IBM Storage
先進的なデータ保護ソリューション
2020-09-30
カテゴリー IBM Storage
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サイバー犯罪行為とサイバー侵入の試みが増大する中[1]、効果的で先進的なデータ保護とサイバー・レジリエンスへのニーズがかつてないほど高まっています。サイバーセキュリティーの優先度が一晩で変わるため、従来型のデータ・フローは劇的に変化し、サイバー脅威が複雑化する中、データ・セキュリティーやサイバー・レジリエンスの専門家にとっての課題も増えています。[2]
このようなニーズに対応すべく、IBMは最新のデータ保護ソリューションにおいていくつかの新しい機能拡張を発表しました。これらの新しいデータ保護機能では、ハイブリッドクラウド環境のワークロード・サポートを強化します。これにより、クラウド・ベースのワークロードのサポート拡張、Kubernetes対応の強化、テープおよびオブジェクト・ストレージでのデータ保存の向上が実現され、サイバー・レジリエンシーが強化されます。特に、IBM Spectrum® Protect Plusの新しい機能では、さまざまな新たな利点を提供します。
Amazon Webサービス(AWS)のデータ保護の強化
ハイブリッドクラウド環境では、企業はオンプレミスにデプロイされたIBM Spectrum Protect Plusを使用してAWS EC2 EBSスナップショットを管理でき、AWS上にIBM Spectrum Protect Plusをデプロイすることによって「all-in-the-cloud(すべてクラウドで完結)」を実現できるようになります。現在AWSワークロード・サポートには、EC2インスタンス、VMware仮想計算機、データベース、Microsoft® Exchangeが含まれています。
コンテナ保護の強化
機能拡張されたSLA管理により、IBM Spectrum Protect Plusのユーザー・インターフェースからポリシーを定義して割り当てることができます。開発者はポリシーを使用して、永続ボリュームのスナップショット、2次サイトへの複製、オブジェクト・ストレージまたはIBM Spectrum Protectへのデータのコピーをスケジュールに入れ、セキュアな長期データ保存を実現できます。この新規リリースでは、開発者はKubernetesラベルを使用して、論理永続ボリューム・グループをバックアップおよびリカバリーすることもできます。コンテナーを使用して構築されるアプリケーションは複数のコンポーネントの論理グループであるため、これは重要な機能です。例えば、アプリケーションにMongo DBコンテナー、Webサービス・コンテナー、ミドルウェア・コンテナーがあるとします。これらのアプリケーション・コンポーネントが共通のラベルを共有している場合、ユーザーは、アプリケーションを構成する個々のボリューム(永続ボリューム)を選択する代わりに、Kubernetesラベル機能を使用して論理アプリケーション・グループを選択できます。開発者は、Kubernetes名前空間に関連付けられた論理永続ボリュームをバックアップおよびリカバリーすることもできます。
Windowsファイル・システムの最新データ保護
Spectrum Protect Plusのエージェントレス・テクノロジーを使用して、お客様はWindowsファイル・システムのデータをバックアップ、リカバリー、再利用、保存できる他、物理サーバーまたは仮想サーバー上でファイル・システムのファイル・レベルでのバックアップおよびリカバリーも実行できます。
IBM Spectrum Protect Plusの機能強化とともに、IBM Spectrum ProtectおよびIBM Spectrum Copy Data Managementの機能拡張も発表しています。
IBM Spectrum Protectの最新リリースには、テープへの保存設定が含まれています。これは、データを効率的にテープにコピーして保管する機能で、コスト効率が高くてセキュアな「エア・ギャップ」による長期データ保存を実現します。Spectrum Protectでは、IBM Spectrum Protectデータベースをオブジェクト・ストレージに直接バックアップできるようになりました。このオブジェクト・ストレージには、IBM Cloud Object Storage、AWS S3、Microsoft Azure、およびその他のサポートされているS3ターゲットが含まれます。
IBM Spectrum Copy Data Managementの新規リリースでは、IBM Spectrum CDMとIBM Spectrum Protect for ERPを使用したネイティブ・ログ・バックアップにより、ユーザーはSAP HANAのポイント・イン・タイム(PIT)リカバリーを簡素化して向上させることができます。この前のリリースまでは、ユーザーは1時間ごとのスナップショットを使用してデータをリカバリーしていました。新しいログ・サポートでは、より詳細なリカバリーを実行できます。
さらにIBMは、IBM Spectrum Protect Suiteの新しいライセンス・オプションとしてコミット期間ライセンスを発表しています。コミット期間ライセンスは、月単位のサブスクリプション・ライセンスと同様に、クラウド中心のモデルでライセンスを使用する権利をお客様に提供します。コミット期間ライセンスは、最短で12カ月分、最長で5年分を購入できます。この新しいモデルは、すべてのお客様に、より低コストで導入できるオプション、TB当たりの定額価格、向上した柔軟性を提供します。期間終了後のベンダーの囲い込みもありません。重要なデータ資産のデータ保護とサイバー・レジリエンスに関する課題は、ビジネスやITの専門家をかつてないほどに悩ませています。コンテナやクラウドに移行するアプリケーションやワークロードが増えるにつれて、企業では、昨今のビジネスの未来を実現するために必要なテクノロジーを備えた洗練されたデータ保護とストレージ効率化ソリューションの必要性が高まっています。
詳しくはこちらを御覧ください。
[1] The New York Law Journal: COVID-19: Now Infecting Cybersecurity、2020年4月 https://www.law.com/newyorklawjournal/2020/04/10/covid-19-now-infecting-cybersecurity/?slreturn=20200327120543#
[2] ESG: 3 Ways COVID-19 Is Changing CISO Priorities、2020年3月 https://www.esg-global.com/blog/3-ways-covid-19-is-changing-ciso-priorities
本記事は「Data protection for the modern world(written by Sandra Peláez)」を抄訳し、一部編集したものです。
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