IBM Sustainability Software

ワークプレースDXを成功させる4つのステップ(後編)

記事をシェアする:

 

より安全で生産性が高く効率的なワークプレースを実現するために

世界中で仕事の進め方と職場の在り方の再定義が進んでいます。

企業内の不動産および施設管理部門は、「職場の安全性」や「リモートワーク」を念頭に、フレキシブルな施設管理計画の立案・見直し・更新をし続けていく必要があります。

この大仕事も、最新のデジタルテクノロジーと正しいステップを採用することで、大幅な作業縮小が可能です。

 

■ 4つのステップ

1  スペースのデジタル化 | 安全で生産的かつ効率的なスペースの構築

職場スペースの正確なインベントリを作成して、施設とリソースを効率的に管理します。

2  スペースの割り当て | 必要とされているオフィス空間を生みだす

変化するビジネスや入居者のニーズを満たすために、必要に応じてデジタルツールを使用してスペースを割り当てます。

3  より良いスペース判断 | 重要なスペースの決定にデータを用いる

リアルタイムデータの分析とAI主導の洞察で、変化し続けるビジネスの要求に迅速に応える意思決定を行います。

4  スペースの最適化 | 状況変化に迅速に対応する

迅速な状況対応で、オフィススペース最適化と入居者の職場体験最適化を同時に実現します。

 

それではステップ3、4の詳細を見ていきましょう。(ステップ1、2はこちらから)

 

STEP3 より良いスペース判断

重要なスペースの決定にデータを用いる

 

スペース管理者は、誰がどのスペースを使用しているかを、常に確認できるようにしておく必要があります。そして主要な使用率やスペースの統廃合、再構成、再利用などの機会があるかどうかという質問に常に答えられなければなりません

正確でアクセスしやすいデータを持たず、不完全なデータを元に手作業でスペースに関する意思決定を行っているのであれば、今こそ使用状況に関するリアルタイムデータの分析と洞察をベースとした意思決定へと変化すべきときです。

変化し続けるビジネスの要求に、迅速に対応できるようになりましょう。

 

・ オフィス空間を計装する

まず、適切なセンシング技術を適用しましょう。IBM TRIRIGAは、サードパーティのIoTデバイスと、Cisco DNA Spacesを使用したワイヤレス情報をサポートしています。

個々のIoTデバイスはそれぞれ登録管理され、送られてきたリアルタイムデータは空間計画内での定義に応じて保管されます。

 

・ AIでデータ品質を向上させる

IBM TRIRIGAはWatson AIを使用して、入居者の行動を学習し、組織ごとのスペース使用率を予測します。そして行動やニーズの変化を学び、進化・適応し続けます。

また同時に、自動的に異常値を検出して除外するので、極端な偏差に左右されないスペース割り当てを行えます。

 

・ スペース利用率をすばやく掴む

既存のWiFiネットワークまたはIoTデバイスからのデータを集計・分析して、空間および組織の計画と照らし合わせることで、効率を測定し重要な洞察を導き出すことができます。

また、組織へのスペースの割り当て・再割り当てのほか、必要に応じて実データに基づいた利用組織への賃料負担請求を行うこともできます。

 

・ 過去の傾向を分析する

IBM TRIRIGAに格納された時系列履歴データを用いることで、特定部門あるいは特定スペースの空間使用量の変化を調べることができます。

変化の傾向をより深く分析することで、最も費用効果の高い決定を行うのに適したタイミングを割り出します。

 

STEP4 スペースの最適化

状況変化に迅速に対応する

 

VUCAとも呼ばれる変化の激しい現代においても、オフィス空間は常に役立つものでなければなりません。つまり、オフィス空間は、迅速に状況変化に対応しつつ安全性と生産性を提供するものでなければならないということです。もちろん、収支が重要なことは言うまでもありません。

IBM TRIRIGAを使用することで、オフィススペース最適化と入居者の職場体験最適化を同時に実現することができます。

 

・ スペースを適応させて需要を満たす

スペースプランナーが変化に対応するには、現状においてスペースが組織全体でどのように割り当てられているかを理解し、各組織が適切な区分のスペースを、そして適切な量を確保できているのかを確認できることが不可欠です。

IBM TRIRIGAのグラフィカルなスタッキング・ツールにより、オフィス空間ポートフォリオのリスクと機会を可視化できます。

 

・ 新たなスタック・シナリオをすばやく作成する

IBM TRIRIGAのスタッキング・ツールを用いれば、現状のスペース割り当てを即時に確認できます。

ドラッグアンドドロップで操作できるインタラクティブでグラフィカルなツールを使用し、複数階あるいは複数の建物のスタック・シナリオ計画を作成できます。

 

・ 変更の影響を評価する

スペースプランナーはIBM TRIRIGAのスタッキング・ツールを使用して異なるスタック計画を作成できます。

スタック計画ツールはすべてのグラフィカルな変更を保管し、スタック計画全体の詳細要約情報を提供します。また、特定シナリオへの影響を確認・評価できるよう、変更を分離しておくこともできます。

 

・ スペース計画の承認

適切なスペース計画が作成されて承認されると、移動ラインリストが作成されて承認済みシナリオが後続プロセスに送られます。

 

・ フロアプランを簡単実装

Esri ArcGIS Indoorsのインタラクティブな屋内マップを使用して、IBM TRIRIGAフロアプランを実装します。

入居者は、TRARIGAアプリやキオスク端末などから自部門のエリアや備品、同僚、会議室を簡単に見つけることができます。非常口への安全なルートの確認もお忘れなく。

 


皆さまのワークプレースDXの成功にIBM TRIRIGAをご活用ください。

また、IBM TRIRIGAによるインテリジェントな統合型職場管理について、より詳細な情報をご希望の方は下記よりご確認・ご連絡ください。

 

問い合わせ情報

お問い合わせやご相談は、Cognitive Applications事業 にご連絡ください。

ソリューション: IBM TRIRIGA

 

関連記事

「普通のビル」を、価値を生み続ける「スマートなビル」に変える方法

データとAIでワークプレースを競争力の源泉に

安全な職場の再開をエッジコンピューティングの活用で


More IBM Sustainability Software stories

「第2回ベジロジサミット」レポート後編 | ベジロジシステム討論会

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

ベジロジ倉庫とベジロジトラック、そしてキャベツ食べ比べを中心にご紹介した「第2回ベジロジサミット」レポート前編に続き、ここからは第二部、場所を屋内に移して開催されたベジロジシステム討論会の様子をご紹介します。 目次 前編 ...続きを読む


「第2回ベジロジサミット」レポート前編 | レタスの食べ比べとベジロジ倉庫・トラック

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

「佐久地域は葉洋菜類の一大産地であり、産地の生産を守ることは日本の食を守ることです。主体的に取り組んでいきます。ただ、青果物の取り組みは特に困難な要素が多く、物流業界でも取り組みが進んでいない分野です。そんな中で、持ち前 ...続きを読む


日本Maximoユーザー会2024@天城ホームステッド 開催レポート

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

2024年10月15〜16日の2日間に渡り、IBM天城ホームステッドにて1年半ぶりの「日本Maximoユーザー会」が開催されました。   石油・化学企業、産業機械製造企業、エネルギー企業、エンターテインメント企 ...続きを読む