日本初開催「Maximoユーザー会」レポート
2021年11月02日
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10月27〜28日、日本IBM天城ホームステッドにて、IBM Maximoをご利用頂いている企業が集まり、現在の悩みや今後の効果的な活用に向けての意見交換を行う「日本Maximoユーザー会2021」が開催されました。海外ではさまざまな業種や地域で頻繁に開催されているMaximoユーザー会ですが、日本では今回初めてMaximo利用企業主催の開催が実現されることとなりました。
初開催の背景には、ここ数年の日本におけるMaximo導入企業の急増によるユーザー企業からの「横のつながり」の必要性を訴える声がありました。その声を受けとめ、幹事会社として手を挙げていただいたのが中部電力パワーグリッド株式会社様と日本精工株式会社様の2社でした。
新型コロナウイルス感染対策に万全を期し、現地参加を15人までの先着順とし、それを超える希望者にはオンラインで参加いただくハイブリッド開催となった「日本Maximoユーザー会2021」、合計で30名を超えるユーザー様が集まり、活発な情報交換がなされました。
その様子の一部をご紹介します。
共同幹事会社様からの挨拶の後、ユーザー会の1日目前半は、センシンロボティクス社によるドローン・デモとIBMからのMaximo活用例の紹介が行われました。
下の写真は、天城ホームステッドでご参加いただいた皆さまの記念写真撮影の模様を、3種類のカメラ(通常、ズーム、サーマル)を搭載したドローンにより撮影したものです。
なお、Maximoユーザーの多様さを表すように、参加企業の業種はエネルギー、化学、食品、自動車、サービス運用、製造…と多岐にわたっていました。
「一般的なドローンで、あれほどハイクオリティの画像が確認できるとは思っていなかった」という声が数名の方から上がっていましたが、ドローンの力をご確認いただいたのはもちろん記念写真だけではありません。天城ホームステッドの屋根の状態や近隣の植生管理状況なども、ズーム機能やサーマル機能を用いて詳細まで視認できることをご確認いただきました。
「データは分析・利活用まで行うことで真の価値を発揮します。設備点検や現場管理においては、ドローンによる画像は設備資産管理ソフト(EAM)と組み合わせることで価値を最大にご活用いただけます。」と語ったのはセンシンロボティクス社の上野氏ですが、大型施設の屋根や送電鉄塔、工場やプラント施設の外観など、参加企業の方々には実際に自社がMaximoで管理している資産や設備における具体的なドローン活用をイメージしていただけたのではないでしょうか。
なお、ドローンとMaximoの連携については、下記の記事でも上野氏に詳しく解説いただいています。
→ 高精度・高頻度・網羅性。ドローンが変えるプラント設備保全
上野氏に続いて登壇したIBM 磯部は、Maximoの社会インフラ導入事例としてデンマークのSund & Bælt社による「グレートベルト・リンク」の事例と、ボストン・ダイナミクス社の四足歩行ロボット「Spot」との共創事例を紹介しました。こちらも下記URLよりご覧いただけます。
→ [事例] Sund&Bælt Holding社 | より良い洞察への架け橋を築く
→ Edge-based analytics drive smarter operations
この後、ユーザー会1日目後半では、参加企業各社による取り組み紹介が行われました。
残念ながら、内容について当記事では触れることができませんが、共同幹事会社の日本精工様による昨年9月の講演が以下で公開されています。
→ AIが設備保全履歴を伝承可能なノウハウに。「若手もベテランもいきいき働ける保全のスマート化」講演レポート
ユーザー会2日目は、IBM Maximoのグローバル・プログラムディレクターのDave GasdiaによるMaximoロードマップ紹介の後、彼を囲んでのオンライン・ディスカッションが行われました。
長年Maximoを担当し、世界中でユーザーからの要望を取りまとめロードマップを作成しているDaveへの直接のインプット機会ということで、ここでも参加企業各社からさまざまな声が挙がりました。
そして2日目の後半は、参加企業が4グループに分かれ、Maximoを実際に利用してみて気づいたことについて情報交換と討議を行いました。テーマは事前に参加企業から集められた中から特に要望の強かった「業務適用範囲と利用範囲」「運用保守とサポートデスク」「標準機能とカスタマイズ」「従業員教育」の4つに絞り進められました。
こちらも詳細はここではご紹介できませんが、役に立つ情報を積極的に提供し合う時間となりました。今後、お客様へのインタビュー記事や事例紹介という形でお伝えできる機会を持てればと考えています。
こうして第一回目を終えた日本Maximoユーザー会。
「手探りの中で始まった会ですが、始まってみれば最初からかなり突っ込んだ意見交換ができて驚きました」という声や、今後の情報交換の方法を提案する声、また、終了前からすでに次回の開催計画についての話題が出るなど、ユーザー様にとって有意義な時間になったようです。
支援企業として、IBMは今後もMaximoユーザー会の開催をサポートできればと考えています。
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