IBM Data and AI
Instana on z/OSが登場! モバイルからメインフレームまでの一元的な可観測性を実現
2022年12月06日
カテゴリー IBM Data and AI
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Instana on z/OSは、IBM Zに特化した重要な可観測性機能を提供します。
この数日間で銀行口座を確認したり、医者に行ったり、クレジットカードで買い物をしたり、旅行の計画を立てたりしましたか? もしそうならば、認識されていたかどうかはともかく、IBMのメインフレームとやり取りした可能性があります。
今日においても、メインフレームはエンタープライズITの重要かつ戦略的な構成要素です。多くの大企業のアプリケーション資産を見ると、基幹となる業務アプリケーションやワークフローがメインフレーム上で実行されているか、メインフレーム上のアプリケーションやデータと統合されていることがわかります。メインフレームは、その比類のない信頼性とセキュリティーにより、Fortune 100企業のうち67社をはじめ、多くの業界で重要な設備に位置付けられています。これらの企業は、収益の65%を左右する基幹の業務ワークフローとトランザクション・システムの実行に関して、IBM Zを信頼し続けています。
IBM Zは、重要なデジタル・サービスの多くを支えている静かな働き者です。しかし、企業全体のアプリケーション・パフォーマンス管理(APM)ツールにとっては盲点となりがちであり、問題が発生した際の該当箇所の特定や分析、解決が困難だという悩みがあります。最新の可観測性プラットフォームは、Kubernetesやクラウドネイティブ・マイクロサービスなどの新しいテクノロジーを活用するためにゼロから構築されていますが、進化する企業は往々にして、従来からの信頼性と現在のビジネス・ニーズ、将来のイノベーションとの間にあるギャップを埋めたいと考えるのです。
新たにIBM Observability by Instana APM for z/OSが登場
IBMは先頃Instanaを買収しましたが、これはお客様が求めているオープン性と柔軟性を実現するハイブリッドクラウド戦略の採用を進める上で大きな一歩となります。Instanaは、アプリケーション・トレースの包括的な収集、ログ、メトリックス、依存関係の関連付け、瞬時の自動インストルメンテーション、AIベースの根本原因分析など、多くの優れた可観測性機能を提供します。
このInstanaの製品ラインアップに、新たにIBM Observability by Instana APM for z/OS(以下、Instana on z/OS)が加わりました。この製品は、オープンソースとハイブリッドクラウド・テクノロジーの融合により、モバイルからメインフレームまでの一元的なモニタリングを実現し、多くの企業を悩ませてきた「IBM Zが盲点になる」という問題を解消します。
お客様が、毎日何百万人もの顧客が利用している基幹業務アプリケーションのオーナーだとしましょう。お客様はInstanaを使用して、このアプリケーションを構成するサービスとインフラストラクチャーの完全なコンテキストを把握し、監視しています。ただし、問題が1つあります。このアプリケーションがz/OSを呼び出すと、プラットフォーム上で実行されている複数の業務ワークフローをお客様のチームが把握するのが難しくなってしまうのです。
Instana on z/OSを追加することで、z/OS上で行われている重要な処理は、組織の他の部署にとって謎ではなくなります。メインフレームに対する呼び出しはアプリケーション・コンテキストで表示でき、Instanaが監視している他のサービスとともに表示されます。メインフレームに精通していなくても、特定のアプリケーションで使われているZ固有のミドルウェア・リソース(CICSやIMSなど)を特定したり、Zリソースに対して行われているAPI呼び出しの詳細を取得したり、トランザクション完了時のz/OSデータベース(Db2やVSAMなど)の状態を把握したりすることが可能となるのです。
Instanaユーザーは、特定のZリソースが重要なハイブリッド・アプリケーションでどのように使われているかを即座に把握できます。
Instana + Instana on z/OSは、関係する全てのハイブリッド・コンポーネント(Zリソースを含む)全体にわたり、アプリケーションの健全性に関する包括的なビューを提供します。
Instanaのサービス・ビューは、Instana on z/OSと統合されることで完全なものとなり、組織内の誰もが、関係するさまざまなZテクノロジーとその状態を把握できるようになります。
メインフレームの可観測性と可視性の重要性
IBMは数年前から、既存の製品であるIBM Z APM Connectを通じて、IBM Zが最新のAPMソリューションに加われるよう取り組んできました。私たちは、企業全体のメインフレームの可視性を高めることが問題の切り分けと解決を改善するために重要であり、また(可視性の欠如によって)痛ましいほどサイロ化したチームをなくすうえでも役立つということを世界中のさまざまな業界のお客様から伺ってきました。IBM Z APM Connectは、Instanaや他のAPMツール・ベンダーに対してZにおけるトランザクションの可視性を提供する製品として今後も提供されます。一方、Instana on z/OSは、Zに特化した可観測性機能を追加で提供することにより、Z APM Connectで達成した進歩をさらに発展させます。将来的なInstana on z/OSの統合により、メインフレームで起きていることをさらに深く垣間見ることが可能となり、組織内の全てのチーム間の連携が強化され、サイロ化がさらに解消されるのです。
広範なデジタル変革戦略を取り入れる中で、さまざまなハイブリッドクラウド環境にわたって重要なアプリケーションやデータを管理することがますます難しくなっているというお客様の声を毎日のように耳にします。Instana on z/OSにより、企業がモダン・アプリケーションの複雑性をより適切に管理できるよう支援していけることを大変嬉しく思っています。
詳細情報
関心をお持ちいただいたお客様のために、詳細を説明する機会をご用意しています。ぜひご参加ください。
- Webセミナー「End-to-end observability from mobile to mainframe(モバイルからメインフレームまでのエンドツーエンドの可観測性)」(英語)をご視聴ください。このWebセミナーでは、Instana on z/OSのユースケースについて詳しく解説し、統合のデモを行っています。
- スポンサー・ユーザーとして、将来のリリースへの協力をご検討ください。どのようなレベルの協力でも結構です。私たちは常に、お客様からできる限り多くのフィードバックをお寄せいただきたいと考えています。
- さらにご質問がある方は、この製品の担当者であるIBMプロダクト・マネージャー、Aaron TobinとNicole Nemecにお問い合わせください。皆様からのご連絡をお待ちしています。
- システム開発での活用について詳細を知りたい方は、ブログ記事「Breaking down silos between Dev and Ops: IBM Z DevOps solutions + Instana for z/OS(開発と運用の間のサイロを解消する:IBM Z DevOpsソリューション + Instana for z/OS)」(英語)をお読みください。
この投稿は2021年9月7日に米国 IBM Blogに掲載された記事 (英語) の抄訳です。
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