IBM Sustainability Software
「ちりつもの可視化」をすれば、当事者意識につながるんじゃないかしら(Watson IoT 町田 みなみ)
2019年06月20日
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Watson IoTチームメンバー・インタビュー #18
町田 みなみ Watson IoT, 事業開発
IoTやAI、ブロックチェーン などに代表されるテクノロジーを踏まえ、過去・今・未来と自らの考えを語るWatson IoTチームメンバー・インタビュー。第18弾は2019年4月にチームに加わった町田さんの登場です。
(インタビュアー 八木橋パチ)
— 今日はよろしくお願いします。簡単に自己紹介をしていただけますか。
はい…なんだか緊張しますね、ふー。
2008年に新卒でIBMビジネスコンサルティングサービス(IBCS)に入社しました。その数年後にIBCSがIBMと合併して、現在に至ります。気づいたらIBM社員になっていたって感じですね。
— IBCSに入社したのは、なにか明確な目的があったんですか?
うーん、なかった…かなぁ。その頃の私、「自分が何をしたいか」がはっきりと分からなかったんですよね。
それもあって、いろんな業界のいろんなお客さまとのやりとりを通じて、経験を積める仕事がいいんじゃないかなと思って。それでコンサルティング企業に重点を置いて就活してました。
— 今回の異動で、コンサルタントという役割からは離れますね。
そうなんですよ。今回、2回目の育児休暇からの復帰となるんですが、2人目の子どもがちょっと熱を出しやすい体質っていうのもあって、少しワークライフを調整するタイミングかなと思って。
コンサルタント時代を振り返ると、お客さまとの日々のやりとりに喜びを感じていて、お客さま先でかなり長時間過ごしていましたから…。
それで、今回のタイミングでいろいろ考えて、Watson IoT事業部に異動してきました。
— 事業開発はバックオフィスというか、コンサルタントと比べると「裏方寄り」の仕事だと思うんですが、そこには不安とかはありませんでしたか? 異動後約ひと月経ちましたが、事前に想定したものとのギャップは大きいですか?
マーケティング的な仕事をするのは初めての経験なので、たしかに不安はありましたね。でも、Watson IoTには同期入社の友人がいて、雰囲気とか仕事の進め方については話を聞いていました。
だからイメージとのギャップは…ない、かな。だいたい想像通りでした。ただやっぱり、お客さまと直接的にやりとりする時間が以前より格段に少なくなったので、その点には少し物足りなさを感じています。
— 「人とのやりとり」っていうのが町田さんの中では大きな意味を持っていそうですね。
たしかに言われてみればそうですね。周囲からの感謝が自分の原動力になっているのかなって気がします。もちろん、コンサルタント時代にはお客さまに怒られたこともたくさんあったけど、でもお客さまの役に立てることが本当に嬉しかったし、そこにやりがいを感じながら仕事をしていました。
今、私は子育て中で、お医者さんや看護師さん、保育士さんや学童保育の先生にお世話になる機会が多いのですが、いつも本当にありがたく思いますし、素晴らしくて尊敬すべき仕事をされているなって感じています。
— 学生時代から「人とのやりとり」や「感謝」に価値を強く見出されていたんですか?
いやーどうだったんでしょう…。さっきも言いましたけど、私、自分がしたいことが分かってなかったんですよね。
…でも改めて考えると、なんだか今も自分がしたいことが分かっていないのかもって気がしてきました…。
— コンサルタントからWatson IoT事業部に異動したのは、ワークライフの見直しだけが理由ですか?
いや、そんなことはないです。やっぱり私は気づきやつながりを促進する「触媒」的な役割をはたすことを通じて、もっとたくさんの感謝が交換される環境を作りたいんです。そういうサービスだったり職場作りだったりにも貢献したいです。
IoTってそれまで見えていなかったものを可視化することで、人の意識や行動を変えられるものなんじゃないかと思っていて、そういう可能性に惹かれた部分も大きいです。
— おっしゃる通り、見えることで価値を感じたり、伝わったりするものって少なくないですよね。
例えばスーパーマーケットのレジで「買い物袋いりません」とか「割り箸は結構です」って伝えますよね。でも、それが一体どれくらいの資源保存に役立っているのか、正直ピンとこないじゃないですか。
だけど、自分がこの一年で断ったレジ袋がどれくらいの量なのか、家族全員だったらどれくらいで、お店全体だったらどれくらいなのか。それがなんらかの形で視覚に訴えるようになっていたとしたら。
生み出している違いが目に見えると、人って「自分たちが変えていける」ってもっと思えるんじゃないかな。そういう「ちりつもの可視化」が当事者意識とか、行動変容とかにつながるんじゃないかしら。
— それいいですね! Watson IoT事業部でやりたい…。
私たちのいるIoT事業部って、エコパートナーと共に新サービスを生み出そうっていう共創モデル「B2B2X」の推進をしているじゃないですか。それも触媒の役割りって言えるのかなって思うんですよ。
そういう役割を持ったチームの中で、私自身ももっと勉強してもっと経験を積んで、触媒として幅を広げ、引き出しを増やしたていきたいなって思いがあります。
参考: 3月7日「AIで進化するIoT」セミナーレポート – Watson IoTアップデート | Watson IoT事業 磯部 博史
— 自分がしたいこと、すごくはっきり理解しているじゃないですか!
そういう意味ではそうなのかな。ただ、子供がもう少し大きくなって、自分自身への関心の比重が大きくなったときに、どんな仕事に没頭していたいかはまだ全然分からないです。でも、テクノロジーの分野にいることは変わらないと思います。
— 最後の質問です。今から13年後、町田さんはどこでどんな生活をしていると思いますか?
えー、13年ってまた半端な年月ですね(笑)。でも難しい質問だな…、上の子はもう二十歳近くかぁ。
どこにいるかはまったく想像がつきませんが、子どもが大きくなっても家族の会話がある家庭で生活をしていたいです。そういう家庭をつくりたいですね。
キャンプとか行って、みんなで笑って…。あ、まだキャンプ一回も行ったことないんですけどね(笑)
インタビュアーから一言
「お客さまだけでは見えないところだったり、視界が届かないところだったり、そういうところからの視点やアイデアを持ち込むことが好きなんです。それで喜んでもらえたり、役に立てたと感じて貰えるのが最高の喜びでした」と、とっても素敵な笑顔でお話しされていた町田さん。「この人の栄養源は本当に喜んでもらうことで、触媒なんだなあ」と感じました。
そして実は、私も自分のことを「触媒」だと思っていて、自らを「コラボレーション・エナジャイザー」と名乗っています。なんだか、町田さんとは思考が近いところが多そうで、これからますます楽しみです。今後もどうぞよろしくお願いします!
(取材日 2019年4月23日)
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