IBM Storage
IBM Storage ポートフォリオをシンプルにし戦略を進化
2023-03-17
カテゴリー IBM Storage | 発表情報 / 重要情報
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IBM Storage の将来に関するエキサイティングなニュース
この1年間、IBM Storage ソフトウェアのポートフォリオにおいて、オープンソースを採用し、ブランドと利用形態を柔軟かつシンプルにしながら、今日のすべての企業が直面する最も重要なデータの課題に取り組むために、戦略的変化をもたらすジャーニーを継続してきました。
年初、IBM は Red Hat Storage ソフトウェア・ポートフォリオを IBM Storage と統合し、業界で最も包括的なストレージ・ソフトウェア・ポートフォリオを実現しました。IBMは、ソフトウェア・デファインド・ストレージ・プラットフォームの基盤として、業界をリードするオープンソース・ベースのCEPHに投資しています。
IBMは、次の3つをお客様が直面する最も差し迫ったデータの課題であると捉えています。
- AI、機械学習、ハイパフォーマンス・コンピューティングのワークロードを採用し、大容量データの増加に対処
- デジタル資産をエッジからコア、クラウドへと自由に移動させることができる、情報およびアプリケーションのサプライチェーンを構築
- データ漏洩(故意または偶発的)に伴う風評被害やデータ損失から、ビジネスの重要なワークロードや運用ワークロードを保護
IBM が提供するストレージ製品の数は膨大であり、幅広いニーズと活用方法をもつ多くのお客様に対応しています。同時に、柔軟な利用形態を提供し、エクスペリエンスを強化、およびシンプルにする方法を常に追求しています。
そのため、お客様の最も差し迫ったデータの課題に対応し、お客様にとってナビゲートしやすく理解しやすいポートフォリオの提供を継続するために、製品ブランド名を変更することにしました。
ブランド表記をシンプルに:
「IBM Spectrum」から「IBM Storage」へ
IBM Storage は、マーケティング・リサーチの研究、専門家とのコラボレーション、そして最も大切なお客様との協議を含む徹底したプロセスに取り組みました。その結果、ソフトウェア・デファインド、オープン、サービスとして利用可能なソリューション主導の議論に重点を置き、推進する製品数をより管理しやすい数に減らしシンプルにしました。また、IBM がストレージ事業に非常に力を入れていることを明白にすることも重要でした。そのため、「Spectrum」をやめ、私たちが得意とする「Storage」に名称を変更することにしました。
企業規模でのAI 導入、エッジからコア、クラウドへのアプリケーションとサービスのデジタル・トランスフォーメーション、データ漏洩(故意または偶発的)に伴う風評被害やデータ損失から企業の重要な業務ワークロードを保護することなど、お客様が直面する最も差し迫ったデータの課題に対して、エンジニアリング、製品、マーケティング活動の革新力をフル回転させる必要があったのです。
次の図のフレームワークがシンプル化したIBM Storageのポートフォリオです。
IBM Storage for Data and AIで AI と大容量データの成長に対応
IBM Storage for Data and AI は、お客様がアプリケーションと情報のサプライチェーンを最大限に活用し、ビジネス成果を向上させることを支援するために設計されています。お客様がデータの収集と集約の課題を解消し、データの関連性を高め、スケールアップしてより迅速なデータ分析を可能にすることで、イノベーションとビジネス成果を加速させるために、データに潜む潜在的な価値を解き放つことができます。
- 本ソリューションは以下の内容となっています:
- IBM Storage Scale:AI、ML、ハイパフォーマンス・コンピューティングのワークロード向けに設計された、スケールアウト型のファイル、およびオブジェクトのソフトウェア・デファインド・ストレージ・プラットフォーム
- IBM Storage Ceph:汎用ワークロードのブロック、ファイル、オブジェクトのニーズに対応するために設計された、統一されたオープンソースのソフトウェア・デファインド・ストレージ・プラットフォーム
- IBM Storage Scale System(旧称:IBM Elastic Storage System):持続可能なITアーキテクチャーでIBM Storage Scaleの高パフォーマンス・クラスターを作成するために設計された、オール・フラッシュ、ハイブリッド・エラスティック・コンピュートおよびストレージのアプライアンス製品
IBM Storage for Hybrid Cloud でエッジからコア、そしてクラウドへと連携
IBM Storage for Hybrid Cloud は、Red Hat OpenShift 向けのデータ・オーケストレーション・サービスにより、お客様のアプリケーション・スタックのモダナイズ、次世代アプリケーションの構築、イノベーションの迅速化を支援するために設計されています。オンプレミスでクラウド・アーキテクチャーを展開し、パブリッククラウド環境へシームレスに拡張することができます。IBMは、お客様がハイブリッドクラウド環境を制御することで、メンテナンスをやめイノベーションを開始し、ステートフルなコンテナ環境とポータブルなワークロードのために、ITをより俊敏でスケーラブル、安全、効率、費用対効果の高いものにできるようにすることを目標としています。
- 本ソリューションは、以下の内容となっています:
- IBM Storage Fusion:Red Hat OpenShift 環境でホストされているデータやアプリケーションを効率的に保存、保護、管理、ガバナンス、モビリティー、統合するためのデータ・オーケストレーション・サービスを提供、柔軟な導入オプションを備えたソフトウェア・デファインド・ストレージ・プラットフォーム
- IBM Storage Fusion HCI System:コンテナネイティブなデータ・オーケストレーションとストレージ・サービスを備えたRed Hat OpenShift の設計と導入を簡素化し、Kubernetes アーキテクチャーの迅速かつ一貫したデプロイメントを可能にする専用設計のハイパーコンバージド・インフラストラクチャー
IBM Storage for Data Resiliency でレジリエンシーを体感
IBM Storage for Data Resiliency は、レジリエントなストレージ製品の提供によって、コストとダウンタイムを削減しながら、お客様が侵害や脅威からデータを保護できるように設計されています。機械学習と自動化をストレージ・テクノロジーと統合し、異常や脅威の検出、復旧の迅速化、コストの最適化を実現します。
- 本ソリューションは以下の内容となっています:
- IBM Storage Defender:ソース・データセットからの論理的、運用的、物理的な分離を含むエアギャップ機能により、検知から復旧までのサイバー脆弱性を防御
- IBM Storage Defender の詳細については、こちらの発表でご確認ください。
- IBM Storage Defender:ソース・データセットからの論理的、運用的、物理的な分離を含むエアギャップ機能により、検知から復旧までのサイバー脆弱性を防御
このタイミングで、IBM Storage の新しい名称とビジョンを皆さんと共有できることにワクワクしています。IBM Storage ブランドの中心はお客様であり、その進化と、今日の市場や現代のビジネスにおけるエンタープライズ・クラスおよびソフトウェア・デファインド・ストレージのあるべき姿を再想像することがなぜ重要なのかについての洞察を確実に得ていただきたいと考えています。
IBM Storage の製品名称変更について
IBM Storage のリブランドに関しては、2023年から展開していきます。
日本語の web サイトにつきましても順次アップデートを実施していきますが、新旧名称が混在する可能性がございます。
製品名称に関しては、下表をご参照ください。
しばらくの間ご不便おかけしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
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本記事は「Evolving the IBM Storage Portfolio Brand Identity and Strategy(written by Denis Kennelly, General Manager, IBM Storage)」の抄訳に一部情報を追加したものです。
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