無事に閉幕: IBM Cloud から Intel® Innovation 2022 イベント参加報告

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初めて対面で行われた開発者向け Intel® Innovation イベントの閉幕を迎え、1 つの大きなコミュニティーとしてつながることに刺激を受けた IBM Cloud

現地には 1,300 人を超える参加者が集まり、バーチャル環境では数百万人が参加して、クラウド・コミュニティーのシンクタンクから生まれた最新の進歩を目にしました。このページでは、IBM Cloud としての総括を、第 4 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーに関する内部の話題と合わせてお伝えします。

Intel® Innovation の夜の人混み (2022年9月27～28日)

IBM Cloud Desktop as a Service (DaaS)

ここ数年の間にリモートワークとハイブリッド・ワークが広がり、DaaS はリモートでホスティングされる体験全体を通して仮想化デスクトップと仮想化アプリケーションを提供するなど、仮想デスクトップ・インフラストラクチャー (VDI) の分野で継続的に重要な役割を果たしています。企業は物理的なインフラストラクチャーを購入する必要がなくなり、代わりにサブスクリプションと従量制の課金によって運用することで、リスクの低減と柔軟性の向上を図ることができます。IBM Cloud の DaaS 専門チームはこのイベントに参加し、インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを実装した IBM Cloud で提供する 2 つの新しい DaaS ソリューションの展示と説明を行いました。

•Dizzion Managed DaaS on IBM Cloud: VMware Horizon を基盤とする Dizzion 提供の完全管理ソリューション。
•Citrix DaaS for IBM Cloud: 自動化を内蔵した Citrix 提供の顧客管理ソリューション。

IBM Cloud とインテルのエキスパート・チーム (Intel® Innovation にて)

IBM Cloud 上の HPC ソリューション

IBM Spectrum Scale、IBM Spectrum LSF、IBM Spectrum Symphony は、インテルの 2022 Select Solution for Simulation and Modeling の受賞以降、誇らしいことに今年の中心的存在となりました。このようなハイパフォーマンス・コンピューティング (HPC) ソリューションによって、クラウド上にスーパーコンピューティング・レベルのパワーが実現され、大企業もスタートアップ企業も区別なく対等の運用コストで競争できるようになります。
IBM Cloud 上の HPC ソリューションは、インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー搭載のコンピューティング・インスタンス、ワークロード・スケジューラー、ストレージ管理、高速データ転送を備えた、すぐに使えるソリューションです。自動車から航空宇宙、石油 / ガス、金融業界まであらゆる業界で、演算負荷の高いワークロードが実行されています。IBM Cloud 上の Spectrum ソリューションは、特にワークフロー設計の最適化や迅速なデータセットの成果予測について、よりスマートなビジネスセンスを促進します。

シアターセッション「HPC Solutions on IBM Cloud」 (Intel® Innovation にて)

IBM Cloud 上の Terraform で作成するウェブアプリ

クラウドでの構築やクラウドへの移行を促す主な要因は、ワークロードの拡張と保護です。しかし残念ながら、新しいウェブ・アプリケーションの大半が、まず開発、次に拡張、3 番目にセキュリティーという順で構築されます。これよりももっと適切な方法があるのをご存じでしょうか。まずは (デフォルトで) セキュリティーから、すでに拡張できるように設計されているプラットフォーム上に構築することです。
IBM Cloud for VMware はデフォルトでセキュリティーが確保されます。企業のオーナーが明示的に定義しない限り、パブリック・インターネットへの接続が絶対に存在しない、社内のプライベート・ネットワーク内にワークロードと仮想マシンを配置するプラットフォームを構築。これ以上に安全なものがあるでしょうか。
IBM Cloud の設計 / エンジニアリング・チームは Intel® Innovation に参加し、ライブ・デモを行って、グローバルに利用、拡張、保護が可能な VMware ウェブアプリのデプロイメントを構築する方法を開発者に解説しました。ソリューション全体を構築して最大 1 カ月無償で実行できるという説明を受けて、デモに参加した開発者のみなさんに喜んでいただけたようです。プロモーションの詳細については、こちらを参照してください。

IBM Cloud 上で Terraform により作成する VMware ウェブアプリは、2 つのリージョン内の 4 つのアベイラビリティー・ゾーンにわたってグローバルに展開され、米国と EU の全体で顧客の近接性とサービス利用可否の設定に基づいて位置情報ルーティングを構成。

IBM Cloud Virtual Private Cloud (VPC)

データは安全で、いつでも世界中のどこからでもアクセスできる必要があります。そのため、ベースラインのインフラストラクチャーが、どこでどのようにホスティングされるかが最も重要です。IBM Cloud VPC は、インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載した新世代の IBM インフラストラクチャーで、クラウドネイティブ・ワークロード向けにゼロから設計されています。開発者向けの超高速プロビジョニング、機密性の高いワークロードに対する最大限の保護、めったに見られないコスト重視のネットワーキング・オプションは、今年のイベント・ブースで IBM のエキスパートが参加者に説明した特長のほんの一部にすぎません。参加者には、最新 VPC リソースのいずれかに利用できる 1,000 米ドル分のクレジットも進呈されました。プロモーションの詳細については、以下を参照してください。

•IBM Cloud Bare Metal Servers for VPC: 10 分以内にグローバルで導入できる、クラウド内の真のベアメタル・サーバー。
•IBM Cloud Virtual Servers for VPC: 最大限の隔離と制御を備えた、極めて拡張性の高い、シングルテナント / マルチテナントのコンピューティング能力。

第 4 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーが IBM Cloud に近日搭載

ブースの通路でもシアターの人混みの中でも、話題は常にインテルからリリースされるコンピューティング・アーキテクチャーの新たな標準に集中していました。現在市場に出ているのは開発コード名「Ice Lake」で呼ばれる、第 3 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プラットフォームです。これはインテルの 10nm プロセスノードで構築され、最大 40 の Sunny Cove コアを内蔵しています。この現世代に比べて、次に登場する第 4 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーでは、現在市場で入手できる最高レベルのパフォーマンス向上と最速のメモリーが実現されるものと多くの人が期待しています。その中でも IBM Cloud は、第 4 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーをベアメタルサーバー、仮想サーバー、HPC プラットフォームのすべてに導入できる最初のクラウド・プロバイダーの 1 つになると言われています。
「パフォーマンスとセキュリティーに対する高まる需要に応えるだけでは不十分です。クラウド・プロバイダーは、高速化パフォーマンスの真の価値をお客様に提供するために、現在のトレンドを上回らなければなりません。そのため、第 4 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーをコンピューティング・エコシステム全体に展開する最初のクラウド・プロバイダーの 1 つになることに、大きな喜びを感じています」(IBM Cloud,Infrastructure Services, General Manager Satinder Sethi)

IBM Cloud のインテル® プロセッサー搭載ソリューションの全スイートに関する詳細および最新のニュースについては、IBM Cloud のサイトを参照してください。

＊本記事は、That’s a Wrap: IBM Cloud at Intel® Innovation 2022 (著者:Meryl Veramonti, Compute Infrastructure, Product Marketing)の抄訳です。