IBM Sustainability Software

ミクロのウイルスから超巨大重機まで、IoTとエッジコンピューティングで安全性を確保

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私たちは今、顕微鏡でしか見えない極微小ウイルスによる脅威に直面しています。

しかしこれまでも(そしておそらくはこれからも)、私たちはさまざまな形で職場の危険に晒されてきました。

危険の種類は職場により異なりますが、その多くはウイルスよりははるかに目につきやすいものです。しかしリスクは、気付きやすく分かりやすいものばかりではありません。

 

地表から大きな渦を巻くように掘り進めていく露天掘り鉱山を例にとってみましょう。

巨大な掘削機やダンプカー、大型ホイールローダーが大量の表土を移動し、地中の貴重な鉱物を掘り出しています。こうした情景は、複雑な操作を行う巨大な重機のオペレーターが危険と隣り合わせであることを、直感的に想像させます。

しかし、こうした重機には多くの死角が存在していることはどうでしょうか。その死角が、周辺作業をする人たちにも大きな危険を与えています。誰かの誤った行動や不注意な作業が、取り返しのつかない深刻な大事故の発生を招きかねないのです。

 

もう1つ、石油・ガス産業を例にとってみます。

地下のエネルギー資源を掘る掘削が、危険な作業環境であることは誰もが瞬時に理解します。オペレーターはこれ以上ない慎重な警戒を必要とします。

しかし、石油や天然ガスという爆発の恐れのある物質を取り扱う現場では、オペレーターがどれほど慎重であっても他の作業員が1つ行動を誤れば、壊滅的な事故へとつながる可能性があるのです。

 

■ 事故は防げる、そして防がなければならない

人類が職場というものを生みだしたときから、そこには危険が常に存在していました。しかし、リスクの見方や対応方法は変化してきました。

危険に対応する責任は、従来は作業者でしたが今では雇用主へと移っています。雇用者は、規則、プロセス、規制により労働者を保護しなければなりません。

 

それらが正しく設定され、適切な予防策が取られていない場合、雇用主は損害賠償責任を負います。

あらゆる労働者の安全と安心を守るために、適用可能な最新のテクノロジーを用いる道徳的および法的な責任は、組織の側にあるのです。

 

■ エッジによる洞察で作業員を守る

作業者の安全を守るためには、環境や状況に応じて潜在的な危険を瞬時に見出すシステムが必要です。それがなくては、作業者がタイムリーに対応して行動を起こすことができません。

しかし現在、そうしたデータの収集、統合、分析システムが整備されているところは多くありません。さまざまなソースからのデータを統合し、それを必要とする場所にすばやく配信する包括的なソリューションが、IBM Maximo Worker Insightsです。

 

Worker Insightsは、ウェアラブルデバイスや環境センサーをはじめとしたさまざまなIoTデータを統合的に収集・分析します。

傾向分析や予測分析機能を擁しており、そこに時間や場所という要因を加味します。さらに、エッジコンピューティング機能を備えているので、個々の作業員や管理者にパーソナライズしたより効果的な洞察を、ほぼリアルタイムに提供できます。

 

多くの現場では、アラートの配信先に携帯電話を用いています。しかし携帯電話は、作業員の注意を散漫にさせる要因となり得るため、むしろ危険を増長しかねません。

Worker Insightsなら、作業員へのアラート配信方法も複数の方法を取ることができるので安心です。

 

■ Worker Insightsは安全と安心をサポートします

Worker Insightsはエッジコンピューティングを使用することで、インターネットに接続していない状態であっても、現場やデータの発生源により近い場所で分析などの処理を実行します。

エッジの高速ストリームデータ処理により、ほぼ瞬時に状況を捉えて応答し、作業者、監督者、安全担当者という3つの重要な役割に対して、それぞれが必要としている情報をタイムリーにふさわしい場所へ送信し、安全性とコンプライアンスを確保します。

 

・ 作業者:スマートウォッチやセンサーが組み込まれた安全靴などのウェアラブルデバイスを装着します。組み込みセンサーは作業現場に適切に配置されたエッジノードに重要な情報を中継し、エッジコンピューティングとIoTがデータを計測し分析します。
潜在的な危険が察知されるとアラートが即座に関係者に送られます。

・ 監督者: Worker Insightsアプリを搭載した携帯電話を所持します。危険発生時には即座にアラートが携帯電話に送られます。

・ 安全担当者: 何らかの事象が発生すると、ブラウザベースのダッシュボードにアラートが表示されます。発生場所や時間などの事象の詳細が見やすく表示され、検索にも対応しているので、安全担当者は発生パターンを捉え改善すべき領域の特定に役立てることができます。
また、Worker Insightsのレポート作成機能を用いることで、関係者や規制機関のレポート送付も簡単です。

 

このように、作業者はより多くの情報と道具により安全に保護され、雇用主は職場の危険の特定と排除を進めることができます。

Worker Insightsは、職場に関係する全員に安全を提供する、包括的でスケーラブルなソリューションです。

 

■ エッジコンピューティングで安心とコンプライアンスを

作業を成功裏に完了するには、作業員の安全が不可欠です。エッジコンピューティングにより強化されたWorker Insightsは、作業に対する安心を労働者に与え、現場の成功を監督者に与え、コンプライアンス対応の保証を安全担当者に与えます。

Worker Insightsの採用は、安心と成功とコンプラアンスを手にするための投資なのです。

 

スタッフが新型コロナウイルス対策ガイドラインに則り、安全に作業しているかをセンサーを用いて確認しようという職場にも、重機の操作や作業員の行動、そして体調をセンサーを用いて確認することで事故や怪我を防ごうという現場にも、Worker Insightsは必要なサポートを提供します。

 

今後も、IBMは革新的なテクノロジーの開発と導入を進め、分析や洞察の力を組織と現場に提供し続けます。

従業員、市場、および環境の保護を支援するために。ミクロのウイルスから超巨大重機まで。

IBMは、世界をより安全にするためにさまざまな脅威に立ち向かいます。

 

問い合わせ情報

お問い合わせやご相談は、Congitive Applications事業 にご連絡ください。

 

関連製品: IBM Maximo Worker Insights

 

 


 

この記事は Working on the edge: ensure safety with IoT and edge computing – IBM Maximo Worker Insights supports safety and promotes peace of mind を抄訳し、日本向けにリライトしたものです。

 

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