IBM Sustainability Software

IBM Maximo Application Suiteが成長に寄与する理由

記事をシェアする:

新たな洞察と新しい働き方の循環モデル

 

従来、保全作業の実施履歴は、作業負荷や入力フォーマットの物理的な限界などから、そのすべてが記録されることはありませんでした。そのため、情報のすべてを、設備・機器の管理に必要な予防、予測、分析に用いることができないままでした。

しかし現在、状況はすっかり様変わりしました。

作業員が身に付けたIoTセンサーがさまざまデータを取得・記録し、AIとエッジ・コンピューティングがデータを統合・分析することで、今や以前とは桁違いの高レベルで情報は洞察へと変換され、設備・機器の信頼性の向上と、障害に強い運用を実現できるようになったのです。

 

ただ、そうした機能や効果も、一足跳びにすべてを手にしようとするよりも、順に手に入れていく方が経済的です。

そこで力を発揮するのが、IBM Maximo Application Suiteです。

 

IBM Maximo 予測機能の広い活用範囲

 

■ IBM Maximo Application Suiteが成長に寄与する理由

– 簡単に導入でき、ビジネスの成長をサポート

まず必要な機能のみを導入し、ビジネスの成長に応じて追加のアプリケーションを簡単に導入することができます。

– 使用する機能のみを購入可能

スイート製品全体でユーザー単位のライセンスを使用できるため、ユーザーは含まれる全ソリューションを利用できます。また、同時アクセス・ユーザー・ライセンスのため、ユーザーがソフトウェアを使用している場合のみライセンスが必要になります。これにより、信頼性の高いソリューションでROIを改善できます。

– さまざまな環境に導入可能

Red Hat OpenShiftの使用により、オンプレミスやマルチクラウドなど、柔軟な導入が可能です。

 

Maximo Application Suiteを導入すると、ユーザーは単一の統合プラットフォームにサインオンすることで、重要な監視アプリケーション、保全アプリケーション、信頼性アプリケーションを全社規模で利用できます。

新しいライセンス方式である「コミット期間ライセンス(Committed Term License)」により、企業は単一のライセンスでスイート(統合)製品であるMaximo全体にアクセスできます。想定使用量に基づく「AppPoint」の数量内であれば、高額なライセンス費用と管理費用をかけることなく、新規のアプリケーションを試してから導入することができるので、予測に基づいた運用を最も簡単で経済的な方法で導入することができます。

 

■ IBM Maximo Application Suite主要機能一覧 

Maximo Manage (CMMS/EAM):設備保全管理

設備・機器管理と保全プロセスを最適化し、運用パフォーマンスを改善することで、ダウンタイムとコストを削減します。ベストプラクティスに基づく最適なデータ・モデルやワークフローとともに本製品に組み込まれた業界専門知識を活用することで、デジタル変革を加速します。役割に基づくワークスペースを使用して資産管理プロセスを統合し、社内のさまざまな部門をサポートします。Maximo Manageは、堅牢な設備のライフサイクル管理と保全管理を統合して、社内のすべての資産・設備、資産の状態、作業プロセスに関する洞察を提供し、計画と管理を改善します。

 

Maximo Monitor:IoTモニタリング・異常検知

AIを活用して大量の設備をリモートで監視することで、設備と業務の可用性を改善します。既存のOTシステムからデータを収集し、単一のデータレイクを使用してITシステムと運用システムを融合して、異常を検出します。

 

Maximo Visual Inspection:画像認識AIによる異常検知

画像・映像認識に特化したAIモデルの開発をユーザー部門でも容易に行える開発プラットフォームを提供し、開発したAIモデルをiOSデバイスやドローンなどのエッジ・デバイスに配布し、統合管理を実現します。画像認識結果をMaximo Monitorと連携し、保全と品質管理のワークフローを統合することで、分析に基づいて迅速に対応できます。

 

Maximo Health:設備のヘルススコアリング

計測データ、保全費用、設備寿命などのヘルススコア値に必要なデータをMaximo ManageやMaximo Monitor経由でのIoT センサー値から定期的に取得、現在のヘルススコア値を算出し、状態基準保全(CBM)を実現します。

 

Maximo Predict:設備の性能予測

定期的な保全作業から、状況に応じた対応の実施に移行し、機械学習とデータ・アナリティクスを使用して今後発生する故障の可能性を予測することで、コストと資産の障害を削減します。Maximoのその他の機能とWatson Studioを活用することで、データに基づく意思決定を実施し、予測モデルを構築します。

 

Maximo Mobile:現場作業員向けモバイル・アプリ(提供予定)

いつでもどこでもどんな設備・機器でも管理を行えます。Maximo Mobileは、業界のベストプラクティスや保全と点検のワークフローなど、設備保全管理ソリューションのすべての機能を統合し、現場から工場に至るまでの生産性を改善する単一のプラットフォームを提供します。

 

■ IBMをお勧めする理由

Maximo Application Suiteは、数十年間にわたるIBMの資産管理と運用管理の実績に基づくソリューションであり、データの収集と分析から、分析に基づく保全の実施まで、包括的なソリューションを実現します。本製品は、データサイエンスとAIをサポートするIBMの戦略に基づいて開発され、IoTプラットフォーム、ハイブリッドクラウド、セキュリティー、最新のデジタルツイン・テクノロジーにおけるIBMの高い実績を反映しています。

 

IBMビジネス・パートナーのグローバルのエコシステムには、90カ国以上でお客様に迅速なROIをもたらす業界独自のソリューションやアドオン機能などのソリューションを提供してきた実績があります。

 

 

問い合わせ情報

お問い合わせやご相談は、Cognitive Applications事業 にご連絡ください。

 

IBM Maximo Application Suiteの詳細情報(英語)

 

 

関連記事

保全戦略を進化させる設備管理パッケージIBM Maximo(資産パフォーマンス管理編)

「正直者が馬鹿を見ない」社会をブロックチェーンで作りたいんです(Watson IoT 槇 あずさ)

AIを使って設備稼働の未来を予測! Maximo “Predict”を動画で学ぶ


 

 

More IBM Sustainability Software stories

「第2回ベジロジサミット」レポート後編 | ベジロジシステム討論会

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

ベジロジ倉庫とベジロジトラック、そしてキャベツ食べ比べを中心にご紹介した「第2回ベジロジサミット」レポート前編に続き、ここからは第二部、場所を屋内に移して開催されたベジロジシステム討論会の様子をご紹介します。 目次 前編 ...続きを読む


「第2回ベジロジサミット」レポート前編 | レタスの食べ比べとベジロジ倉庫・トラック

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

「佐久地域は葉洋菜類の一大産地であり、産地の生産を守ることは日本の食を守ることです。主体的に取り組んでいきます。ただ、青果物の取り組みは特に困難な要素が多く、物流業界でも取り組みが進んでいない分野です。そんな中で、持ち前 ...続きを読む


日本Maximoユーザー会2024@天城ホームステッド 開催レポート

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

2024年10月15〜16日の2日間に渡り、IBM天城ホームステッドにて1年半ぶりの「日本Maximoユーザー会」が開催されました。   石油・化学企業、産業機械製造企業、エネルギー企業、エンターテインメント企 ...続きを読む