IBM Cloud チュートリアル

動画:IBM Cloud Satellite

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この投稿は、2020年5月11日に、米国 Cloud Blog  に掲載されたブログの抄訳です。

 

分散クラウドをリードする IBM のパブリッククラウドである IBM Cloud Satellite を紹介します

IBM Cloud Satellite は今年後半に発売される新しい製品で、柔軟なインフラストラクチャ、as-a- service(アズ・ア・サービス)としての運用、安全な接続、アプリライフサイクルの管理を通して、パブリッククラウド環境とプライベートクラウド環境のアプリケーションの管理が、たった一つの画面上でできるようになります。

 

サム・ベンナムが紹介する「IBM Cloud Satellite ってなに?」

皆さんこんにちは。本日は、IBM の全く新しい製品、IBM Cloud Satellite を紹介したいと思います。

Satellite は、IBM Cloud の強みをパブリッククラウド環境とプライベートクラウド環境の両方にもたらします。IBM Cloud の機能を進化させると同時に、あなたはその機能をどのクラウド環境を選んでも実行することができるようになります。噛み砕いて見ていきましょう。

Satellite を使用することで、オンプレミス、ハイブリッド、エッジ、その他のインフラ環境など、重要なアプリケーションがどこの環境で実行中であっても IBM Cloud が制御する、たった一つの画面を通して管理することができます。

私たちがどのようにしてこれを実現させたのか、詳しく見ていきましょう。

 

The control plane(コントロール プレーン)

基礎部分から説明していきます。
IBM public cloud の一番上にある control plane。この control plane は、分散クラウド環境の複雑性を抽象化して取り除くコンポーネントを多数ホストするとともに、そのコンポーネントを IBM Cloud 上に集めます。

 

Config

Control plane には、オープンソースの Razee (英)を基盤とした、アプリケーションの全体ビューを提供する Config があります。
アプリの展開も自動化できます。

 

Mesh

次はMeshです。
これはオープンソースの Istio (英)を基盤とした、サービス間の接続性、可視性、ポリシーなどを管理できますし、異なる環境のサービスとの間であってもそれらを管理できます。基本的に、マルチクラウド、マルチクラスター サービス メッシュです。

 

IBM Cloud observability (オブザーバビリティ/可観測性)

最後に、IBM Cloud observabilityについて。
これは、全てのクラスターまたはその中のサービスをの状態を集約された運用ビューから見ることができます。これは SRE (Site Reliability Engineering) を強化する中核機能であり、Day 2 オペレーションとセキュリティ監視のための単一ビューを提供します。

 

Satellite locations

ここまで control planeを見てきました。次に Satellite があなたに代わって管理する環境 ー Satellite locations について見ていきましょう。

管理したい環境  ー Location は、どこにでもかまいません。例えば、独自のインフラストラクチャー環境、ハイブリッド環境、エッジ環境など にすることができ、そこに複数のホストからなる1組のセット(リソースプール)を作成することができます。この複数のホストは Satellite locationを構成します。

 

Satellite link

Location は Satellite link と呼ばれるコンポーネントを使って、IBM Cloud の control planeとつながります。
Satellite Link には、ファイヤーウォールなどのアプリケーション周辺のネットワーク管理をサポートする機能が備わっているだけでなく、企業のセキュリティーチームが必要とする監査機能が備わっています。

 

IBM Cloud マネージドサービス

IBM Cloud Satellite が、IBMのパブリッククラウドの機能を、あなたが望むクラウド環境へ拡張する方法について説明してきましたが、これは IBM Cloud のマネージドサービスとして提供されます。

あなたのワークロードをRed Hat OpenShiftクラスター上で動かします。あなたのワークロードは Red Hat OpenShift on IBM Cloud と同様に control plane で管理しますが、ワークロードが稼働する場所はあなたが選択した Satellite location です。

OpenShift とこの Satellite location にある IBM Cloud services のホストを有効にします。これには IBM Cloud DatabasesDevOpsなどのツールが含まれます。

さらには、お気に入りのコンテナやサーバーレス機能、仕事やそれ以上のものを開発するために、Satelliteは開発者向けにKnativeに近い能力を持ったAPIを提供します

IBM Cloud Satellite は分散クラウド環境をリードする IBM のパブリッククラウド

IBM Cloud Satellite はたった一つの画面で、パブリッククラウド環境、プライベートクラウド環境を超えて、アプリケーションをあなた自身で管理できる様になります。これにより柔軟なインフラストラクチャ、as-a- service(アズ・ア・サービス)としての運用、安全な接続、アプリライフサイクルの管理を可能にします。

IBM Cloud Satelliteを使用することで、マネージド OpenShift 、データ、DevOps サービス、実際にはそれ以上のサービスを IBM Cloud サービスカタログから、あなたが所有するデータセンターで利用することができるようになります。あなたは、クラウドサービスの専門家である必要はありません。IBM Cloud Satellite に任せておけばよいのです。

 

IBM Cloud Satellite は分散クラウドとしての IBMのパブリッククラウドです。

 

分散クラウドについて詳しくは

分散クラウドについてさらに詳しいことは、こちらもご参照いただけますと幸いです。

  • IBM 分散クラウドお役立ち情報: こちら
  • IBM 分散クラウド Cloud Satellite 公式サイト: こちら

分散クラウドに対するご質問やご相談がございましたら、ぜひ公式サイト(こちら)からお寄せください。

 

オリジナルブログ(英語) ;
https://www.ibm.com/cloud/blog/intro-to-ibm-cloud-satellite


投稿:IBM Cloud Blog Japan 編集部

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