IBM Sustainability Software

わたし、日本が大好きなんです! だからもっと役に立ちたい(Watson IoT 橋本 茉奈実)

記事をシェアする:

Watson IoTチームメンバー・インタビュー #5

橋本 茉奈実  ソリューション・セールス

 

Watson IoTチームのメンバーに、IoTやAIが持つ可能性とそれがもたらすであろう未来について、個人的な視点を交えて話していただくインタビューシリーズ、今回はソリューション・セールスの橋本さんに登場いただきます。

(インタビュアー 八木橋パチ)

 

     — さっそくですが、簡単に自己紹介をお願いできますか。

新卒でIBMに入社して3年目になります橋本 茉奈実です。営業をやっています。名前が同じタレントさんがいらっしゃるので、名前は覚えてもらいやすいと思っています。

2018年の1月にWatson IoT事業部に異動してきました。ちょうど1年たつところです。

 

 

     — これまでも何度かお会いしていますよね? たしか以前、ソーシャル事業部にいらっしゃいましたよね?

そうなんです。約1年前まで、およそ2年に渡ってソーシャル製品のセールスをやっていました。だから、先輩たちと一緒にいるパチさんの姿もときどきお見かけしていました。

 

     — ソーシャル事業部からの異動はどういうきっかけだったんですか?

もともと大学の時から街づくりに興味があって、卒業論文でスマートシティやスマートグリッドを取り上げていたんです。なので、Watson IoT事業部の関さんからお声かけいただいたときには、「これはわたしが昔からやりたかったことじゃないか!」って。でも、異動については本当にすごく悩みました。

 

     — 「悩みました」なんですか? 「嬉しかった」ではなく?

もちろん興味を持っていた分野だしすごく嬉しかったんですけど、ソーシャル事業部での仕事も仲間もとても好きだったんです。

でもそんな悩みを当時の上司に相談したら、「自分が昔から追っていたテーマに仕事でも取り組めるなんて、そんなチャンスがこんなに早く回ってくるっていうのも縁だと思うな」と背中を押してもらえました。

 

     — いい上司ですね! どうですか異動されてきて、どんな違いを感じられていますか?

以前の事業部で取り扱っていた製品には歴史があって、その製品にとても強い思い入れを持っている先輩やパートナー企業の方たちが揃っていました。だから、事業部自体のファミリー感もものすごく高くて、みんながサポートしてくれて助けられていました。

特色として、新しいものよりもすでに存在しているものを活かしていこうという意識がとても強かったと感じています。

一方で、Watson IoT事業部は新しいものを作り出そうという意識が強くて、IoTの特徴のような「繋げる。広がる。」といった価値観が前面に出ていると感じています。

 

     — その心意気が心地よい! ですか?

はい。わたし自身も、そういう気持ちを持って仕事をするのが好きだし、社内外のさまざまな事業部や製品を越えて、さまざまな企業や業界を繋いでいきたいんです。そんなハブのような、コネクターのような存在になりたいなと思っています。

まだ、そのためのスキルも成長も足りていないですが。

 

     — どんな成長とかスキルが必要なんですかね?

もちろん業界知識やテクニック的なこともあるんですけど、それ以上に、新しいサービスを頭に描きだす力や、それを実現できるよう制約事項をクリアしていくための発想力が重要なんじゃないかなって思っています。そういう力を付けるために、インプットを増やしていきたいです。

 

     — やっぱり新しいものを作っていくときは、アイデアがなくっちゃですよね。アイデアって困ったときだけじゃなくて、楽しいときにもよく湧いてくると思うんですけど、橋本さんのアイデアの源はなんですか? 

えー。難しい質問ですね…。

楽しみの素ってことでは、わたし、休日はアウトドア漬けで、車で友人たちと海に山にと飛び回ってるんです。

 

     — 意外です! アウトドアってキャラにあまり見られないんじゃないですか?

家でじっとしているの苦手なんです。

 

 

     — Watson IoTで何を解決したいですか

スマートシティに関心があるからか、あるいは担当エリアが電力やガス、自動車だからかもしれませんけど、まず最初に浮かぶのは、エネルギーかな。

エネルギーの効率化・有効活用を通じて、日本にもっと余裕や余白をもたらしたいです。余白がないと、新たなチャレンジがしづらいし、みんなの意識も暮らしも凝り固まりやすくなっちゃうんじゃないかって思っています。

 

     — エネルギー効率化で余白、ですか。もう少し説明してもらえますか?

再生可能エネルギーの発電効率が上がること、エネルギーロスを逓減することで、自然環境に優しくなりますよね。意識するかは個人差だと思いますがアウトドア好きの人たちには心の余裕につながると思います。

そして電力を使用する企業や交通システムに、経済的なメリットを与えますよね。それが新しいサービスが生まれやすい状況につながり、人びとの暮らしをアップデートすることにもつながっていくんじゃないかなって思うんです。

 

     — たしかにその通りですね。

今まで通りのやり方にも良いところはあると思うんですけど、やっぱりそれだけじゃ変化していく社会や世界に置いていかれてしまうと思うんです。

IoTみたいな新しい技術や考え方をもっと日本社会や企業に広げたいんです。

そういうものが、日本にもっと余白や余裕を与えると思うし、それが世界における日本の立ち位置を確かなものにすることにつながると思うから。

 

     — 他にどんなことで余白が増やせそうでしょうか?

IoTから少し離れるかもしれませんが、学生時代の友人と会って話すと、日本の企業に昔から残っている体制やコミュニケーションにまつわるトラブルの話を聞くことが少なくありません。

IBMでは当たり前になっている多様性や自律性を活かした働きかたがもう少し広がれば、余白が生まれてもっと日本は元気になると思うんです。

 

     — 日本が好きなんですね。

そうですね。より良くなる方法やアイデアが、社外や海外にあるなら取り入れていって欲しいなと思っています。 そんなところでもWatson IoTで役に立ちたいですね。

 

     — 最後の質問です。2035年の橋本茉奈実さんは、どんな人になっていますか?

えー。また最後に難しい質問を持ってきますね…。

うーん、16年くらい先ですよね。そうだなぁ、アクティブな人でい続けたいです。子どもにも自分の友人にもそう言われるような人に。

2035年より、もっと先の話なんですけど、同期でIBMに入社した仲間と一緒に決めたビジョンがあるんです。「パワフルなおばあちゃんになろう! 」っていう。

 

インタビュアーから一言

いつも黒い洋服に身を包みシックな雰囲気の橋本さん。

少しゆっくりした話し方で、丁寧に言葉を選ぶ姿から、勝手にインドア派のイメージを持っていたのですがなんと真逆のアウトドア派。意外性たっぷりです。

「あるべきものや残すべきもの、そういうものを見極める力をしっかりつけたい。その上で新しく必要なものは貪欲に取り入れていく。自分自身もですがそんな日本の姿が見たいんですよね。…あれ? なんかわたし、まだまだなのにすごい大きなことを語っちゃいました」

— 語ることで実現に近づく。私はそう思っているので一緒にどんどん語りましょう!

 

(取材日 2018年12月19日)

 

問い合わせ情報

 

More IBM Sustainability Software stories

「第2回ベジロジサミット」レポート後編 | ベジロジシステム討論会

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

ベジロジ倉庫とベジロジトラック、そしてキャベツ食べ比べを中心にご紹介した「第2回ベジロジサミット」レポート前編に続き、ここからは第二部、場所を屋内に移して開催されたベジロジシステム討論会の様子をご紹介します。 目次 前編 ...続きを読む


「第2回ベジロジサミット」レポート前編 | レタスの食べ比べとベジロジ倉庫・トラック

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

「佐久地域は葉洋菜類の一大産地であり、産地の生産を守ることは日本の食を守ることです。主体的に取り組んでいきます。ただ、青果物の取り組みは特に困難な要素が多く、物流業界でも取り組みが進んでいない分野です。そんな中で、持ち前 ...続きを読む


日本Maximoユーザー会2024@天城ホームステッド 開催レポート

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

2024年10月15〜16日の2日間に渡り、IBM天城ホームステッドにて1年半ぶりの「日本Maximoユーザー会」が開催されました。   石油・化学企業、産業機械製造企業、エネルギー企業、エンターテインメント企 ...続きを読む