IBM i
ローコードを超えるDX開発プラットフォームGeneXus + IBM i のメリット
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今年に入ってお客様のDXは本格化
昨年12月の経済産業省デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会が発行した「DXレポート2中間取りまとめ(概要)(PDF形式:2,956KB)」(出典:経済産業省ウェブサイト デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会の中間報告書『DXレポート2(中間取りまとめ)』を取りまとめました)によると、実に全体の9割以上の企業がDXにまったく取り組めていない(DX未着手企業)レベルか、散発的な実施に留まっている(DX途上企業)状況であることが明らかになった。
その理由としては、コロナ禍の日々が始まるまでは、とくに中堅中小企業では、組織力、取引先との人間関係、ものづくりの匠の技、突発事象に対する柔軟な個々人の対応力などが、ビジネスにおける日々の課題を解決できたからだと考えられる。
しかしながら、コロナ禍の長期化の中で、市場ニーズが非連続的かつ急激に大きく変化し、それに対応するためには、ITの使い方を抜本的に改める必要を迫られることになった。
今までITと言えば、単なる生産性向上やコスト削減の手段であり、アプリケーションの開発や導入は、外注先 (ITベンダー) に丸投げして、リース満了や減価償却期限まで最低限の手直しだけを都度実施 (これも外注) してきた例が多く見受けられた。
それがご承知の通りコロナ禍においては、従来のIT利用スタイルでは当然対応できないわけで、企業トップの関心が新たなITの使い方であるDXに向き始めたようだ。日々のお客様訪問において、トップの方々のDXへの言及が増えてきたことを実感している。いよいよ日本でもDX時代の本格到来である。
DXのために大切なこと
DXのためには、企業の変容に必要なアプリケーションを、「早く稼働」、「稼働後に要改善点を早く修正し、新バージョンを早く稼働」する循環サイクルの確立が大事だ。なぜなら、リアルなビジネス環境でアプリケーションを実戦使用して、初めてわかることがある。また、ビジネス状況は日々変わる。状況変化にアプリケーションを合わせてゆく必要がある。つまり、要改善点がアプリケーション稼働後にどんどん出てくるのだ。
もう、おわかりだろう。この循環サイクルをタイムリーに回していくには、「外注先と要件の詰め」→「確認・合意」→「設計」→「確認・合意」→「アプリケーション開発・テスト」→「検収」の従来型スタイルでは到底間に合わないということだ。
それではどうすればよいのか。
まずは、ビジネスを理解していて、かつビジネスがどのように変容するのかを想像できる人材を、DXアプリ開発チームに投入することだ。専任でも兼任でもかまわない。重要なことは、ビジネスの知見を持つ人材が、実際にアプリケーションをコーディングする人材とワンチームになって、循環サイクルをタイムリーに、かつ速く、回していくことだ。
ローコードなアプリケーション開発ツール「GeneXus」が役に立つ
循環サイクルをタイムリーに、かつ速く、回していくためには、アプリケーションの開発環境も見直していかなくてはならない。開発の生産性を上げる手段として、最近注目されているのがローコードだ。ローコードとは、一般的なプログラミング言語に比べて少ない行数で書ける、プログラミング・ツールを言う。世の中にローコードなアプリケーション開発ツールはたくさん存在するが、今回紹介するアプリケーション開発ツール「GeneXus」は、ローコードで開発できるだけでなく、データベースの定義もまとめて行える、簡単に習得できるプログラミング・スタイルである、などの特徴があり、アプリケーション開発全体の生産性を向上することができる。
GeneXusのユニークなアプローチ
ユーザーレビュー
GeneXusはユーザーレビューにフォーカスしたツールである。 ユーザーレビューとは、ユーザーが扱う画面や帳票、外部システムと連携する情報のことである。これらを収集、整理して、GeneXusにインプットし、業務ルールを付け加える。そのデータを元に、GeneXusが推論する。 |
推論エンジン
GeneXusの推論エンジンは、アプリケーションとデータベースを自動生成する。 それにより、ユーザーが求めるビジネスアプリケーションを素早く作成することが可能である。
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さらに、今後増加するDXアプリケーションを何年にもわたり使用するとなると、気になるのが後方互換性だ。後方互換性とは、ITの進化により、ハードウェアやOSをはじめとする関連ソフトウェアを新しいものに入れ替えることになっても、既に開発したアプリケーションがそのまま稼働できるかどうか、ということだ。後方互換性があれば、貴重なアプリケーション資産を持続的に活かしつつ、DXの循環サイクルを継続できる。「GeneXus」なら、ITが進化しても、新しい環境に合わせてアプリケーションを稼働継続するための仕組みを備えている。
GeneXusは、高速で開発ができるだけのツールではない。開発以降の保守でも大きな強みを発揮する。
GeneXuxの知識ベースに新たに発生する業務要件を追加すると、推論エンジンによる影響分析により、アプリケーションとデータベースの再編成が自動的に行われる。アプリケーション開発・保守に必要な全てにGeneXusが対応する。
GeneXusを使ってインクリメンタルな開発手法を採用することにより、あなたのビジネスを支えるアプリケーションは常に最新化される。
最新の環境に対応した極めて柔軟性の高いローコード開発ツール「GeneXus」と、高セキュリティー高パフォーマンス「IBM i」のコンビの復活
GeneXusとIBMとの歴史はおよそ30年前に遡る。
GeneXus創業前、Nicolás Jodal氏(現CEO)がIBMマシン上で稼働するCICS( Customer Information Control System)プロトタイプを開発した際、IBM (Uruguay)がプロトタイプを高く評価し、このプロトタイプを商品化する為の会社設立を提案する。1988年 IBMのバックアップを受け Artech社 (現 GeneXus社)を設立し、1989年 AS/400への移植を完成し、GeneXus バージョン1の発売を開始した。
現在では最新のIBM iにも対応しており、GeneXus とIBMの歴史は今後も続いていく。
後方互換性に話を戻す。後方互換性が必要なのはアプリケーションだけではない。データベースもまた、企業にとって大切な資産だ。ハードウェアやソフトウェアがバージョンアップしても、データベースの移行作業にもコストと手間がかからなくて済むか否かは大事なポイントだ。
「後方互換性」以外にも、データベースやアプリケーション稼働環境に求められる、重要な要件がある。そう、セキュリティーだ。IBM i はランサムウェアなど新しいハッキング手段に対しても強い耐性を持っている。過去5年間で報告された重大な脆弱性はゼロ。安心してDXに集中できる。
しかも、メモリー容量があればあるほど、よく読み書きされるデータから順に、自動的にインメモリーデータベース化される「単一レベルストレージ」機能をOSレベルで標準搭載しているので、高パフォーマンスでアプリケーションが稼働する。多数のデバイスから多数のトランザクションが予測できないタイミングで発生するDXアプリケーションにとって強い味方となる。
また、IBM iは、データベースだけでなくGeneXusアプリケーション稼働のパフォーマンスも極めて優れている。データベースサーバーであるIBM i とは別立てでアプリケーションサーバーに16コア搭載のx86 サーバーを使用したケースと、アプリケーションサーバー用にわずか1コア増やして2コアとしたIBM i 1台にアプリケーションとデータベースサーバーを共存させたケースで比較すると、照会系のアプリケーションでも、バッチジョブ系のアプリケーションでも、共にIBM i 1台にアプリケーションとデータベースサーバーを共存させた方が高性能を発揮した。
しかも、IBM i では、データベース管理だけでなくアプリケーション管理やネットワーク管理機能もOSレベルで高度に自動化されているので、運用も極めて容易である。
一昨年からは、IBMクラウドでもIBM i のサービス (IBM Power Systems Virtual Server) が始まったと聞く。それぞれ長い経験を踏んで進化してきた者同士が、今の環境にマッチした形で再度コンビを組んでDXの推進に役だとうとしている。
「GeneXus」+「IBM i」導入事例
GeneXus開発パートナーの1社である、アプリケーションアシスト株式会社が、JALパックのハワイにおけるツアーオペレーターである、JALPAK INTERNATIONAL HAWAII,INC. 様向けに、GeneXusで基幹システムを開発している。もともとこのお客様は IBM i ユーザーであったので、そのままIBM i とその上で稼働している既存のデータベースをそのまま活かして、短期間かつ低コストで成功裏に本番稼働することができた。
当該システムは、高い安定性とパフォーマンスで日々稼働しお客様の業務遂行を支援するだけでなく、このシステムは高いセキュリティーで旅客データを安全に守っている。
ご参考) JALPAK INTERNATIONAL HAWAII,INC. 様事例
当時はGeneXus9でC/S(クライアントサバー)APサーバー:WIN(C#)、DBサーバー:IBM i (Db2)で稼働していました。
2019年にGeneXusのバージョンアップに伴うWeb化対応を行うこととなり、現行KB(ナレッジベース)の650画面を、業務ロジックに影響を与えることなくWeb画面に変更し、IBM iでWebシステム(JAVA,Db2)を稼働させることになりました。
大規模な改修作業でしたが、現行システムと同一DBを使い、相互の結果を比較することでスムーズに作業を終えることができ、2020年にはシステムテストまでの工程を終了しました。
このように保守改修を繰り返し10年以上経過したシステムでも、問題なく最新のIBM iで稼働が可能です。GeneXusによる開発により、システムの寿命を延ばし、業務に影響を与えることなく必要な改修を繰り返す、サスティナブル(持続可能な)システム開発が可能となります。
-アプリケーションアシスト株式会社-
結論
今まで述べてきたようにGeneXusは、IBM iに代表されるように堅牢性の高いハードウェアとの相性も含め、DX時代の基幹システム開発と運用にふさわしいローコード開発ツールであることがお判りいただけたと思う。
GeneXus + IBM i が、お客様各社のDXを、より早く、より効率的に進めるためにお役に立てれば、これ以上の幸せはない。
ジェネクサス・ジャパン株式会社
常務取締役 諸橋隆也
「GeneXus」+「IBM i」のご検討をサポートする120ミニッツ・セッション
GeneXusとIBM iの検討を効率よく進めていただけるよう、120ミニッツ (2時間) セッションを用意しました。2時間の中で、GeneXus開発パートナー及びIBM iのスペシャリストがお客様とWeb会議を持ち、お客様のDXアプリ開発ニーズをヒアリングし、GeneXusでの実現方法を無償でカウンセリングさせていただきますので、ぜひご検討ください。
120ミニッツ・セッションやソリューションについてのお問い合わせは info@genexus.jp
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