IBM Sustainability Software
「安心社会」を、テクノロジーと人間が上手に手を取り合って(Watson IoT 太田 六馬)
2019年01月24日
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Watson IoTチームメンバー・インタビュー #7
太田 六馬 エコシステム・セールス・マネージャー
IoTとAIの持つ可能性とそれがもたらす未来について、Watson IoTチームのメンバーに個人的な視点を交えて話していただくインタビューシリーズ、今回で早くも第7回となりました。今回ご登場いただくのは太田 六馬さんです。
(インタビュアー 八木橋パチ)
— はじめまして。さっそくですが、エコシステム・セールス・マネージャーってどういうお仕事なんですか?
私もこの肩書きになったのは今年からなんです。
簡単に言えば、営業として、Watson IoTのパートナーとなっていただく企業さまをリクルートして、一緒に新しいサービスや価値の創出を進めていく仕事ですね。
— 今年からなんですね。それまではどんなお仕事を?
職種としては、2005年のSPSS入社以来ずっと営業職です。
ただ一般的にイメージされる営業職とは、少し違うアプローチを取り続けてきたという、自負というか自覚があるんです。
— どんなアプローチなんですか?
人や組織、企業を繋げることで、新しい関係性から価値を生みだすこと。そしてその価値を皆さんに受け取っていただけるように届けることです。
繋げることの重要性を常に意識して、情熱とこだわりを持ってこれまでやってきました。
— エコシステム・セールス・マネージャーっていう役割にピッタリじゃないですか! なるべくしてなったって感じですね。
自分から立候補したわけではないんですけどね。
でも、上司の関さんも、私のこれまでのそういうスタンスを理解していて、任命してくれたのかもしれません。
— エコシステムということで、具体的にこういう企業さまとパートナーを組みたいとかありますか?
こちらから範囲を狭めるようなことは一切なくて、あらゆる可能性を探っていきたいと今は考えています。
とは言え、やっぱり一番最初に頭に浮かぶのは、IoTデバイスやセンサーをお持ちの企業さまですね。
— この記事を読んだ企業の方から逆オファーとかいただけるかもしれませんよ?
そうなったら嬉しいですねえ。
「ドローンベンダーさんお待ちしております!」なんて(笑)。
— さきほど、繋げることへのこだわりについてお話いただきました。私も「こだわりを持って仕事をすること」が今後ますます重要になるって思ってるんです。
そう言って貰えると嬉しいです。
これも一種のこだわりと言うか、関係があると思っているんですが、私、仕事上の趣味が「事例作り」なんですよ。
— は? …ちょっと意味が分かんないです(笑)。
いやそんな不思議なものを見るような目をしないでくださいよパチさん。
まあ趣味って呼ぶと語弊があるかも知れませんね。IBMのお客様事例ページはご存知ですよね? あのページに掲載されるような事例とか、ウェブサイトには掲載していないけれど印刷物として配布する事例とか、そういった多くの方に知ってもらえる機会を、お客さまと一緒に作り上げていくのが好きなんです。
— なるほど。おもしろさのポイントはどの辺にあるんでしょう?
もちろん、お客さまの事業やサービスを知っていただく機会をご提供することで喜んでいただけるってことが一番ではあるんですけど、それだけじゃないんです。事例作りの過程を通じて、より深い関係性…信頼関係と呼んでいいと思うんですが、それが生まれるのがたまらないんです。
商談を進めているときや、一緒にサービスを作っているときにはお聞かせいただけなかった、お客さま側の「今だから言える事情や裏話」を聞かせてもらえたり。なんというか、お客さまと自分たちが一つのチームとなっていく過程を振り返りながら感じ合えるような、そんなステキな気分にさせて貰えるんです。
— 太田さんは普段はどんな生活をされているんですか?
いや、普通に妻と小学生の娘2人と楽しく過ごしていますよ。
もともとアウトドア好き一家なんですが、この冬は、娘たちにスキーやスケートを経験してもらいたくて、冬山に行ったりしましたね。
— いま、すっごく嬉しそうな顔してますよ(笑)
いや、本当に娘たちとの時間がとっても楽しいんです。
今はまだ寒いのでやらないんですが、もう少し暖かくなったら、家族を中心に夕食を自宅の庭で一緒に食べるんです。すごく狭いんですけど、そこでしょっちゅうバーベキューもやってます。。
— それは相当羨ましいです!
お隣とかご近所の方も、ときどき遊びに来てくれるんです。
わりと普段からやりとりはしているんですけどね。お隣のおじいちゃんが怪我しちゃったときは、お見舞いがてらちょくちょく声をかけに行ったり、近所のおばあちゃんとお土産のお裾分けをし合ったり。
— 昔からそういうご近所づきあいが好きだったんですか?
いや…言われてみれば、娘たちが生まれてから意識が変わりましたね。日常生活の中で、ご近所との結びつきがもたらしてくれるものが、いかに精神的に豊かにしてくれるかに気づかされた感じです。
今では、ご近所コミュニティの定例会をやっていたりもします。仕事でも、これまでユーザー会には積極的に参加していましたが、内容的にはそれほど大きな違いはないような気もします。
— 普段の行動範囲とかも変わってきそうですね。
そう言えば、以前はちょっと離れた美容院にカットに行ってたんですが、娘と一緒に出歩けるようになってからは、近所の床屋さんに一緒に行くようになりました。床屋さんのご主人に娘を紹介して、「何かおかしなことがあったら、ここに逃げこむようにするんだよ」って教えたり。
本当に地元コミュニティにはお世話になってるし、心地良い関係を結ばさせてもらっていて、感謝しきりですね。
— なんだか、聞いているこっちまで気分が良くなってきます。
テクノロジーだけで「見守り合い」を実現しようとすれば、そこには寂しさや味気なさが付いて回るような気がします。
でもこれからの日本社会を考えると、人間だけでどうにかできるってものでもないですよね。どうしても人手が足りない場面が増えてくる。
AIやIoTといったテクノロジーと人間が、上手に手を取り合って協力していくことで、暮らしやすさや安心をもっと社会に提供できるはずですよね。
— 「安心」は大きなキーワードですね。
やっぱり娘たちの未来を考えると、安心と安全を社会に増やしていきたいって強く思うんです。
統計解析の分野でずっと仕事をしてきた者として、「集めて、貯めて、解析する」の延長線上に安全を提供するためのサービスが広がってきていることには喜びを感じています。だからこそ、もっと多くの活用方法を、エコシステムを通じて見つけ届けていきたいです。
インタビュアーから一言
太田さんの人柄と語り口調に、なんだかとても暖かい気分になるインタビューでした。
でも「15年後の太田さんは何をしていますか?」という最後の質問への答えがなかなかぶっ飛んでいて、改めて「おもしろい人だなあ」って興味がフツフツと沸きました:
「自宅以外に北海道と沖縄とタイあたりに土地を用意して、農業をやってると思います。作業は全部遠隔監視と遠隔操作で。そして収穫のときだけは現地に行って、他拠点暮らしをするんです。楽しそうじゃないですか?」
— 太田さんのことだから、きっと各地でご近所さんたちとバーベキューをしてるんじゃないかな。私も混ぜてください!
(取材日 2019年1月11日)
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