IBM Sustainability Software
関 敦之 新事業部長よりお客様へ | コグニティブ・アプリケーション事業部
2021年07月17日
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2021年7月、コグニティブ・アプリケーション事業部のリーダー変更がアナウンスされた。
新たな事業部長となった関 敦之に、現在の心境とこれからの方針、そしてお客様に伝えたいメッセージについて話を伺った。
関 敦之 (せき あつし)
テクノロジー事業本部 コグニティブ・アプリケーション事業部 事業部長
■ 就任への思いと、これからの進め方について
事業部長就任への打診は6月28日でした。突然といえば突然でしたが、どのような変化でも話があったらチャレンジしようと考えていたので、焦りや戸惑いはありませんでした。むしろ、この状況をとても楽しんでいます。事業部長になりたいとずっと思っていましたから。
なぜなら、事業部長というポジションは、IBMという企業の屋台骨であり日本とグローバルのトップエグゼクティブと現場をつなぐ役割だからです。「IBMのトップエグゼクティブのやり方から学びたい」という気持ちは昔から持っていましたし、学べるものが多くあると期待しています。また、自分自身の伸び代に対する期待もあります。期待が失望に変わらなければいいのですが(笑)。
それは半分冗談ですが、IBMはグローバルでは100年以上、日本でも84年の長きにわたってこれだけの規模と影響力を社会に及ぼしてきたリーディングカンパニーです。そんな企業のリーダーたちですから、優秀でないわけがないだろうと思っています。
私は前任者の村澤さんがこの事業部を率い始めたときから、営業部長として4年半にわたり一緒にこの事業部を創りあげてきました。
「既成概念に捕われず臆せずチャレンジする」「信頼をベースに相談し合いサポートし合う」「事業部という枠を超えた繋がりで刺激をし合う」というこのチームの文化が大好きだし、自分でもそれを一所懸命推進してきたという自負もあります。ですから、これは変えたくないし変える必要も感じていません。
変えるのではなく新たなエッセンスを「加える」ことで、さらに強固なものへとしていきたいですね。
■ 新しく加えるものと、お客様へ提供したいもの
新しく加えるというか、徹底して強化していきたいものは「営業的なセンス」…言語化が難しい部分もありますが、突き詰めれば「お客様の話をしっかりと聞き、お客様の視座でそれを理解すること。そこで初めて自分たちの視座から問題に向き合い、解決策を考え、お客様に提案する」ということです。まぁ、そう思うと営業だけでは無いですね(笑)
そして「お客様」という言葉を使っていますが、これは費用をいただきサービスを提供するという「狭義のお客様」だけの話ではありません。「自分たちが価値を提供する相手」はすべてお客様であるという意味で使っている言葉です。
価値を提供するにはそれを感じていただく必要があります。そして価値の有無・大小を判断するのは常にお客様です。つまり「答えは自分の中にも自分の側にもない」ということです。
それをしっかりと理解することがとても重要だと思います。そしてそれを理解して実践しようとすれば、自ずと「しっかりと話を聞く」というところがスタート地点になるはずでしょう。
…と、こう言ってはいるものの、私自身、まだまだこれが抜けたり欠けたりしてしまうことも多々あります。「あちゃー、ついつい、また聞ききる前に意見を挟んじゃったなぁ」って(笑)。
でも、これから一層、価値を事業部のメンバーに感じてもらえるよう、私自身がみんなに対して実践していこうと身を引き締めて取り組んでいく所存です。
■ お客様に期待していただきたいこと
まずなりより、お客様に高いレベルで貢献していきたいと考えています。
常にベストな製品・サービス・ソリューションを提供していきたいし、そのために私自身もチームのみんなも常に意識とアンテナを張り巡らせていきます。ベストというのは単なる「機能」ではなく、お客様の「ニーズにマッチ」しているものという意味なんですが、そのためにも先ほど話したように「しっかりとお客様の視座で課題を理解し、喜んでいただけるものをお渡ししていく」ことを実践していきます。
テクノロジーの世界で長くビジネスをしてきた者として言っておきたいこともあります。それは、技術と変化スピードと社会の方向性が急速かつ頻繁に変わる状況においては、超短期的な視点で瞬間を切り出せば「機能として常にベスト」なものが提供できるわけではないということです。
ただし、そんなときでも、「理解力」と「対応力」でお客様のニーズや期待には常に応え続けていけるチームでいるつもりなので、そこには多いに期待して欲しいですね。「機能」をずっと世の中で最高のものに維持し続けることは難しいですよね。そうではなくて我々がしないといけないのはそれを届ける「人の力」を最高に維持し続けるということです。
「人の力」も含めて見ていただいたときに「やはりIBMが最高の選択だった」と感じていただける状態を作り続けていきます。
それから広義のお客様である社内の別部門や事業部、そして社会のステークホルダーの皆様にも、これからますます期待されるチームになりたいと強く思っています。
例えば、社外のお客様にもぜひ知っていただきたい活動として、前任者の村澤さんの時代にスタートした「Anastasia」という地域課題解決のためのスマートシティ・プラットフォームの支援や、「AIスーツケース」という視聴覚障害者の行動支援プロジェクトなどがあります。
今後も、これらのソーシャル・アジェンダへの取り組みは、ビジネスとは別にIBMの使命としてどんどん進めていくので、応援していただきたいですね。
→ 希望自治体へ無償提供 | Anastasia(アナスタシア)が地域にもたらすもの
→ 「一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアム」 共生社会の実現に向け、AIスーツケースの実証実験を開始
そして社内的には、他のチームや事業部から「あれ、どうやっているの?」や「僕たちも真似させてもらいますね」という声がたくさん聞こえてくるような、もっともっと尖ったカッコいいチームになりたいですね。そのためにも、たくさん試行錯誤しながら、結果をどんどん社内外に発信し、フィードバックを貰って改善していくという循環を、チームで確立していきたいと思っています。失敗を恐れずとにかく良いと思ったことは行動に移していきたいですね。
新たに事業部改善タスクチームも作りましたし、そういう活動を通してどんどん進化させて頂きたいと思います。
ぜひ、皆様の率直な声を、いつでもお聞かせいただけますようお願いします。
取材後記
「それはもう笑ってる姿ですよ。笑顔です。お客様やチームメンバーが笑っていると、これ以上なく幸せを感じます。この幸福感をもっともっと味わいたくて仕事をしているようなもんです。」
最後の質問に、それまで以上に間髪入れずに即答されたのがとても印象的でした。
「関さん本人にとってのモチベーションの源泉はなんですか?」
(取材日 2021年7月13日)
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TEXT: 八木橋パチ
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