IBM Sustainability Software
ワークプレースDXを成功させる4つのステップ(前編)
2021年04月30日
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COVID-19により引き起こされた世界的な不況により、世界中で仕事の進め方と職場の在り方の再定義が進んでいます。
企業内の不動産および施設管理部門は、最優先すべき「職場の安全性」と、今後ますます一般的なものとして求められる「リモートワーク」を念頭に、フレキシブルな施設管理計画の立案を行い、タイムリーな見直しと更新を続けていく必要があります。
これはひどく骨の折れる大変な作業です。しかし、ここ数年のデジタル変革を支えている技術的進化を取り入れ、正しいステップとツールを用いることで、作業は大幅に縮小することが可能です。
スタッフを安全に職場に戻し、長期的なオフィスの役割を確立し、現在もそして将来もより機敏な職場を実現しましょう。そのために必要な実践的な4つのステップをご紹介します。
より安全で生産性が高く効率的なワークプレースを実現するために
■ 4つのステップ
1 スペースのデジタル化 | 安全で生産的かつ効率的なスペースの構築
職場スペースの正確なインベントリを作成して、施設とリソースを効率的に管理します。
2 スペースの割り当て | 必要とされているオフィス空間を生みだす
変化するビジネスや入居者のニーズを満たすために、必要に応じてデジタルツールを使用してスペースを割り当てます。
3 より良いスペース判断 | 重要なスペースの決定にデータを用いる
リアルタイムデータの分析とAI主導の洞察で、変化し続けるビジネスの要求に迅速に応える意思決定を行います。
4 スペースの最適化 | 状況変化に迅速に対応する
迅速な状況対応で、オフィススペース最適化と入居者の職場体験最適化を同時に実現します。
それではそれぞれのステップの詳細を見ていきましょう。
STEP1 スペースのデジタル化
安全で生産的かつ効率的なスペースの構築
スペース管理は不動産戦略の中核であり、入居者に安全にかつ安心して職場に戻ってもらうためのポイントとなります。そして入居者のウェルビーイング向上やコスト削減だけではなく、事業の長期的なレジリエンスを高めるためのポイントでもあります。
IBM TRIRIGAは、ワンストトップで必要なものすべてを提供する、スペース最大活用を実現するソリューションです。データとAIを活用して変化と機会に迅速に対応し、収益面に大きな価値をもたらします。
・ 図面とモデルからデータをキャプチャする
すべての入居者が安全で生産的で適切なオフィススペースの利用ができていますか?
IBM TRIRIGAは、CADファイルやBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング。建物の3次元デジタルモデルを作り、分析を効率的に行う建築管理手法)から直接アップロードされた情報を同期させることにより、施設のスペースインベントリをすばやく作成し、最新の状態に保つことができます。
・ 正確な測定とインタラクティブな視覚化
IBM TRIRIGA CAD Integratorは、CAD図面を動的でインタラクティブなフロアプランにすばやく変換します。変換されたフロアプランはライブデータにリンクされ、TRIRIGAアプリケーション内で表示できます。
CADのポリラインは、フロアプランの個々のスペースの境界を正確に定義し、精密な空間測定値を作成します。
・ 施設のデジタルツインを作成する
スペースプランナーは、Revitの部屋あるいはエリアから直接TRIRIGAスペースを作成することで、デジタル化されたフロアプランを提供することができます。
ユーザー定義のパラメータマッピングにより、RevitとTRIRIGAの間で双方向性の詳細同期が可能となり、BIMモデルを施設のデジタルツインへと変貌させます。
・ 全体ポートフォリオを単一システムに
利用用途、区分、面積、予約状況などのスペース属性により、オフィス空間を明確に分類して台帳管理することができます。
IBM TRIRIGAに取り込まれた図面にはすべてのステークホルダーがアクセスでき、正確な利用状況や空き状況、占有率や割り当てデータを適切なタイミング適切な人に提供します。
STEP2スペースの割り当て
必要とされているオフィス空間を生みだす
生産性、柔軟性、効率性を確保するオフィス空間の最適化を、どうやって実現していますか?
IBM TRIRIGAは、デジタルグラフィックツールと動的フロアプランを使用して、理想的なハイブリッド作業環境作成を支援します。
オフィス空間を急激な変化に適応させ、従業員を適切に保護し、職場における生産性を確実に高める空間を生みだします。
・ スペースの動的な調整
IBM TRIRIGAを使用することで、オフィス空間を急速に変化する環境に即座に対応させることができます。
動的フロアプランを使用し、感染拡大防止策ガイドラインに則ったソーシャルディスタンスを保ち、密集を防ぐスペース調整を行い、従業員にとって最も安全なスペースを提供します。
・ 組織のスペース割り当てを瞬時に確認・変更
フロアプランを用いることで、どの事業部にどのようにスペースが割り当てられているかを簡単に視覚化し、洞察を得ることができます。
そして市場の状況やその他の要因に基づいて組織のニーズが変化したときには、IBM TRIRIGAのグラフィカル更新ツールでスペース再割り当てができます。
・ 効率的な実地確認を行う
IBM TRIRIGAのデジタルスペース評価ツールを使用すれば、ユーザーは実地を見歩きながらその場でデータの整合性を確認し、不一致部分があるときには手元のタブレット端末でフラグを立てることができます。
フラグは後から承認して自動更新させることも、あるいは他の解消方法を検討して採用することもできます。
・ 集約された割り当てと占有データの分析
IBM TRIRIGAのダッシュボードには、企業全体のスペース割り当てと使用状況データが表示され、多次元グラフィカルレポートを用いてスペースの割り当てを視覚的に比較することができます。
この収集データにより、組織の割り当てと人員配置戦略の活用に関する洞察を得ることができます。
次回はワークプレースDXを成功させる4つのステップ(後編)では、ステップその3とその4をご紹介します。
皆さまのワークプレースDXの成功にIBM TRIRIGAをご活用ください。
また、IBM TRIRIGAによるインテリジェントな統合型職場管理について、より詳細な情報をご希望の方は下記よりご確認・ご連絡ください。
問い合わせ情報
お問い合わせやご相談は、Cognitive Applications事業 cajp@jp.ibm.com にご連絡ください。
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