IBM Z
オープン・ソース・プロジェクト Zowe: 高速かつシンプルにz/OSソリューションを開発
2018-11-06
カテゴリー IBM Z
記事をシェアする:
ITを取り巻く環境は急速に変化しています。企業や組織は、顧客要求への対応の質を向上させ、競合他社との差別化を図るために、デジタル・トランスフォーメーションに取り組んでいます。そして、このような企業の多くは、ビジネスの推進に極めて重要な資産としてメインフレームを捉え、デジタル・トランスフォーメーションの中心に据えています。IBMのメインフレームであるIBM Z が、なぜ世界で最も重要な実働ワークロードに適しているのかについて、IBM Zの強みであるセキュリティー、可用性、パフォーマンス、データ保全性、および、スケーラビリティーの観点から、最近のLinux Foundation 「Open Mainframe Project」調査(US)で検証されました。
その一方で、開発者は市場へのアプリケーションやサービスの提供スピードの変化に対応するために、オープン・ソース・テクノロジー、サービス、APIを選択しており、IT環境を形成する際の影響力が強まっています。その結果、鍵を握るのは、柔軟性、俊敏性、スピードです。そして、シングル・プラットフォームは廃れ、マルチ・プラットフォームとマルチ・クラウドが登場しています。
Zoweの発表は、「メインフレーム」と「オープン・ソース」の2 つの世界をまとめることになります。Zowe は、z/OS 向けの初のオープン・ソース・フレームワークです。開発と運用のチームが、他クラウド・プラットフォームと同様に、メインフレーム上でセキュアに管理、制御、スクリプト作成、開発を行えるソリューションです。Zoweは、IBM、CA Technologies、Rocket Softwareが創設メンバーとして合同で立ち上げ、Open Mainframe Projectでサポートされています。Zoweの目標は、業界の専門家を集結させ、プラットフォームの経験の有無を問わず、次世代のメインフレーム開発者のコミュニティーのイノベーションを促進することです。Zoweは、生産性向上、コラボレーション、知識共有、コミュニケーションのために、素早くチームを形成できるように促進します。
私たちは、「万能」な単一のツール・プロバイダーではなく、クラウドを含むすべての活気あるプラットフォームに見られる様な一貫性のある強力なエコシステムが必要であると確信しています。すべては、市場に価値を素早く届ける事が目的ですが、様々なベンダーやコントリビューターによって提供されるシンプル、透明性、迅速な選択肢の組み立てワークフローをメインフレーム開発と運用チームが享受できる未来を描いています。
Zoweに対する IBMの貢献は、z/OS で新しいテクノロジー、ツール、言語、最新のワークフローを迅速に活用できるREST ベースのサービスや API がもたらす拡張性ある z/OS フレームワークの提供です。現在、IBM は Zowe のあらゆる側面で利用できる一連の検索サービスやビルディング・ブロックを持つz/OS Explorer Core を提供しています。IBM は、Zowe や幅広いオープン・ソース・イニシアチブを通して、オープン・ソース環境への投資を継続します。詳細は、Zowe の開発意向表明(US)をご覧ください。
IBM に加えて、Rocket Software社 は Web ユーザー・インターフェースを提供し、CA社 はコマンド・ライン・インターフェースを提供いたします。
いますぐ利用可能です。Slack でのディスカッションから、最新情報、ベータコードをご確認ください。また、zowe.org (US) へのご参加もよろしくお願いいたします。
*本記事は、Open source project Zowe: Fast, simple, familiar z/OS development(US)の抄訳です。
IBM Z 移行の勘所 – お役立ちブログ情報編
IBM Z をご愛顧いただいているお客様、また IBM Z の導入、展開、移行に際しお世話になっておりますビジネスパートナー向けに、このたび、IBM Systems Japan Blog に IBM Z 移行に関するお役 […]