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これまでとは違う自分自身を「発見」したいし「発信」したい | 竹本 早希Cognitive Applications 営業部
2021年03月30日
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チームメンバー・インタビュー #37
竹本 早希 Cognitive Applications 営業部
Cognitive Applicationsチームのメンバーが、自分自身とテクノロジーとIBMについて、そして過去と現在と未来について自由に語るインタビューシリーズ、37回目となる今回は2021年より新たにチームに加わった竹本 早希さんにお話を伺いました。
(インタビュアー 八木橋パチ)
–いきなりですが、竹本さんの昨年1年間を表す漢字1文字は何でしょうか?
え! …本当にいきなりな質問ですね。何だろう、難しいですね思い浮かばない…。毎年「今年の漢字」を選んでいる京都の清水寺のお坊さんってすごいですね。あ、あれは決まっている字を書くのか。
うーん、「静」ですかね。私生活もお仕事も、やっぱりこの漢字になるかと思います。
— それでは、今年1年間はどんな1文字で表せる年にしたいと思われていますか?
そうですね。「静」と来ると「動」と対にしたくなるところですが、ここは一捻り加えて「発」かな。
自発的の「発」。発信・発見の「発」で。
— 「静」から「発」へ。その心は?
去年まで、私は「自分でイニシアチブを取って進める」という仕事のスタイルは取ってこなかったなと思っているんです。
今年は、入社以来初めて異動を経験しました。そんな年ですから、これまでとは違う自分自身を「発見」したいし「発信」したいという気持ちがあります。
— 初めての異動ということですが、昨年までのお仕事について少し教えてください。
IBM入社以来9年間、MS&D様の担当営業をしていました。
ただお客様は、「商品開発一筋10年間」とか「情報システム部門勤務20年間」というように、私以上に同じ部署や部門で長く働かれている方が多かったです。
振り返ってみると、そういった「長いお付き合い」をさせていただく中で、しっかりとした信頼関係をお客様と構築できたことが私の誇りですね。
— 信用がとても重要視される業界ですもんね。
そうなんです。一度、ある案件の契約方法について、「この契約方法では竹本さんの営業成績にならなくってしまうんじゃない? 私たちのためにいつもこれほどやってくれている竹本さんの成績に反映されないというのは、おかしいですよ!」とお客様の側から契約方法の変更を打診いただいたこともありました。
とても感動したし、私に取っては本当に嬉しい出来事でしたね。
— 今回、Cognitive Applications事業部への異動はご自身で希望されたんですか?
Cognitive Applicationで、という指定まではしていませんでした。
ただ、昨年までの上司と相談していた際に、私としては「IBMらしさと未来」を強く意識できる部門で働きたいという希望を伝えていました。
— Cognitive Applications事業部に「IBMらしさと未来」を感じたってことですね。具体的にはどんな点でしょう?
IBMの多数のテクノロジーの中でも、この事業部が取り扱っているものは社会との接点が多く、未来を形作っていくものが多いですよね。IoTやAI、モノづくりのDX支援や自動運転関連の技術、それからブロックチェーンだとか。そういう点に惹かれました。
それから、「お客様に幅広い選択肢を持っていただこう。それが結果的にお客様にとってもIBMにとっても良い結果につながるのだから」といった、OpenShift戦略にいち早く取り組むところにも惹かれました。IBMの将来に向けたビジョンを実感しやすい部門だろうなって。
— ご出身は東京ですか?
いいえ、地元は兵庫県で、大学は大阪でした。なので根っからの関西人なんですけど、お仕事モードになると自然と標準語になりますね。関西出身のお客様にはときどき言われます「東京に魂売ったな!」って(笑)。
自分では意識していないんですが…どうやら関ヶ原を超えたあたりで自然と関西弁に戻るみたいです(笑)。
— どんな学生生活を過ごされていたんですか? 何か熱中していたものとかあります?
すごく真面目な生徒でしたよ。外国語学部というところでロシア語を専攻していました。
熱中していたものは…そうですね。サークル活動もすごく真剣にやってました。アルティメットっていうスポーツなんですが、パチさんは知ってますか?
— …アルティメットって「総合格闘技」のですか? UFC…
違います! あちらもアルティメット・ファイトって呼ばれているのは知ってますけど。
それではなくて、フリスビーのようなディスクをパス&キャッチして得点を競う7人対7人の団体競技です。格闘技とは真逆で、一切のボディコンタクトは禁止されていて、アメフトとバスケットボールを合わせたようなスポーツって言われていますね。
— 初めて聞きました。これですね、やってみたいな。今でもやることはあるんですか?
かなり広い場所と人数が必要なんで、残念ながらやる機会はなかなかないですね。でも、フリビーなら結構うまく投げられますよ。機会があったら上手な投げ方とか教えますね。
— ぜひ! それからさっき、ロシア語専攻と言われていましたよね。珍しいと思うんですが、なぜロシア語を?
大学進学当時、「これからはBRICsだ」って盛んに経済番組とかで取り上げられていたんですよね。「これからの主役はブラジル、ロシア、インド、中国だ!」って。
「この中だったらロシア? ロシアブームとかそのうち来るかも?」って感じで私はなんとなくロシア語を選んだんですけど…いや〜まったく来る気配ゼロですね(笑)。中国語にしとけばよかったなぁ。
— と思ったら、今年後半あたり大ロシアブーム来たり…しなそうですね(笑)。それでは、最近熱くなってることはなんですか?
うーん、私あんまり趣味とかないんです…。そうですね。好きなものということなら、フェスが結構好きです。とは言え、去年は全然行けませんでしたが。
フジロックやスウィート・ラブ・シャワー、カウントダウン・ジャパンとか…。今年は開催されるといいなあ。
— 特にお気に入りのアーティストとか、いらっしゃいます?
いないですね。あの空気感というか、雰囲気の中で過ごす時間が好きなんです。
— 先ほどIoTだとかブロックチェーンだとか、少しテクノロジーの話が出ましたが、特に興味を持っている技術分野とかってありますか?
それが、私自身は「ど」がつくほどの文系人間でして、先進テクノロジーそのものに強く惹かれるタイプではないんです。
それよりも、センサーや通信技術とか、今だったらそれこそ5Gだとか、そういったものの到来と合わせてAIやエッジコンピューティングが高度化していくと思うんですけど、それらをどうやってお客様のビジネスに活用するのか、どうやってビジネスを進化させていくのかというのに興味を持っています。お客様と一緒にそういう取り組みを考えていきたいなと考えているところです。
— ビジネスの進化という言葉が出ましたが、どんな価値が社会に広がって欲しいとか、こんな風にビジネスや社会を変えていければいいなと思っていることはありますか?
これは個人的な考えですが…。私、「日本人は真面目で勤勉」っていうのは事実だとは思ってますけど、でも本当のところ、長時間労働で生活の楽しさを二の次にしなきゃならない暮らしなんて、そんなの誰一人として求めていないと思うんです。
楽しく働いてしっかり収入が得られるなら、それが一番だってみんな絶対そう思ってますよね。パチさんは違いますか?
— もちろんそう思ってます。
だから、現在のコロナ禍が収束した後も、「働きかたの多様性」は社会に根付いて欲しいなと強く思います。効率を良くして、不要な長時間労働が無くなって欲しいです。
テクノロジーの進化が週休3日の働きかたを一般的にしてくれたらいいですよね。通勤も「当たり前」ではなくて、必要性が高い日だけは出社するとか。そんな社会になったらみんな嬉しいですよね? 私は嬉しいです。
— 賛成! 私も嬉しいです。では、竹本さんは週休3日になったら、何をしますか?
週休3日になったら…なんだか、こうやって考えるだけでちょっと嬉しくなりますね(笑)。そうですね、私はきっと起業するか勉強するかじゃないかと思います。とは言え、具体的に何かはっきりと起業につながるアイデアとかがあるわけじゃないんですけどね。うーん何するかなー?
でも、それがなんであれ、これまでやってきたことをスパッと辞めてそれだけに取り組むとかじゃなくて、そのときやっていることにプラスアルファで何かを始めるって感じになるんじゃないですかね。
— なるほど。じゃあ、勉強するなら何を?
…中国語かな、リベンジです(笑)。
言語って、腰を据えてやらないとしっかりモノに出来ないと私は思っているんで、しっかり時間が取れるときじゃないと学べないと思うんですよね。
— そうですね。言語を学ぶって、同時にその言葉が成り立つ思考体系を学ぶようなところがありますよね。
そうなんですよね。自分の中に一つ違う思考回路を手に入れるようなところがたしかにありますよね。なので、そういう時間をしっかりと持つのは良いことだなって。
でも、「起業か勉強か」ってさっき言いましたけど、「何もしない」っていう選択をするかもしれないです私。
ずーっと、永遠に何もしないってわけじゃないですけど、「何もせずに過ごすこと」って、経験や学びをしっかりと咀嚼するというか、自分の中に根付かせるためには必要な時間じゃないかとも思うんです。
— 同意します。現代人の暮らしには余白が足りなさ過ぎる。リセットする時間が足りていないですよね。
— これは許せない! と思うことってありますか?
うーんなんでしょう。悪意のある嘘かな。嘘をつかざるを得ない場面とか、相手のことを慮る嘘も世の中にはあるって分かっていますが、相手を傷つけようとする嘘は許せないですね。
他には…なんだろう? 許せないとはちょっと違いますが、スーパーマーケットでマスクもせず大声で走り回っている小さな子を、そのまま放っている親御さんを見ると、「今の時期にそれはどうなのよ?」とかは思いますね。
— うん、不安を感じている人が多いですからね。他には何かモヤっとすることあります?
これ、伝わりづらいと思うんですけど、大雑把な分類に当てはめられそうになると、ちょっと嫌な気分になります。例えば年齢や性別の属性から「こういう考え方をするだろう」とか「こういうものに興味を持っているだろう」とか、そういう枠に入れられそうになるとモヤモヤしますね「なにその雑な分類!?」って。
— それ分かるなー。それでは最後に、改めて今年の意気込みをお願いします。そして「未来はどんな社会であって欲しいか」で締めてください。
はい。発信・発見の「発」と最初に言いましたが、”私、ありきたりなことを言っているなあ”とか”上辺だけの言葉を使ってしまっている…”って、ときどき自分自身に対して思うんです。だから、もっと深い理解や知識の裏付けを持って物事を語れる人間になりたいです。
これって仕事にも大いに通ずるところがあると思っています。人の信用とか信頼って、そういう裏付けのある発信ができているかどうかにも左右されるものだと思うので。
最後は…どんな未来がいいか、でしたよね。
そうですね。未来はもっと、多様な人びとがそのままで、多様なままで受け入れられる世の中であって欲しいです。
インタビュアーから一言
「あ、それからもっとウィットに富んだ人間になりたいです!」とも言っていた竹本さん。
そうですかね? 1時間ほどのインタビューでしたが、何回もニヤリとさせられたり、クスッとさせられましたよ!
(取材日 2021年1月27日)
問い合わせ情報
お問い合わせやご相談は、Cognitive Applications事業 cajp@jp.ibm.com にご連絡ください。
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