IBM Sustainability Software
運用コストに効く! AIを搭載したEAMソリューションで高いレジリエンスを
2021年02月02日
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IBM Maximo Application Suiteで、設備パフォーマンス管理にインテリジェンスを
化学工業やエネルギー、通信や鉄道など、資本集約型産業のほとんどが、設備・機器の信頼性を高め、障害に強い運用面でのレジリエンスを確保するために苦心しています。
効率化を実現し運用コストを削減するためには、ズバリ何が必要なのでしょうか?
2019年にIDCが発表したある資料には、予防保全を実施するだけでもコストを15〜20%削減し、資産の可用性を20%改善し、設備・機器の耐用年数を数年延ばすことができると書かれています。予防保全の質を高めていくことができれば、これらの数値はさらに向上させることができます。
そのために必要なのが、設備・機器をインテリジェントに相互連携させ、従来は活用できなかった情報源からの洞察を得ることです。その洞察を適切に用いることで、運用コスト削減や耐用年数延長に必要な「分析〜予測〜予防」による対応を実施できるようになります。
■ IBM Maximo Application Suiteの概要と特長
IBM Maximoは、業界をリードするCMMS/EAM*プラットフォームの機能をさらに拡張しました。
単一のプラットフォームで設備・機器の遠隔監視、保全、信頼性を支援する機能を提供することで、稼働時間を向上させ、生産性を改善し、保全費用を削減し、運用のレジリエンシーを高めます。
IBM Maximo Application Suiteは、システム導入・管理を簡略化するとともに、情報共有、ワークフロー、ユーザー・エクスペリエンス(UX)、柔軟なアプリケーション活用によってユーザー体験を向上させます。CMMS/EAMアプリケーションと資産パフォーマンス管理(APM: Asset Performance Management)アプリケーションへのアクセスを拡張することで、管理者と関係部門がライフサイクル全体を通じて資産の稼働状態を可視化できるようになるため、短期間にROIを実現し、生産性を高め、稼働時間を改善することができます。
* CMMS: Computerized Maintenance Management System 設備保全管理システム
EAM: Enterprise Asset Management 資産設備管理
IBM Maximo Application Suiteの特長
– 設備・機器の可用性、信頼性、パフォーマンスを高めることで運用を改善
– 拠点間で資産管理プロセスを統合
– 設備・機器の耐用年数を拡張し、保全作業のプロセスを最適化
– ライセンス体系と使用形態の簡素化により、必要なアプリケーションのみを利用
– オンプレミスやマルチクラウドなど、柔軟な導入モデルを利用可能
■ IBM Maximo Application Suiteの仕組み
Maximo Application Suiteを導入すると、ユーザーは単一の統合プラットフォームにサインオンすることで、重要な監視アプリケーション、保全アプリケーション、信頼性アプリケーションを全社規模で利用できます。この結果、データのサイロ化を防ぐだけなく、UXを統合し、管理機能を共有し、企業全体でのデータ共有を強化します。
新しいライセンス方式である「コミット期間ライセンス(Committed Term License)」により、企業は単一のライセンスでスイート(統合)製品であるMaximo全体にアクセスできます。社内のユーザーは、想定使用量に基づく「AppPoint」の数量内であれば、アプリケーションを切り替えることができます。このため、使用する機能のみを購入できます。高額なライセンス費用と管理費用をかけることなく、新規のアプリケーションを試してから導入できます。さらに、新機能を導入して業務を推進し、業界特化型のデジタルツイン資産とモジュールを共有することもできます。
Maximo Application Suiteは、企業が効率を改善して運用コストを削減するために必要な予防、予測、分析に基づく対応を実施できるよう、予測に基づいた運用を導入するための最も簡単で経済的な方法と言えます。
単一統合プラットフォームで設備・機器を全方位的にカバーするMaximo Application Suite
■ IBM Maximo Application Suite主要機能一覧
Maximo Manage (CMMS/EAM):設備保全管理
設備・機器管理と保全プロセスを最適化し、運用パフォーマンスを改善することで、ダウンタイムとコストを削減します。ベストプラクティスに基づく最適なデータ・モデルやワークフローとともに本製品に組み込まれた業界専門知識を活用することで、デジタル変革を加速します。役割に基づくワークスペースを使用して資産管理プロセスを統合し、社内のさまざまな部門をサポートします。Maximo Manageは、堅牢な設備のライフサイクル管理と保全管理を統合して、社内のすべての資産・設備、資産の状態、作業プロセスに関する洞察を提供し、計画と管理を改善します。
Maximo Monitor:IoTモニタリング・異常検知
AIを活用して大量の設備をリモートで監視することで、設備と業務の可用性を改善します。既存のOTシステムからデータを収集し、単一のデータレイクを使用してITシステムと運用システムを融合して、異常を検出します。
Maximo Visual Inspection:画像認識AIによる異常検知
画像・映像認識に特化したAIモデルの開発をユーザー部門でも容易に行える開発プラットフォームを提供し、開発したAIモデルをiOSデバイスやドローンなどのエッジ・デバイスに配布し、統合管理を実現します。画像認識結果をMaximo Monitorと連携し、保全と品質管理のワークフローを統合することで、分析に基づいて迅速に対応できます。
Maximo Health:設備のヘルススコアリング
計測データ、保全費用、設備寿命などのヘルススコア値に必要なデータをMaximo ManageやMaximo Monitor経由でのIoT センサー値から定期的に取得、現在のヘルススコア値を算出し、状態基準保全(CBM)を実現します。
Maximo Predict:設備の性能予測
定期的な保全作業から、状況に応じた対応の実施に移行し、機械学習とデータ・アナリティクスを使用して今後発生する故障の可能性を予測することで、コストと資産の障害を削減します。Maximoのその他の機能とWatson Studioを活用することで、データに基づく意思決定を実施し、予測モデルを構築します。
Maximo Mobile:現場作業員向けモバイル・アプリ(提供予定)
いつでもどこでもどんな設備・機器でも管理を行えます。Maximo Mobileは、業界のベストプラクティスや保全と点検のワークフローなど、設備保全管理ソリューションのすべての機能を統合し、現場から工場に至るまでの生産性を改善する単一のプラットフォームを提供します。
問い合わせ情報
お問い合わせやご相談は、Cognitive Applications事業 cajp@jp.ibm.com にご連絡ください。
IBM Maximo Application Suiteの詳細情報(英語)
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