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Istio1.6がIBM Cloud Kubernetes Serviceのマネージド・Istioアドオンで利用可能

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この投稿は、2020年07月16日に、米国 IBM Cloud Blog に掲載されたブログ(英語)の抄訳です。

 

Istioバージョン1.6がIBM Cloud Kubernetes Serviceのマネージド・Istioアドオンで利用できるようになりました。

Istio 1.6

このIstio(英語)のリリースには、istiodによるコントロールプレーンの簡略化やデバッグツールistiodの追加、VMワークロードをメッシュに結合するためのWorkloadEntry、セキュア・ゲートウェイ (SDS)などが含まれます。新しい機能と変更の詳細なリストについては、リリース・ブログ(IBM外のWebサイトへ)およびバージョン 1.6 の変更点(IBM外のWebサイトへ)を確認してください。

 

Istioアドオンのカスタマイズ

Istioアドオンをインストールした後、ConfigMapを介してIstio構成オプションのセットをカスタマイズできます。これらのオプションには、コントロール・プレーンおよびサービス・メッシュにおけるモニター、ロギング、およびネットワーキングの追加制御が含まれます。これらのオプションを使用して、envoyアクセスログの有効化、アウトバウンド・トラフィック・ポリシーの設定、モニタリング・ダッシュボード (Prometheus、 Grafana、 Jaeger、および Kiali)の有効化、プライベート・ゲートウェイおよび HA ゲートウェイ (ベータ) を構成します。 オプションの全リストについては、資料を参照してください。

 

Ingress trafficでのTLS

IBM Cloud Kubernetes Service NLB DNS機能とIstio Secure Gatewayの組み合わせにより、単一および複数のホストのSSLターミネーションのためのIstio Ingress gateway TLS証明書の構成と管理が大幅に簡素化されます。

IBM Cloud Kubernetes Serviceは、クラスターのDNSドメイン名と一致するTLS証明書を提供します。これらの証明書は必要なネームスペースのKubernetes secretに格納され、 IBMはそれらを最新に保ちます。Istio Secure GatewayでSDSを使用すると、ゲートウェイリソースでTLS証明書を保持するKubernetesシークレットの場所を指定できるようになりました。

 

たとえば、証明書を使用して新しいNLB DNSサブドメインとシークレットを作成するには、次のコマンドを実行します。

ibmcloud ks nlb-dns create classic \
--ip $GATEWAY_IP \
--cluster $CLUSTER_NAME \
--secret-namespace istio-system

 

次に、証明書を使用するようにIstio Gatewayリソースを構成します。

apiVersion: networking.istio.io/v1alpha3
kind: Gateway
metadata:
name: my-gateway
spec:
selector:
istio: ingressgateway
servers:
- port:
number: 443
name: https
protocol: HTTPS
tls:
mode: SIMPLE
credentialName: SECRET_NAME # replace with secret name
hosts:
- "*"

それだけです!証明書を手動で更新したり、シークレットを名前変更または移動したり、何かを再起動したりする必要はありません。追加のホストを構成するには、NLB DNSサブドメイン、一致するシークレット、および新しいゲートウェイリソースを作成します。

 

可観測性

IBM Cloud Monitoring with Sysdig(英語)は、アプリケーション、サービス、およびインフラストラクチャーのパフォーマンスと正常性に対する可視性を提供するマネージド・モニタリング・サービスです。IBM Cloud Kubernetes Serviceクラスターでは、ノード、名前空間、サービス、デプロイメント、ポッドなどにすぐに使えるダッシュボードとアラートが提供します。また、マージされたユーザーアプリケーションとIstioメトリックを自動的にスクレイピングすることにより、Istioアドオンと統合します。ビルドインされたIstioの概要とサービスダッシュボードを確認してください。

 

詳しくは

IBM Cloud Kubernetes Service(英語)でIstioの使用を開始するには、ドキュメントを確認してください。

質問がある場合や共有するフィードバックがある場合は、ここに登録(IBM外のWebサイトへ)してSlackからチームに参加し、パブリックIBM Cloud Kubernetes Service Slack(IBM外のWebサイトへ)の#generalまたは#managed_istio_knativeチャネルのディスカッションに参加してください。

 


翻訳:IBM Cloud Blog Japan 編集部

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