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[事例] ソフォス社 | サイバーセキュリティー対策のエキスパートを注文処理80%高速化で支えるIBM Sterlingプラットフォーム

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サイバー攻撃は驚くべき速度と手法で進化し続けています。専門家は攻撃が自動化から、より複合的な手法へと変化してきていると分析しています。

具体的には、以前は全面的に自動化で行なっていたものを、現在は組織のセキュリティー上最も弱い部分を見つけ出す部分を自動化で、その後は人的にネットワークへ侵入して障壁を破壊するという、分業的なやり方が中心になってきています。

 

このようにサイバー攻撃手法が変化する中、防御手法で最も大切な点は変わっていません。

可能な限り迅速に脅威を特定し、対応することです。

 

導入効果 | 処理スピード80%アップ。処理時間50%短縮

  • 注文の処理は以前より80%高速化
  • 注文の受領から決済までの平均時間は50%短縮
  • EDI取引の90%は24時間以内に終了
  • オンプレミスで構築する場合よりもはるかに早く、数カ月でワークフローの自動化を実現

 

導入背景 | 成長を鈍化しかねない受注プロセス

世界150カ国以上で、50万以上の組織と1億にものぼるユーザーが、攻撃者を追い出し被害の修復を支援する、ソフォスの世界最高水準のサイバーセキュリティー・ソリューションに信頼を寄せています。

世界中の代理店ネットワークからセキュリティー・ソフトウェアの注文を受けているソフォスですが、その製品の性質から顧客は「できるだけ早く届けて欲しい」と考えており、スピーディーかつ正確な注文処理はこれ以上なく重要です。


我われが検討したすべてのプロバイダーの中で、企業間(B2B)統合分野におけるリーダーがIBMであることは明らかでした。

ポール・ウォーレン | ソフォス社オーダーマネジメント担当ディレクター


 

この顧客の期待に応える上で重要な役割を果たしているのが、注文の迅速な処理を実現しているIBM Sterling Supply Chain Business Networkテクノロジーです。

「販売チャネルにおいて最も大切なのはシームレスなバイヤーエクスペリエンスです。EDI*において販売代理店と協力する際、私たちはできるだけ速やかにご注文いただけるように、そしてよりスピーディーな注文処理を実現しようとしています。また、発注の仕組み自体もできるだけ簡単にしたいと考えています。」

同社ITアプリケーション担当シニアディレクターのレイチェル・レイシー氏はそう言います。

* EDI | Electronic Data Interchangeの略。電子データ交換。企業間の注文書や請求書などの書類のやり取りを、オンラインネットワーク上でのデータ交換により行うこと。

 

ソフォスでは以前、販売代理店からの注文を電話や電子メール、ファックスで受け、その後注文処理チームが手作業で管理システムへ入力していました。

しかし手作業は、注文数が増えればコストも、作業時間も増加します。また、受注側も発注側も、注文の対応状況を把握するのが困難です。

ビジネスが成長する中、手入力が限界に近づいているのは明らかでした。この受注プロセスが、ソフォスの成長を鈍化しかねないものになっていたのです。

 

ソリューション検討 | B2B統合分野におけるリーダーであるIBM

同社オーダーマネジメント担当ディレクター、ポール・ウォーレン氏は次のように述べています。

「注文処理や対応状況の確認に膨大な時間と労力がかかっていました。そして手作業のプロセスにはどうしても人的ミスがつきものなので、常に遅延発生のリスクがありました。

当社の長期的な成長に、取引先との迅速かつより効率的なコミュニケーションは不可欠です。ですから、プロセス自動化の検討は必然でした。」

 

検討の結果、ソフォスはIBM Sterling Supply Chain Business Network(SCBN)のプレミアムエディション導入を決定しました。

SCBNプレミアムエディションは、クラウドベースの取引ネットワーク接続と、マッピングと実装を支援する専任メンバーによるサポートを提供するソリューションです。

 

「意思決定プロセスの早い段階で、短期間での導入にはクラウドベースのソリューションが最適であると判断しました。そして我われが検討したすべてのプロバイダーの中で、企業間(B2B)統合分野におけるリーダーがIBMであることは明らかでした。

IBM Sterlingソリューションは、世界中の販売代理店が必要とするEDIデータやドキュメントの標準と暗号化プロトコルをサポートしています。そしてその拡張性の高さは、当社の成長に合わせてビジネスニーズをサポートし続けていただけるという確信を与えてくれました。」

ウォーレン氏はSCBNプレミアムエディション導入決定の経緯に続き、設定について次のように話しました。

 

「オンプレミスのソリューションを構築するよりもはるかに早く設定を完了できました。SCBNソリューションがなかったら、そしてIBMがいなかったら、ワークフロー自動化には何年もかかっていたかもしれません。」

IBMの協力を受け、ソフォスはSCBNソリューションの設定を済ませると、発注書、POS、注文確認書、請求書などのB2Bワークフローの自動化を素早く完了しました。

そして主要なB2Bワークフローの自動化により、ソフォスは時間のかかる手動プロセスから、成長の鍵を握る増加する注文対応へとスタッフをシフトすることができました。


IBM Sterlingの「事前検証」機能は、本当にとても大きな利点です。

入力されたデータを送信前にエラー識別してくれるので、販売業者は注文に問題があるかがすぐ分かり、前もって修正することができるのです。

レイチェル・レイシー | ソフォス社ITアプリケーション担当シニアディレクター


 

成長を続けていくために

現在、ソフォスはIBM Sterlingプラットフォームを使用して、世界各地の20の大手販売代理店と、月平均50,000件のトランザクションを実行しています。

注文処理スピードは以前より80%高速化され、注文の受領から決済までの平均時間は50%短縮されました。EDI取引の90%が24時間以内に完了しているのです。

B2B文書フローの自動化に加え、SCBNプレミアムエディションは各トランザクションの状況をリアルタイムに可視化します。その結果、問題がより素早く特定されて解決するようになり、購入プロセスはより簡単でシームレスなものとなりました。

 

「現在、EDIによる注文は、当社の年間売上高の60%以上をも占めています。そしてこれらの取引のほとんどに人手は介入していません。プロセスに人的ミスが入るリスクは劇減しました。」

ウォーレン氏に続き、レイシー氏はこう言います。

「電子メールで注文を受けると、それが単なる連絡事項なのか、それともテキスト内に注文詳細が含まれているのか、あるいは注文書が添付されているのか分かりません。正しく注文処理を行うことが本当に難しいのです。それに電子メールはトラッキングもできませんから。」

 

レイシー氏はさらに、IBM Sterlingソリューションのお気に入り機能について語りました。

「IBM Sterlingの『事前検証』機能は、本当にとても大きな利点です。入力されたデータを送信前にエラー識別してくれるので、販売業者は注文に問題があるかがすぐ分かり、前もって修正することができるのです。

また、どのメッセージが問題検出されずに届いたものか、拒否された数がどれくらいなのかもわかります。トラッキングのできない電子メールでの注文ではこうはいきません。

IBM Sterlingは、私たちにより良いバイヤーエクスペリエンスに関する学びの機会と、好循環を与えてくれています。データが整えられ正常に流れることは、ソフォスとその世界中の代理店ネットワークの全員の利益となる、とても重要なことなのです。」

 

Sterling SCBNを導入して以降、ソフォスの小規模な代理店の多くが、費用対効果に優れたオプションとしてEDIを選択する規模へと成長しました。その結果、新たな販売代理店のオンボーディング数も増加しています。

 

ウォーレン氏は最後にはこう話しました。

「世界中の企業と消費者が、強固な情報セキュリティーを必要としています。そして我われには、この新たな機会をしっかり捉えられる準備が必要でした。

IBMとSterling SCBNのおかげで、我われはこれからも毎年成長を続けていくために欠かせない注文処理能力を手に入れることができたのです。」

 

ソフォス社について

英国オックスフォードに本社を構えるソフォスは、高度なサイバーセキュリティー・ソリューションの世界的リーダーです。

世界中のリセラーパートナーやマネージドサービス・プロバイダーを通じて販売されているソフォスのセキュリティー・ソリューションは、全世界で50万以上の組織と1億人以上のユーザーを、攻撃者、ランサムウェア、フィッシング、マルウェアなどから保護しています。

 

当記事は、事例『The need for speed』を日本のお客様向けにリライトしたものです。


 

IBM Sterlingプラットフォームを利用して自動化を進め、ビジネスの拡大へとつなげている企業が増えています。

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