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IBM Maximo Application Suite | 資産管理ソリューション

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IBM Maximo Application Suiteは、お客様の資産のモニタリング、管理、および保守を単一プラットフォーム内で実現し、運用を合理化します。

ハイライト
・ より正確なアラートと異常検出で生産アップタイムを向上
・ AIを活用したデータの分析により、事後対応から予知保全に転換
・ 現場の技術者に適切な資産データを提供し、初回修復率を向上
・ 簡素化されたライセンス体系と使用量計算で必要なアプリケーションだけを使用
・ オンプレミスやマルチクラウドなど、あらゆるデプロイメント・モデルに柔軟に対応

 

■ 概要

信頼性の高い機器の運用と適応力、初動修復力を確保するために新しい働き方が求められています。これは、企業の絶え間なく変化する状況への素早い対応と、さまざまな状況における事業継続性の維持を支援する働き方でなければなりません。

効率の向上と運用コストの削減に必要な予防的、予測的、および処方的アクションを理解するためには、インテリジェントに接続された設備およびこれまで活用できていなかったデータ・ソースから洞察を引き出すことが極めて重要です。

 

IBM は、データの取得と分析から処方的保守アクションの実行までを包括したクローズド・ループ・モデルを提供します

 

予知保全を導入するだけでも、15%から20%のコスト削減、20%の設備稼働率向上* 、および設備寿命の大幅な延長を見込めます。そこで、保守、運用、および信頼性を担う各チームが全社的に作業を行える、AIを活用した使いやすいエンタープライズ・アセット・マネジメント(EAM)ソリューションが必要です。

IBM Maximoは、市場をリードするCMMS/EAMプラットフォームを拡張し、設備のリモート・モニタリング、保全、および信頼性という視点でのアプリケーションを単一プラットフォームで提供することで、設備稼働率を向上させ、生産性を改善し、保全コストを削減し、初動修復力を高めます。

Maximo Application Suiteは、共有データ、ワークフロー、UX、および柔軟なアプリケーションを使用することで、ユーザー・エクスペリエンスを向上すると同時にインストールと管理を合理化します。CMMS/EAM、および設備パフォーマンス管理アプリケーションへのアクセスが拡大されたことにより、お客様のチームは設備のライフサイクル全体で運用上の可視性を得られるようになり、ROIの加速、生産性と運用のアップタイムの向上のメリットも実現できます。

*「IDC Manufacturing Insights: Transforming Asset Management at the Edge」、Reid Paquin 著、2019年4月 IDC発行

 

■ 仕組み

Maximo Application Suiteを導入すると、ユーザーは単一の統合プラットフォームにサインオンすることで、資産管理、モニタリング、予知保全、そして画像認識や人材育成、安全健康管理を行うアプリケーションを全社規模で利用できます。データのサイロ化を解消するだけではなく、統合されたユーザー・エクスペリエンスとエンタープライズ規模での利用を見据えた共有管理コントロールによりデータ共有が向上します。

 

新しいライセンス方式である「コミット期間ライセンス(Committed Term License)」により、企業は単一のライセンスでMaximo Application Suite全体にアクセスできます。ライセンスは App Point と呼ばれるポイントを購入し、組織のユーザーは、プールした App Point を使用して、必要に応じてシームレスにアプリケーション間を移動できます。したがって、使用期間に応じたライセンスを購入することも可能です。

新規のアプリケーションを試してから導入することができるので、高額なライセンス費用と管理費用がかかることもありません。チームで新機能をデプロイし、業界固有のデジタルツインの資産とモジュールを共有できるというメリットもあります。

 

つまり、Maximo Application Suite は企業が効率の向上と運用コストの削減に必要な予防的、予測的、および処方的なアクションをとれるようになるための Journey to Predict (予知保全に向けたジャーニー) の開始に向けた最も簡単でコスト効果の高い方法です。

Journey to Predict (予知保全に向けたジャーニー)

 

■ Maximo Application Suiteで提供されるアプリケーション

・ Maximo Manage(CMMS/EAM)

資産の管理と保全を最適化し、運用パフォーマンスを向上することで設備のダウンタイムと運用コストを削減します。ベスト・プラクティスに基づくデータ・モデルやワークフローとともに本製品に組み込まれた業界専門知識を活用することで、業界の変革を加速します。

役割に基づくワークスペースを使用して資産管理プロセスを統合し、社内のさまざまなチームをサポートします。Maximo Manageは、堅牢な資産のライフサイクル管理と保全管理を統合して、社内のすべての資産、資産の状態、作業プロセスに関する洞察を提供し、計画と管理を改善します。

 

・ Maximo Monitor

高度なAIを活用して大量の資産をリモートでモニタリングすることで資産と運用の可用性を改善します。既存のOTシステムからデータを収集し、単一のデータレイクを使用してITシステムと運用システムを融合して、異常を検出します。

 

・ Maximo Visual Inspection

COTS(商用オフザシェルフ)iOSデバイスを使用して製造ラインまたは資産の目視検査を実行し、発生しつつある問題に関する実用的な通知を即時に提供します。容易に拡張できるため、いつでも必要なときに、すべての製造施設および地域のグローバル・ビューなど複数のポイントを表示できます。

保全ワークフローや品質ワークフローと統合することで、処方的な対応を迅速に行えます。

 

・ Maximo Health

資産センサーからのIoTデータや、資産記録、作業履歴などを使用して資産の正常性を管理し、資産の可用性を高めてより効率的に交換を計画できるようにします。ダッシュボードで資産の状態を正確に表示することで、運用上の意思決定の根拠として使用できます。

 

・ Maximo Predict

資産障害とそのコストを削減するために機械学習とデータ分析を適用することにより、タイム・スケジュールに入れられた保全を超えて状態ベースの保全を行い、将来の障害の可能性を予測します。Maximoのその他の機能とWatson Studioを活用することで、データに基づく意思決定を実施し、予測モデルを構築します。

 

・ Maximo Mobile

あらゆる資産をいつでもどこでも管理できます。次世代のモバイル・テクノロジーで構築された Maximo Mobileにより、現場の技術者は単一の直感的なプラットフォームを簡単に操作して、どんなに遠隔地にいても、またオンラインかオフラインかにかかわらず、適切な資産履歴と運用データを手元で確認することができるようになるため、生産性の改善につながります。

 

■ まとめ | Maximo Application Suite

簡単に導入でき、ビジネスの成長をサポート – まず必要な機能のみを導入し、ビジネス・ニーズの拡大に応じて追加のアプリケーションを簡単に導入することができます。

利用状況に応じた柔軟なライセンス割当て – Maximo Application Suite全体でユーザー単位のライセンスを使用できるため、購入したライセンスで使用するソリューションを自由に選べます。同時アクセス・ユーザー・ライセンスも選択でき、ユーザーがソフトウェアを使用している場合のみライセンスが必要になります。これにより、信頼性の高いソリューションでROIを改善できます。

あらゆるクラウドに展開 – Red Hat OpenShift のどこでも実行可能なモデルにより、オンプレミスでも任意のクラウドでも運用できます。

 

■ IBMをお勧めする理由

Maximo Application Suiteは、数十年間にわたるIBMの資産管理と運用管理の実績に基づくソリューションであり、データの取得と分析から処方的保守アクションの実行までを包括したクローズド・ループ・モデルを提供します。

本製品は、データサイエンスとAIに対するIBMのエンタープライズ規模の強いコミットメントと、IoTプラットフォーム、ハイブリッドクラウド、セキュリティー、最新のデジタルツイン・テクノロジーにおけるIBMの優れたリーダーシップを反映しています。

IBMビジネス・パートナーのグローバルのエコシステムには、90カ国以上でお客様に迅速なROIをもたらす業界独自のソリューションやアドオン機能などのソリューションを提供してきた実績があります。

 

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