IBM Storage
データ増加に備えて、複雑なデータ基盤をシンプルに!効率的に!
2019-01-28
カテゴリー Flash storage | IBM Storage | Software Defined Storage
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複雑なストレージ環境を仮想化して包括的でシンプルな運用管理を実現する
企業内で活用するシステムが増えるとともに、データを格納するストレージも増えているのが現状です。しかも、いろいろなベンダーのストレージが導入され、クラウド上のストレージも増えています。こうした環境では管理するためのスキルも必要で、運用工数も増え、コストの最適化も図りづらくなっています。これらの課題を解決するのが、ストレージ仮想化によるシンプルな運用管理の実現です。
既存のストレージ資産を活かして包括的なストレージ基盤を構築
企業内に複数ベンダー・複数機種のストレージが乱立するのは運用面から見て、決して好ましいことではありません。機種ごとに機能がバラバラで異なる運用管理が求められ、ベンダーごとの機能の違いからストレージ間でのデータ移行が困難で、それぞれに固有の管理画面が存在したりします。
こうした状況では、運用のスキルも機種ごとに必要になり、複雑な運用をこなすために運用工数も増加し、障害発生時の切り分けも難しく、コストの最適化も図ることができません。将来に向けた増設計画も立てづらくなっているはずです。
そこで必要となるのが、ストレージの仮想化と統合された運用管理です。機種の違いを超えてストレージを仮想化してストレージ基盤を構築し、複数の機種を一括して管理できる統合された運用監視画面を導入すれば、運用管理業務がシンプルになり、全体最適化も図ることができます。
それを実現するのが、IBMの次世代オールフラッシュ・ストレージ「IBM FlashSystem 9100」(以下、FS 9100)と搭載されている「IBM Spectrum Virtualize」、そして、クラウドで提供されるストレージ管理ソフトウェア「IBM Storage Insights」です。
これらの組み合わせによってSoftware Defined Storage(以下、SDS)が実現されます。物理的な制約から開放され、これまでのベンダーロックインの状況から脱却して、シンプルで効率的な運用管理が行えるようになります。
FS 9100とIBM Spectrum Virtualizeの組み合わせで構築できるのは、仮想化によるベンダー・機種の違いを超えたストレージ基盤です。そこには15年の実績を誇る仮想化技術が反映され、他社製の400のストレージを含む440の異機種ストレージ・システムを接続して仮想化でき、仮想化されたストレージから様々な先進ストレージ機能が提供されています。
まず、データの圧縮と重複削減の機能によって同一パターンのデータを削減・圧縮し、データ量を削減します。VMのOS等で削減効果が高いです。また、ストレージの階層化を行うEasy Tierによって、性能やコストの違うストレージを1つのプールにまとめ、アクセス頻度の少ないデータは大容量で安価なストレージ・システムに格納するなど、データの最適配置を実現できます。
データ配置に高い自由度をもたらすデータ移行のサービスも提供されます。ストレージを停止することなくデータが移行できるので、異なるストレージ・システムへのデータの移行やバックアップ、災害対策が容易に行えます。
ストレージ機種の違いを超えて集約した運用管理を提供
仮想化されたストレージ基盤に対して、シンプルで効率的な運用管理を実現するのが、クラウドベースの運用管理プラットフォーム、IBM Storage Insightsです。複数のストレージを統合した運用管理機能が提供されるので、それぞれのストレージ・システムに個別に運用管理ソフトウェアを用意する必要はありません。
また、クラウドで提供されているので、構築のような初期コストやバージョンアップのような運用コストを抑えて短期間で利用が開始でき、必要な時だけ使うことができるのも大きな特徴です。FS 9100にはIBM Storage Insightsの無償版が提供され、IBMのストレージ製品をサポートしています。有償のIBM Storage Insights Proを使えばファイルサーバー、オブジェクトストレージや他社製品にも対応できます。
IBM Storage Insightsの主な用途は大きく4つ。ストレージ基盤全体の監視、ストレージ・システムの分析、ストレージ基盤を最適化するための計画、そしてストレージ診断です。先を見越したストレージ診断によって、ダウンタイムを削減し、トラブル解決までの時間を短縮できます。
ITインフラ管理者は統合された管理画面を通して、ストレージの容量の使用量をチェックし、アプリケーションに影響が出る前に増設を検討でき、フラッシュ・ストレージをアプリケーション間で共用する際の影響度を予測することで最小化し、アプリケーションのレスポンスが落ちた場合の原因を追求することができるようになります。
クラウドサービスとして提供されているため、数多くのストレージ・システムからデータを収集していることも大きなメリットです。現在、IBMが管理しているストレージ・システムの容量は約8EB(エクサバイト)にも上ります。
IBMではグローバルで収集した膨大なデータをもとに、構成に関するベスト・プラクティスの提案やリモートによる問題判別、問題解決に要する時間の短縮、AIによるパターン分析などのサポートを提供しています。IBM Storage Insightsを利用することで、こうした知見が活用できるようになります。
圧倒的な高性能と高い可用性と仮想化技術を実装したFS 9100
2018年8月に出荷を開始したFS 9100は、15年の実績を誇る仮想化技術を取り入れたIBMの最新のオールフラッシュ・ストレージです。その特徴は、他社のフラッシュ・ストレージとはコンセプトが全く異なるフラッシュモジュールを搭載し、高性能で可用性が高く、大容量でコストメリットが大きいという点です。
FS 9100に搭載されているフラッシュモジュールは、2D RAIDにより冗長化を図ったもので、使用可能容量19.2TBです。FS 9100では2Uの筐体にフラッシュモジュールが24枚格納され、実効容量758TB(データ圧縮効果2:1)で250万IOPS(4K Cache hit)という高性能を誇っています。
このフラッシュモジュールは最新のフラッシュ・ストレージの高速接続規格NVMeを採用し、専用コントローラによってダイレクト・メモリー処理を行うことで、0.1msという超低レイテンシーを実現し、HWによるデータ圧縮機能も内蔵しています。フラッシュ・チップの障害発生時には2D RAIDにより、余剰領域を使って動的に再構成し、高速でのリビルドを可能にしています。
ソフトウェア面でも、仮想化技術やマルチクラウド対応のソリューションを搭載し、他社のストレージやクラウドとのスムーズなデータ連携を実現し、オンラインでのデータの移行やクラウドを活用したデータの利活用や災害対策体制の確立などを可能にします。
運用面でも、クラウドで提供される管理ソフトを使うことで、初期投資を抑えながら、使用容量のモニタリング、パフォーマンスの把握、過去の容量や性能の情報を活用した増設計画の立案などを行うことができます。
超低レイテンシーのNVMeプロトコルに対応し、高い実績と信頼性を持つFlashCoreテクノロジーを融合したFS 9100は、重要な企業データを格納するコアストレージとしてご活用いただける次世代オールフラッシュ・ストレージです。
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