IBM Sustainability Software
Maximoで、環境のマネジメントを実現:これからの建物管理の次世代のソリューション-IBM Maximo PPMS
2014年01月23日
カテゴリー IBM Sustainability Software | 設備保全・高度解析
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建物管理における企業の課題
企業において、建物は、コストを増大させる大きな要因であると同時に、炭酸ガス放出の原因のひとつでもあります。コストと炭酸ガス削減という問題の改善に効果的に取り組むには、必要な作業に優先順位を付け、効果を追跡するためのデータが必要です。
しかし、どの業種においても、物件に関係するサービスの実務処理のアウトソーシングが促進されており、施設や不動産などのデータ管理は複数のサプライヤーの管理下にあります。
そのため、サプライ・チェーン全体で均質になっていない情報システムから、アクションにつなげるためのデータを収集して、業務、財務、環境パフォーマンスを改善することが重要な課題となります。
IBMのソリューション
IBM Maximo® Property Performance Management Solution(以下、IBM Maximo PPMS)は、内部や外部のほとんどの情報管理システムから重要な物件データを取り出し、これを統合することができます。
IBM Maximo PPMSから取得した詳細かつ正確でタイムリーな情報を使用することで、真の総所有コストとポートフォリオ全体の環境保護に関する物件パフォーマンスを評価し、積極的に管理できます。
これにより、物件 関連のすべての活動(不動産、施設管理、公共料金、プロジェクトなど)のデータや他のデータ(人事、財務、業務など)を結合できます。このようなさまざま な運用データを収集することにより、組織では、資産ポートフォリオ全体を確認し、各種の管理活動(特に持続可能性への取り組みにおける費用効率の優先順位 付け)に必要な情報まで掘り下げることができます。
IBM Maximo PPMSに用意されている総合的なポートフォリオ・レポート機能は、整合性のある、共通の集合データを使用して情報へのアクセスを容易にし、十分な情報を 得た上で決定を行うための基盤となります。社内ユーザーは、パフォーマンス管理レポート機能一式をIBM Maximo PPMSから使用できます。個々の活動や発生事象を手動で個別システム上で追跡する必要はありません。
サービスの一部やすべてをアウトソーシングしている場合でも、IBM Maximo PPMSを使用することで、社内データの定義と重要なデータの管理が容易になります。
サプライヤーのプロセスやシステムの複雑さを再現する必要がなく、顧客のさまざまなシステムに連携するようにサプライヤーを強制する必要もありません。新しいサプライヤーや社内のプロセスに対して抜本的な変更を強いることなく、施設管理関連のベンダーを変更できます。
これにより、取引の柔軟性が大幅に増すと同時に、常に正確なビジネス情報を得ることができます。
IBM Maximo PPMSは、関連するすべてのデータを含めることにより、環境に対する組織のポートフォリオの影響を定量化します。
これは、管理者が、全体的なポートフォリオ・マネジメント戦略の一環として、測定可能な目標を設定するのに役立ちます。
IBM Maximo PPMSをお勧めする理由
IBM Maximoは、業界をリードする資産管理ツールであり、多くの大手施設管理業者によって採用され、物件関連では、世界各国で250件を超える実装実績があります。
物件管理者は、単一のシステムを使用して物件のパフォーマンスを管理できます。さまざまな「元データを提供する」システム(例:電力使用量を自動収集した り、オフィスを実際に使用している社員の人数を把握するセキュリティーシステムなど既存の施設管理に必要な個別システムなど)からの詳細かつ正確でタイム リーなデータは、標準インターフェースを使用して1つにまとめられます。
「元データを提供する」システムは、サービス提供業者が使用するシステムであっても社内の部署 (財務部など) のものであってもかまいません。
IBM Maximoにより、生産、施設、輸送、ITなど、あらゆる種類の資産の総合的な展望とライフ・サイクル管理機能が提供されます。
また、OracleやSAPなどのエンタープライズ・リソース・プランニング・システムへの標準インターフェースを介して、調達から支払までのライフ・サ イクルもサポートします。ポートフォリオ・データの収集とレポート作成機能が拡張され、持続可能性管理の中心領域を含めることができます。これにより、組 織では、エネルギー消費、炭酸ガス放出、廃棄物削減の取り組みを、ポートフォリオ戦略計画全体の不可欠な部分としてモニターできるようになります。
IBM Maximo PPMSは、IBMの経験に基づいており、企業内システムからアイデアを得ています。
既に10カ国800カ所の資産について、さまざまなソースのデータがIBM Maximo PPMSを導入して管理されています。
主な機能
1. 統合された情報の表示
組織全体の物件ポートフォリオを、地域での表示から、区域、場所、さらには個々の建物の表示へと掘り下げることができます。これにより、組織では、個々のシステムの詳細にとらわれることなく、最新の正確な運用データに基づいてパフォーマンスを確認および比較できます。
この機能は、画面とレポートによって提供されます。
図 1:情報の掘り下げを示す、区域レベルのレポートのスクリーン・ショット
図 1のスクリーン・ショットは、物件の条件を評価するために、地域別の二酸化炭素排出量と、物件別、建物別の内訳、エネルギー効率と環境への影響の評価を示しています。
2.データ入力の柔軟性
PPMSでは、個々の物件レベルやそれより下のレベルで、Maximoのデータ読み込みツール、統合フレームワークを使用して、他のシステムやフラット・ファイルから送信されたデータを受信します。このようなデータがない場合は、データを直接入力することができます。
図 2:入力画面
図 2 のスクリーン・ショットは、公共料金入力アプリケーションを示しています。目標値と実績値は手動で入力できます。
3.継続的なモニターが可能
環境維持は、物件管理においてますます重要になってきています。IBM Maximo PPMSでは、二酸化炭素の変換率を含むエネルギー、水、廃棄物のパフォーマンス・データ (外部の協力会社が所有するデータを含む) を収集することで、持続可能なデータ管理をサポートします。これにより、組織の建物のパフォーマンスを他のスペース使用率分析などのポートフォリオ・デー タ と共にモニターできます。
このデータは、エネルギー効率の優れた物件戦略の定義とモニターのための重要な基礎データとなります。以下の図3は、公共料金の使用に関するレポートのサンプルです。
図 3:公共料金の使用に関するレポート例
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