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IBM CloudでOpenShiftとKubernetesクラスターの予約機能がご利用可能となりました

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この投稿は、2020年12月1日に、米国 IBM Cloud Blog に掲載されたブログ(英語)の抄訳です。

予約機能を使用すればクラシック・ワーカー・ノードのコストを削減できます

少なくとも1年以上の期間、ご利用の予定がある場合、Red Hat OpenShift on IBM CloudまたはIBM Cloud Kubernetes Serviceクラスターのワーカー・ノードの予約機能を作成することでコストを削減することができます。予約機能を使用すれば、仮想ワーカー・ノード・インスタンスを、定額かつ、オンデマンド・インスタンスよりも低価格で予約期間中に確保することができます。

予約機能は、購入したいワーカー・ノードのフレーバーや場所、その他詳細を記述して設定するIBM Cloudリソースの一種です。予約時には契約書を作成します。これは1年または3年の期間で一定数のワーカー・ノードに対して毎月定額を支払う契約です。OpenShiftとKubernetesクラスターの予約について詳しくはこちら(英語)をご参照ください。

Red Hat OpenShift on IBM Cloudとは?

Red Hat OpenShift on IBM Cloud は、OpenShift Container Platformの展開と構成を簡素化するマネージド・サービスです。マネージド・サービスとして、IBMは自動的に、初期のプロビジョニングと、オペレーティング・システムのパッチ、脆弱性の修正、OpenShiftスタックのアップデートなどの継続的なメンテナンスを行います。

マネージド・サービスのもう一つの重要な側面は、運用効率の実現であり、お客様がビジネス目標の達成に集中できるようにします。これを実現するために、マルチゾーン・クラスター内の高可用性(HA)マスター・ノードをサポートし、マスター・ノードとワーカー・ノードがその地域内の物理的に分離された3つのデータセンター(ゾーン)に均等に分散されるようにします。Managed OpenShiftは、ベアメタルを含むさまざまなコンピュート・アイソレーションの選択において99.99%のSLAを提供し、最も重要なワークロードをサポートします。Red Hat OpenShift on IBM Cloud は、PCI、HIPAA 対応、ISO、SOC1、SOC2、SOC3 などのコンプライアンスに準拠した規制対象ワークロードもサポートします。

 IBM Cloud Kubernetes サービスとは?

IBM Cloud Kubernetes サービスは、コンテナ・オーケストレーション・ソリューションとして Kubernetes を活用し、強力な管理ツール、直感的なユーザー体験、アプリケーションの迅速なデリバリーを可能にする組み込みセキュリティーとアイソレーション機能を提供するマネージド・コンテナ・サービスです。IBM Cloud Kubernetes サービスは、インテリジェントなスケジューリング、セルフ・ヒーリング、水平スケーリング、サービス・ディスカバリーとロード・バランシング、自動化されたロールアウトとロールバック、シークレット管理と構成管理などのKubernetesが本来もつ機能を提供します。

IBM Cloud Kubernetes サービスの機能について詳しくは、こちら(英語)をご参照ください。

IBM Cloudの予約機能を使ってみましょう

  1.  IBM Cloudにログインします
  2. 左側のナビゲーションから、OpenShift もしくは Kubernetes を選択します:
    In the left-hand navigation, select either OpenShift or Kubernetes:
  3. 予約 を選択し,予約機能へアクセスをリクエストするためのボタンをクリックしてください:
    In the left-hand navigation, select either OpenShift or Kubernetes:
  4. 予約機能へのアクセスをリクエストする IBM Cloud サポート・チケットをオープンするように指示されます:
    You will be directed to open an IBM Cloud support ticket requesting access to reservations:
  5.  予約 タブにもどって、予約の作成を選択します:
    In the left-hand navigation, select either OpenShift or Kubernetes:
  6. ロケーションや、フレーバー、数量など必要項目を選んでください:
    Specify the location, flavor, and quantity:
    Specify the location, flavor, and quantity:
  7. 予約期間(1-3年間)、使用開始日、予約名を指定してください:
    Select the reservation duration (one or three years), start date, and reservation name:
  8. カタログに移動し、現在の予約状況に基づいてクラスターをプロビジョニングします(例:Red Hat OpenShift on IBM Cloud):
    Navigate to the Catalog and provision a cluster based on the current reservation (i.e., Red Hat OpenShift on IBM Cloud):
  9. OpenShift のバージョンを選択してください:
    Select the desired OpenShift version:
  10. クラシック・インフラストラクチャーと予約を購入した地域を選択します:
    Select Classic infrastructure and the geography where you purchased the reservation:
  11. ワーカー・ノードの数を 0 に変更すると、マスター・ノードのみのクラスターが作成されます。 (注: これは一時的な回避策で、最初にマスターをデプロイしてから予約を使用してワーカー・プールを追加する必要があります。)    作成 をクリックします:
    Change the quantity of worker nodes to 0, which will create a cluster with master nodes only.  Note: This is a temporary workaround that requires you to deploy the masters first and then add a worker pool using your reservations. Click Create:
  12. クラスターのデプロイが完了すると、通常のリストにクラスターが表示されます。ワーカーがゼロのため、クラスターには「警告」というステータスが表示されます。ワーカープール タブをクリックします:
    Once the cluster deployment is completed, you will see the cluster in your normal list. The cluster will have a status of “Warning” since there are zero workers. Click on the Worker pools tab:
  13. 追加ボタンを選択してワーカー・プールを作成します:
    Select the Add button to create a worker pool:
  14. これで、既存の予約機能を使用したワーカー・プールを作成できるようになります:
    Now you can create a worker pool using your existing reservation:
  15. ワーカーがデプロイされると、OpenShift/Kubernetesクラスターでコンテナ化されたアプリケーションの実行を開始できます。

より詳しい情報は

IBM Cloudの予約機能をわかりやすくご紹介した動画をご覧ください 。

予約機能のデモ動画(7分33秒,英語)を見る:

 

もし、ご質問やご不明な点がございましたら、Slackを使ってチームに連絡してください。Slack <https://ibm-cloud-success.slack.com/ >の #general チャンネルでディスカッションに参加していただくことも可能です。

 


翻訳:IBM Cloud Blog Japan 編集部

*このブログは、2020/12/1に発行された“Reservations Available for OpenShift and Kubernetes Clusters”の抄訳です

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