- IBM Cloudについて
- IBM ハイブリッド・クラウドについて
翻訳:IBM Cloud Blog Japan 編集部
*このブログは、2020/9/16に発行された”Why Businesses Should Consider a Hybrid Cloud Strategy “(英語)の抄訳です。
2020年11月16日
カテゴリー IBM Cloud Blog | IBM Cloud News
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IBMのグローバル・シニア・オファリング・マネージャーとして、私はさまざまな業界のお客様のビジネス上でのユース・ケースに対応した製品ポートフォリオを担当してきました。この職務を遂行する際には、テクノロジーの変化、ビジネス動向、業界における主要課題、規制への影響などに乗り遅れないようにする必要があります。
例えば、ヘルスケア業界には、健康を維持・増進するための研究所が、以下のような目的にそってヘルスケア業界を調整するために、トリプル・エイムという、業界における必須事項があります:
私は、さまざまな業界のお客様との関わりを深めるにつれ、私はすべてのビジネスにこれら3つの目標が共通していることに気づきました。そこで、これをユニバーサル・トリプル・エイムと呼ぶことにしました。
すなわち、規模を問わず、あらゆる業界のあらゆる企業が、以下のような3つの主要な目標を追求しているといえます:
ハイブリッド・クラウド戦略により、これらの3つの主要な目標にそれぞれ対処でき、ビジネス全体のROIを向上させることができます。
今日の企業は、メインフレーム、サーバー、ネットワーク、ストレージから仮想化機能や災害対策まで、 ITインフラストラクチャーの保守に何億円もの費用を費やしている場合があります。しかし、パブリック・クラウド上に ホスティング可能なデータ・ワークロードにパブリック・クラウドを活用すれば、企業はハードウェアへの投資と、それらの運用保守、 アップグレード、運用管理に必要なリソースを両方削減でき、CAPEXとOPEXを削減できるのです。
さらに、地理的に分散したクラウド・ゾーン全体にハードウェアを配置して活用することで、企業は冗長性の コストを削減しながら、ローカルのハードウェアの停止時にも一層安全な運用稼働を続けることができます。
ビジネスに対する社会の期待は日々進化しており、多くのビジネスが新しいコンシューマリズムの考え方に適応することが求められています。 製品に関するビジネスであろうとサービスに関するビジネスであろうと、顧客は、即座にインテリジェントで状況に応じた エンゲージメントを期待します。また、コンピューター、携帯電話、アプリ、iPad、オンライン・チャットなどで、24時間 年中無休のサポートが利用できることを期待しています。
この期待に応えるには、適切なビジネス・データ、顧客プロファイル、およびトランザクション履歴を、他の多くのデータ・ドメイン (位置情報、気象データ、IoTセンサー情報など)と組み合わせ、サービス志向アーキテクチャーで使用されるハイブリッド・クラウド戦略が必要です。このアーキテクチャーは、ストリーミングとバッチ・データ・フローをサポート し、NoSQLデータ・ストアを大規模なデータ・セットの1秒未満のクエリに結合して、機械学習支援アプリケーションを 介して顧客とやり取りする必要があります。
遠隔医療や在宅医療用の監視機器にストリーミングIoTデバイスを利用する医療関連プロバイダーも、激しい嵐が近づいたときに ケーブル、ポール、変圧器、修理スタッフを配置する場所を予測するユーティリティーも、より良い ビジネス成果をあげるには、ハイブリッド・クラウド戦略を採用して、構造化されていないストリーミング・データセットを活用する必要が あります。これにより、最終的には、患者についてあるいはロジスティクスの計画停止についてAIに基づいた決定を下すことができます。
同様に、すべての業界には同じようなIoTデータがあり、適切に活用すれば、ビジネスの成果を向上させることができます。 機械学習をデータ・ワークフロー・プロセスに組み込むにはコストがかかりますが、AIに基づいた意思決定により、ビジネスの 成果(一例として停電時の復旧時間の短縮など)が大幅に改善されます。
データ・プライバシー、ガバナンス規制(例:バーゼル委員会BCBS 239)、およびアクティブな不正検出と復旧、タイムリーな 通知などの機能を考慮すれば、データセットに関する関心の分離 (SoC: Separation of Concerns)の重要性によって、ハイブリッド・クラウド機能( およびストレージ機能)の必要性は一層高まります。
ハイブリッド・クラウド戦略は、上記のようなユニバーサル・トリプル・エイムの3つの必須事項に加えて、セキュリティーの向上、アプリケーションとワークロードの実行の際の柔軟性の向上、パフォーマンスの向上、データを操作する際のスピードと俊敏性の向上を実現します。
IBMクラウドとハイブリッド・クラウドについて詳しくは、ぜひ以下をご覧ください。
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