IBM Storage

コンテナおよびハイブリッドクラウド向けのシンプルなストレージ

記事をシェアする:

本日、IBM は弊社ストレージ製品およびデータ保護ソリューションの新機能と機能拡張を発表しました。これらの機能拡張は、急速に普及するRedHat OpenShift をはじめとするコンテナおよび Kubernetes のエコシステムをサポートし、お客様のハイブリッドクラウドへの移行を後押しすることを目的に設計されています。

今回の発表は、コンテナ、Kubernetes、Red Hat OpenShift を標準ツールとして採用し、企業が物理的、仮想的およびクラウド・プラットフォーム全体をまたがってデータを連携するために必要なテクノロジーを、さらに進化させています。

発表された主な機能拡張

  • コンテナにおけるデータ保護の強化と、バックアップ、災害復旧、データ保存用のクラウド・オプションの拡張
  • Red Hat OpenShift 上でのコンテナ・ネイティブ・データ・アクセスに対するサポートの拡張
  • コンテナ・アプリとオブジェクト・ストレージとの柔軟性の向上

コンテナ採用が年々増加するとともに、データ管理、データ保護、バックアップなどの観点で、特化した戦略とオファリングが必要となるストレージの課題に、企業や組織は直面しています。

IBM は、2017 年に最初のコンテナ向けストレージを導入し、エンタープライズ・ストレージがコンテナおよび Kubernetes 向けに永続的にプロビジョンできるようにしました。このような経験・実績とRed Hat との密な連携により、IBMはコンテナ・オファリング向けに拡張したストレージ製品の新機能を発表します。

IBM Storage Suite for Cloud Paks は、OpenShift および CoreOS 上でのコンテナ・ネイティブ・データ・アクセスに対するサポートを拡充する設計です。IBM Storage Suite for Cloud Paksは、Software Defined Storage(SDS)としてファイル・ストレージ、オブジェクト・ストレージ、ブロック・ストレージを必要とすることが多い継続的インテグレーション/継続的デリバリー (CI/CD) のチームに、優れた柔軟性を提供します。IBM は、共通ライセンスにより、Red Hat OpenShift Container Storage、Red Hat CEPH、IBM Spectrum Storage をパッケージ化します。現在、IBM Spectrum Scale では、完全にコンテナ化されたクライアントとOperatorを追加し、あらゆる OpenShift クラスター上で HPC 、AI および拡張可能なデータレイク用のファイルシステムにアクセスできるようにしています。さらに、IBM Cloud Object Storage はRed Hat OpenShift にバンドルされたオブジェクト・ストレージ・インターフェースにオープンソースのファイルシステムである s3fsを利用した ファイル・アクセスのサポートを追加します。

「我が社のコンテナ化されたアプリケーションを使用してインフラストラクチャーをモダナイズするにあたり、安全で確実な方法でアプリケーション・モダナイゼーションをサポートできるインフラストラクチャーが必要だった」

と、Computing and Platform Services, Porsche Informatik の最高責任者である Christoph Buchstätter は語っています。「我が社のコンテナ化されたアプリケーションを提供する際の高い可用性に加え、優れたセキュリティーと安定性が決め手となり、我が社では、IBM Cloud Object Storage を選択しました。システムはシンプルであり、データの運用管理を自社でコントロールできます。」

幅広い CSI(Container Storage Interface) サポートするとともに、物理的ワークロード、仮想ワークロード、あるいはコンテナ・ワークロードに対して低遅延、ハイパフォーマンス、高可用性のストレージを提供するIBM FlashSystem は、既存のインフラストラクチャーでコンテナ・サポートが必要とされる局面で高く評価されています。2020 年第 4 四半期の発表では、急速な展開に合わせて更新された Ansible スクリプト、ストレージ・クラス・メモリーに対する拡張サポート、さらにスナップショットおよびデータ効率の機能強化がされています。

さらに、IBM は完全にコンテナ・ネイティブのSDSに対して、統合ストレージ管理を追加する計画を立てています。これは、スケールアウト・ストレージにおける IBM の長年の経験に基づいて構築されており、Kubernetes によって管理され、Red Hat OpenShift 環境での AI および ML(機械学習)ワークロードが要求するパフォーマンスと容量の拡張性を実現する設計です。

また、2020 年第 4 四半期に、データ保護ソリューションである IBM Spectrum Protect Plus をRed Hat OpenShift 環境も保護するために拡張する予定です。機能拡張には、認証済みRed Hat OpenShift Operatorを使用してIBM Spectrum Protect Plus サーバーをコンテナとして容易に導入する機能、アプリケーションとネームスペースおよびクラスターを別のロケーションにリカバリー可能とするメタデータを保護する機能、拡張されたコンテナ・ネイティブ・ストレージとコンテナ・レディー・ストレージのサポートが含まれます。そして、Microsoft Azure Marketplace 上で IBM Spectrum Protect Plus のβ版も発表しています。

「Kubernetes コンテナや Red Hat OpenShift ハイブリッドクラウド・プラットフォームに対する新しいイノベーションやソリューションの導入は、IBMが ストレージ市場に良い刺激を与えているという一例でもあります。新しい IBM Spectrum Scale コンテナ・ネイティブのストレージ・アクセスや、IBM Spectrum Discover を Red Hat OpenShift Container Storage (OCS) と統合することによるイノベーションは、ハイブリッドクラウド・データセンターへのIBMのコミットメントでもあります」

と、Enterprise Software and Solutions のゼネラル・マネージャーである Richard Potts は IBM Business Partner SCC で語りました。

さらに、IBM Spectrum Protectのハイブリッドクラウド・サポートのための機能拡張と、新しい IBM SANnav 管理ソフトウェアを搭載する Gen7 b タイプのSAN スイッチおよびディレクターを2020 年第 4 四半期に、サイバー・レジリエンスに対する機能強化がなされたLTO 9 テープ・テクノロジー に基づく新製品を2021 年上半期に発表することも予定しています。


特記事項: IBM の計画、方向性、および意図に関する記述は、予告なしに、また、IBM の一存で、変更または撤回する場合があります。将来の潜在的製品に関する情報は、IBM の製品に関する一般的な方向性を概説するもので、購入の決定はこれに依存するべきではありません。将来の潜在的製品に関する情報は、資料、コードまたは機能の提供を確約、保証または法的に義務付けるものではありません。将来の潜在的製品に関する情報は、いかなる契約にも組み込むことはできません。IBM はその裁量に基づき、IBM 製品の将来の機能開発、リリースおよびタイミングを決定します。本書に含まれるパフォーマンス・データは、管理環境下で標準の IBM ベンチマークを使用し得られた測定結果と予測に基づくものです。ユーザーが実際に得られるスループットまたはパフォーマンスは、ユーザーのジョブ・ストリームにおけるマルチプログラミングの量、I/O 構成、記憶域構成、および処理されるワークロードなどの考慮事項によって異なります。 したがって、個々のユーザーが、ここに述べられているような結果を得られる保証はありません。

More IBM Storage stories

「収益性の改善」と「業績の向上」に寄与するIBM Powerの最新発表

パフォーマンスとデータ保護の維持、IT投資の削減とを両立させるIBM Power IBM Power の今年の戦略を発表した際に、お客様から最も多く寄せられた質問のひとつは、パフォーマンスとデータ保護に妥協することなく […]

さらに読む

IBM z16とIBM LinuxONE 4のシングル・フレームとラック・マウントでエコシステムを活性化

IBM では、今日のビジネス課題に対応するためだけでなく、将来のビジネス・チャンスを最大限に活かすために、お客様が何を必要としているのかにこだわっています。 だからこそ、IBM z16 と IBM LinuxONE 4 […]

さらに読む

IBM Powerでデジタル・トランスフォーメーションを促進

IBM Powerの最新ニュースおよび今後の方向性について IBM Powerを利用している企業・組織のCIO、CTO、ITディレクター、IT管理者、開発者を対象に実施した最近の社内調査によると、ビジネス・プロセスのリア […]

さらに読む