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どのクラウドでもWatson Language Translatorサービスを実行可能

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IBMでは、お客様が、データの収集、編成、分析の方法をモダナイズするための完全統合型のデータ/AIプラットフォームをグローバルな規模で必要とされていることを理解しています。企業が新市場に参入する際には、マルチリンガル・サポートの必要性が鍵となります。この課題にお答えするのがIBMのWatson Language Translatorサービスです。社内文書の翻訳から実動環境に対応したアプリケーションの作成まで、企業は、Watson Language Translatorサービスを利用して、信頼性と透明性を維持しながら組織全体でAIを利用できます。

2019年8月、IBMはWatson API Kit (英語)の導入を発表しました。これは、中核となるWatsonサービスを予め1つの統合パッケージに組み込んだオンプレミス・オファリングです。今回、コンテナー・ベースのデータと分析の統合プラットフォームであるIBM Cloud Pak for DataのアドオンとしてWatson Language Translatorを利用できる(英語)ようにすることで、このツールキットを強化しました。これにより、Watson Language Translatorのサービスをオンプレミス、プライベート・クラウド、パブリック・クラウド、ハイブリッド・クラウド、マルチクラウドのどの環境でも実行できるようになります。

 

Watson Language Translatorの機能

Watson Language Translatorサービスは、言語の識別とファイル・フォーマットを維持したままテキスト、Webサイト、文書の翻訳ができるほか、ドメイン固有のカスタム・モデルの作成をサポートします。このリリースに向け、5言語(英語)を追加しました。これにより、36を超える言語(英語)の使用と文書の翻訳やカスタマイズといった強力な機能を利用できるようになります。きっと「言葉の壁って何?」と思われるでしょう。

グローバルなスケーリング

Watson API Kit(英語)は、Watson APIを1つのソリューションとして統合し、既存のビジネス・プロセスやAIワークフローを最適化する機能をユーザーに提供します。

Watson Language Translatorが追加されたことで、例えばアクセシビリティーやエンターテイメントのユース・ケースにおける音声サービスに、世界中のオーディエンスのために字幕という形式を組み込んだりすることができます。

また、翻訳サービスを会話型のAI機能のWatson Assistantと統合して、バーチャル・エージェントの言語サポートを拡張でき、新市場に参入する可能性を広げることができます。ダイアログ・フローを作成する際には、ユーザーは、実動環境で展開する前にインテントを翻訳できます。あるいは、フロントエンドでTranslator APIを使用し、国と国とのインターフェースとなるリアルタイムのマルチリンガル・アシスタントを作成できます。

お客様がWatsonサービスの用途を広げ、世界中の新市場を開拓するにあたり、Watson API Kit on Cloud Pak for Dataによって、国際的なWatson Anywhere戦略のメリットを活用いただけます。データとAIのジャーニー全体にわたり、セキュリティーとグローバルな拡張性をサポートします。

ぜひWatsonを無料でお試しください!

 

原文:Run Watson Language Translator service on any cloud (https://www.ibm.com/blogs/watson/2019/12/run-watson–language-translator-service–on-any-cloud/)

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