IBM Power

ミッション・クリティカルなシステムを守る Power Systems の HA/DR ソリューション

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IBM Power Systemsは、基幹業務ワークロードから次世代のAIに至るまで、先進的なデータ・アプリケーションを処理するために設計されています。その高い信頼性・可用性・セキュリティー機能により、出荷されるシステムの多くはミッション・クリティカルな領域で稼働しています。極めて高い稼働率の実現には、データ・センター内での障害対応(HA:ハイ・アベイラビリティー)と遠距離データ・センター間での災害対策(DR:ディザスター・リカバリー)の両方を検討することが効果的です。

IBMが提供するPower Systems HA/DRソリューションには、共有ストレージ・クラスタリング・ソリューション「IBM PowerHA SystemMirror」と、仮想マシンの自動再始動ソリューション「IBM VM Recovery Manager」があります。

ミッション・クリティカルなシステムを守る IBM PowerHA SystemMirror

PowerHA SystemMirrorは、計画停止と計画外停止を合わせて年間のダウンタイムがゼロまたはゼロに近いアプリケーションのために最適化されています。ハードウェアの全体障害だけでなくOSやアプリケーションの障害にも対応し、様々なケースでのサーバー停止に威力を発揮します。PowerHA SystemMirrorクラスターを構成する各ノード(論理区画/LPAR *1)上ではアクティブなOSが稼働しています。サービス・ノードで本番稼働しつつ、スタンバイ・ノードと切り替えながらソフトウェアの更新を順次行うことにより、サービスの停止時間を最小化するというような運用も可能です(一般にローリング・アップデートと呼ばれるメンテナンス手法)。

また、PowerHA SystemMirrorは単一データセンター内の障害対応だけでなく、複数のデータ・センターで構成されたマルチサイト・クラスターによる災害対策もカバーします。IBMストレージのHyperSwap機能と組み合わせると、外部ストレージ筐体に障害が発生してもOSやデータの素早い回復が可能になります(対応OS:AIX, IBM iのみ)。

仮想マシンの連続稼働を支える VM Recovery Manager

VM Recovery Manageの基本構造は、VMリスタート・テクノロジーと呼ばれます。Power Systemsの仮想化技術であるPowerVMとVirtual I/O Serverによって完全に仮想化された論理区画/LPARは、サーバー筐体間移動機能(Live Partition Mobility)と自動リスタート機能により、計画停止時と計画外停止時の事業継続性を確保します。VM Recovery Manageは、より経済的で実装しやすく、自動化された高可用性および障害復旧ソリューションです。

Power Systemsハードウェアやファームウェアの保守を行う際に論理区画を他サーバー筐体へ移動したり、論理区画に障害が発生した際に他サーバー筐体上で再始動したりすることができます。

DR操作では、マルチサイト・クラスターを形成するセカンド・ロケーションにSANストレージ経由で論理区画/LPARをレプリケーションします。データ容量ベースでの柔軟なフェイルオーバーにより、小規模からでも災害対策サイトの運用を可能にします。

もし、ソフトウェアの障害対応または保守イベントへの対応もシステム要件に含まれている場合には、PowerHA SystemMirrorの導入をご検討ください。

*1: 論理区画/LPARは、1987年にIBMメインフレーム向けに登場した仮想化技術です。ファームウェア・レベルで実装されているため、リソースの柔軟な割り当て・再配分に加え、優れた信頼性や堅牢性、極めて低いオーバーヘッドなどを特長としている。


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