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Red Hat OpenShiftがPower Systemsをご利用中のお客様に提供する4つのメリット

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IBM Power Systems対応のRed Hat OpenShiftは、ハイブリッドクラウドの柔軟性、エンタープライズAI、プライベートクラウドおよびパブリッククラウド向けプラットフォームとしてのセキュリティーと堅牢性を備えています。Red Hat OpenShiftは、Red Hatが提供するクラウド開発用PaaS (Platform as a Service)であり、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドにおけるアプリケーションの開発とデプロイに使用できます。最新バージョンのRed Hat OpenShift 4は、完全なフルスタック・オートメーションを提供する、オペレーター主導のプラットフォームです。KubernetesからRed Hat OpenShiftクラスターをサポートするコア・サービスからユーザーが展開するアプリケーション・サービスまで、オペレーターがサービスのライフサイクル全体を通じてあらゆるものを管理します。この記事では、アプリケーションをモダナイズしてハイブリッドクラウドへと移行するIBM Power Systemsのお客様に、Red Hat OpenShiftが提供する4つのメリットを紹介いたします。

Power Systems対応 Red Hat OpenShift の4つのメリット

Power Systems対応のRed Hat OpenShiftは、ハイブリッドクラウドに移行する工程における構成要素となります。IBM Power Systemsは、ミッション・クリティカルなワークロードを稼働させて、優れたワークロード・パフォーマンスと信頼性を提供することで、従来より広く知られています。そして、Red Hat OpenShift Container Platformを採用することで、IBM Power Systemsが提供するパフォーマンスを、コンテナ・ワークロードに活用できるようになりました。Power Systemsのエンタープライズ・サーバーは、IBM PowerVCを使用することでOpenShiftクラスターを短時間でデプロイできるため、既存のワークロードを容易にモダナイズできます。以下、Power Systems対応のRed Hat OpenShift 4が提供する4つのメリットを紹介いたします。

1. 柔軟性

Power Systems対応のRed Hat OpenShiftは、ハイパーバイザーとしてIBM PowerVMおよびRed Hat KVMに展開できるため、ニーズに応じて柔軟にスケールアップ・サーバーまたはスケールアウト・サーバーを選択できます。Red Hat OpenShiftは、IBM Cloudが提供するPower Systemsのベアメタル・サーバーにもインストールできます。

2. パフォーマンス

Power Systemsの同時マルチスレッド化(SMT)テクノロジーにより、コアあたりの実行可能なスレッド数が増えます。そして、POWER9プロセッサーの場合、コアあたりのコンテナ稼働数がx86プロセッサーの3.2倍になるため、コンテナ環境に必要となるコア数を削減できます。使用するワークロードのタイプ(大規模データベース、AIまたは機械学習アプリケーション、トレーニング・モジュールなど)によっては、IBM Power Systemsをご採用いただくことで、パフォーマンスの大幅な向上が実現します。

3. 優れたストレージROI

IBM Power Systemsは、IBM PowerVC CSI(Container Storage Interface)ドライバーのサポートにより、ブロック・ストレージをコンテナの永続ボリュームとして使用できるようになりました。つまり、IBM PowerVC CSIドライバーと既存のストレージ・インフラストラクチャーによって、コンテナ環境における永続ストレージのニーズへの対応が実現します。

IBM PowerVCを導入していないお客様は、新たに追加されたIBM Block Storage CSIドライバーによって、既存のIBMストレージに直接アクセスできます。IBM Block Storage CSIドライバーはステートフル・コンテナと共に使用され、Red Hat OpenShift Container Platformで実行されるブロック・ストレージまたはファイル・ストレージの永続ボリュームを動的にプロビジョニングできます。

ストレージの削減も様々な方法で行えます。ストレージの購入コストや要員教育にかかるコストを削減できるだけでなく、まったく無くしてしまうことも可能です。

4. モダナイゼーションとハイブリッドクラウドへの道程

アプリケーションのモダナイズが、これまで以上に重要になってきています。古くなったアプリケーションは、維持が困難でコストがかかるとともに、古い開発環境やスキルを保持しなくてはなりません。また、異なるプラットフォームが迷路のように入り組んでいる場合は、時間の経過とともに複雑さが増していくことになります。Red Hat OpenShiftはアプリケーションのモダナイズをより簡単に、効率よく、正確に行えるように構築されています。そして、KubernetesベースのプラットフォームであるRed Hat OpenShiftを使用することで、アプリケーションの開発サイクルを短縮して、高品質のソフトウェアを提供できるようになります。

多くのメリットを提供するPower Systems対応のRed Hat OpenShiftに加えて、Red Hat OpenShift上に構築されたIBM Cloud Paks(IBM Cloud Pak for Multicloud Management、IBM Cloud Pak for Data、IBM Cloud Pak for Applicationsなど)を活用することで、ハイブリッドクラウドへの道程が加速します。Red Hat OpenShiftとIBM Cloud Paksが一体となり、AI、機械学習、クラウドネイティブ・アプリケーションのワークロード、システム運用管理のための優れたソリューションを提供します。

現在、IBM Power Systemsで稼働するRed Hat OpenShiftは、オンプレミス環境、IBM Cloudのデータセンター、パートナー企業のクラウド・ソリューション(Google CloudやSkytapなど)で利用できます。そして、ハイブリッドクラウド環境のための優れた相乗効果を生み出しています。

このように、アプリケーションやサービスの展開と管理は、自社のデータセンターだけではなくパブリッククラウドでも可能になりました。IBM Power Systemsにヘテロジニアスなコンテナ環境や仮想化環境を導入するRed Hat OpenShiftの機能は、ハイブリッドでオープンなクラウド・アーキテクチャーに焦点を当てており、ビジネスの実行のために共存が不可欠な多様なハードウェア・プラットフォームに調和をもたらします。


本記事は「4 ways Red Hat OpenShift is helping IBM Power Systems clients(written by Berjis Patel)」を抄訳し、一部編集したものです。

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