IBM Sustainability Software

既存Wifiネットワークで、オフィス使用状況をリアルタイムに監視

記事をシェアする:

 

IBM TRIRIGAとシスコ社のパートナーシップが

不動産ポートフォリオ全体でオフィス稼働率をリアルタイムに可視化

 

従業員がすでにオフィスに戻っているにしても、あるいは在宅ベース、まれに出社する状態だとしても、はたまたずっと出勤しなければいけない状態がずっと続いていたとしても、いつ、どのスペースが、誰に使用されているのかを把握しておくことは、さまざまな観点から非常に重要です。

現在、それらを正しく把握できていますか? 今後、オフィススペースの見直しや分散計画を立てる上で、正確な詳細データが利用できる状態でしょうか?

 

もし、不確かなデータを用いて手作業で導き出した分析を用いて判断しているのなら、今こそリアルタイムに取得された正確なデータを用いた分析への変換のときです。

今後、変化するビジネス要求に迅速に対応できなければ、あなたのビジネスの居場所はどんどん狭まっていくことでしょう。

 

■ スペース利用に新しい洞察を与える新パートナーシップ

Cisco社とIBM TRIRIGAは、既存のWiFiネットワーク・インフラストラクチャを使用した位置検出技術でオフィススペース計画を支援する、新たなパートナーシップを結びました。

このパートナーシップにより発表されたソリューションは、オフィススペースの使用状況をよりすばやく正確に把握し、その分析と洞察からより的確で効果の高いスペース計画を作成できるようにするものです。

 

■ 既存WiFiを用いることでコストを節約

不動産のスペース管理やプロパティ管理をご担当されている方に朗報です。

CiscoとTRIRIGAのパートナーシップにより、Cisco DNA Spacesサービスにて、AIの洞察を活かせるIBM TRIRIGA Building Insightsをご利用いただけるようになりました。

わずかな費用で、施設がどのように使用されているかを、既存のWifiネットワークをから理解することができるようになるのです。その効果は、ご利用いただければすぐにご体感いただけるでしょう。

 

Cisco DNA Spacesの製品責任者であるラジェシュ・レディ氏は、次のように述べています。

Cisco DNA Spacesは業界をリードする屋内位置情報システムであり、CiscoのWiFiポイントを用いて人びとの行動やモノの移動を把握できるものです。今回のIBM TRIRIGAとのパートナーシップにより、私たちは、エンタープライズ・ワークスペース分析と洞察のプラットフォームにおける最高のソリューションを生みだすことができました。

 

■ IWMSにさらなる価値を

CiscoとTRIRIGAのパートナーシップは、TRIRIGA統合職場管理システム(IWMS)にもさらなる価値を与えます。より適切なスペースをより適切な組織に割り当てられるようになるのはもちろん、利用組織への賃料負担請求も、実データに基づいたスペース使用量を反映したものにすることができます。

さらにこの新しいパートナーシップは、施設管理に下記の観点からも価値をもたらします。

・事前にパッケージ化されたビジネスインテリジェンスによる施設スペース管理

・AIと機械学習による施設利用者の使用傾向の改善

・ 施設利用状況のモニタリングによる人員・設備配置の最適化とビジネス継続性の向上

 

■ スペースの可視性が実現すること

実際のデータに基づく洞察が手に入るようになったということは、十分な情報に基づいた決定が下せるということを意味します。

それは以下のような行動が取れるようになるということです。

・ 移動要求や統合プランに、各フロアごとの実情に合わせて迅速に対応できるようになります。

・ データから特定した施設の利用傾向とパターンに合わせ、スペース計画を微調整できます。

・ スペースの広さと従業員数の適切なバランスを取ることで、居住者の安全と満足度を向上します。

・ 十分に活用されていないスペースを統合し、コストの管理と削減ができます。

 

■ インテリジェントな不動産・設備管理を

不動産戦略の最重要ポイントは、施設内スペース戦略です。

従業員の安全とウェルビーイング向上の施策を素早く立案・実施することができ、コスト削減にも大きな効果をもたらす、スマートな不動産および施設管理ソリューションが必要です。

 

データ、IoT、AIのスマートなアプリケーションから、IBM TRIRIGAは、スペースと設備の利用状況、運用と保守、居住者の経験価値、投資計画、リース管理と会計に対する、重要な情報と洞察を引き出します。

そしてポートフォリオ全体を信頼のできる単一情報源として可視化し、絶え間なく変化するニーズに、つながる建物(コネクテッド・ファシリティーズ)として応えていきます

 

TRIRIGA Building Insights詳細については、下記ページよりご確認いただけます。

IBM TRIRIGA、インテリジェントな不動産と施設管理のための洞察を活用したソリューション

 

 

問い合わせ情報

お問い合わせやご相談は、Congitive Applications事業 にご連絡ください。

 

関連記事

安全な職場の再開をエッジコンピューティングの活用で

ワークプレイスの競争力を高める3つの方法

統合型職場管理システム(IWMS)バイヤーズガイド

 


土屋 敦 |Technical Lead, AI Applications

 

当記事は Quickly start monitoring space by using your existing wireless network を抄訳し、日本のお客さま向けに編集したものです。

 

More stories

日本Maximoユーザー会2024@天城ホームステッド 開催レポート

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

2024年10月15〜16日の2日間に渡り、IBM天城ホームステッドにて1年半ぶりの「日本Maximoユーザー会」が開催されました。   石油・化学企業、産業機械製造企業、エネルギー企業、エンターテインメント企 ...続きを読む


トヨタ紡織「 A-SPICE レベル3」取得活動事例 | シートシステム/車室空間開発の未来に向けて

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

「Automotive SPICE(A-SPICE)の取得を意識し、実際に検討を本格化したのは2021年です。そして昨年2023年3月にレベル2を取得し、そこから約1年半で今回のA-SPICE レベル3の取得となりました ...続きを読む


「心のバリアフリー」を広げるために(Divers Map × IBM九州DXセンター) | PwDA+クロス10

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

日本アイ・ビー・エムグループの社内コミュニティー「PwDA+」では、障がいの有無に関わらず、誰もが自分らしく活躍できる会社の実現を目指し、障がいのある社員とアライ社員(当事者を支援する社員)が日々さまざまな活動を実践して ...続きを読む