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IBM Sustainability Software
組み込み製品開発をもっと豊かに、組み込み製品がさらに活躍する世の中に(Watson IoT 倉岡 幹雄)
2019年09月05日
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Watson IoTチームメンバー・インタビュー #23
倉岡 幹雄 技術営業、Watson IoT
Watson IoTチームのメンバーが、IoTやAIに代表されるテクノロジーを踏まえ、過去・今・未来と自らの考えを語るインタビューシリーズ。第22弾は「組み込み製品ラブ」に溢れる倉岡さんにお話を伺いました。
(インタビュアー 八木橋パチ)
— 倉岡さんは最初からIBMに入社されたんですか?
それが、違うんです。開発ツールに関わる仕事になってからこれまでに2回所属企業が変わっているんです。
両方とも、勤めていた先の会社が買収されたんですよね。
— けっこうレアな体験ですよね、それって。
そうかもしれませんね。とは言え、外資系ソフトウェア会社に勤めていると案外珍しくない気もしますが。
ただ私自身は、会社こそ変われど基本的にやってきていることはそんなに変わりはなくて。 I-Logix社に最初に入社したときから、「Rhapsody(ラプソディ)」という世界ナンバーワンの組み込み製品開発支援ツールと共にずっと歩んでいて、組込み製品や機器の開発をしている人たちを支援し続けています。
I-Logix社がTelelogic社に買収された後も、その後IBM RationalがTelelogic社を買収した後も、ずっとRhapsodyと一緒です。
— ぶっちゃけ、I-Logix社とTelelogic社とIBM、どの会社が一番好きですか?
答えづらいこと聞きますね(笑)。…どの会社もそれぞれにいいところがあって、みんな好きですよ。
— そんな優等生な答えは要りません!(笑)
…そうですね…正直に言えば、I-Logix社には特別な思い入れがありますね。やっぱり原体験とでも言いますか。小さな会社で取り扱い製品もほぼRhapsodyだけといった状態で、全社員がRhapsodyを中心に活動していました。
— 現在のお仕事を簡単に説明してもらえますか?
技術営業と呼ばれる役割で、開発効率を上げることで、ソフトウェア開発やシステム定義をする人たちを支援する仕事です。
基本的にはI-Logix社にいた時から、その役割は変わっていません。
— では、ずーっとIBMでも技術営業なんですね。
いいえ、サービス部門という、お客さまの元で製品やソリューションの実装をする部門にいた時期も数年あります。
技術営業が主に「お買い上げいただくまで」が仕事の中心なのに対して、サービスは「ご購入いただいた後」が中心となりますね。
— どっちの方が好きですか? あるいはおもしろいですか?
またまた答えづらい質問を(笑)。でも、これは本当にどっちも好きだしおもしろいと思っています。そして両方とも自分に合っているとも思っています。
技術営業は、業界やテクノロジー界隈の最新の動向を理解してお客さまに分かりやすく伝えて興味を持っていただくことが重要で、新しいことをどんどん学ぶ楽しさや、伝える方法をあれこれと考え工夫することが楽しいです。
— 視点が未来にあって、そこから今を見ているような感じですよね。
そうですね。一方でサービス部門は軸足を「今」にガッチリと置き、組み込み製品や機器の開発を実施している人たちに良い環境を与えることができるかが重要です。私は組み込み製品開発におけるRhapsodyという製品のその高機能性に惚れ込んでいるので、その良さを存分に活かしてもらえるようにする現場も大好きなんです。
まあ、どちらもアプローチの仕方とスタートの位置が多少変わるだけかなという気がします。
— 先ほどからお話を聞いていて、倉岡さんの組み込み製品開発に対する愛の強さをすごく感じます。
はい。自分で言うのはちょっと憚られるんですが、組み込み製品開発をもっと豊かなものにしたいし、組み込み製品がさらに活躍する世の中にしたいです。
— 私自身が「組み込み製品」というものにあまり関心を持ってこなかったせいか、そういう時代があったというのがあまりピンときません…。
そうですか。ちょっと上手く表現できるか分からないのですが、IoTにおいて、組み込み製品はデータを送るセンサーとしての利用がさかんで、データを受信してものや環境に反映するアクチュエータとしての利用はもっと多く利用されればと思います。
— 実際のところ、IoTの製品ってデータを取得して送るだけの物じゃないんですか?
そんなことないですよ。もちろんデータ取得と送信は重要な役割ではありますが、IoT製品がそれだけのものである必要はなくって、できることはもっとあると思っています。
— やっぱり組み込み愛がすごい! その愛はどこから来ているのでしょうか?
子どもの時から電気も機械もプログラミングも大好きだったんです。家庭用ゲームも大好き少年でしたね。
本当は中学を卒業したら情報工学科に行きたかったのですが、通学圏内の高専には電気工学科しかなったので、そちらに通っていました。
— 倉岡さんはIoTが今後どんなふうに発展していくと思いますか?
…どうなんでしょうか。IoTは「モノのインターネット(インターネット・オブ・シングス)」ですよね。
モノとモノ、モノとサービスがもっと連動するとうれしいですね。競争の激化のせいかもしれませんが、さまざまな会社のさまざまなモノとサービスが繋がるように、規格化、標準化が行われ、さまざまなものが「オープン化」されるとよいですね。
— オープン化と言えば、先日、IBMのRed Hatの買収完了が発表となりましたよね。
(参考: IBMとRed Hat – Smart is open. Open is smart. )
「オープンなプラットフォーム作り」という役割をIBMに期待されているお客さまは少なくないと思うんです。最近だと仮想マシンにおけるKubernetes(クーバネティス)やIoTにおける通信プロトコルのMQTTだとか、IBMはそれらの標準化に一役買ってきましたよね。
私自身も、そういった働きを今後のIBMに期待しているところが大いにあります。
インタビュアーから一言
本文では取り上げませんでしたが、倉岡さんが少年時代を過ごした長崎でのオタク話がなかなかのインパクトで、嬉しそうな話す顔が明らかに「いたずらっ子」のそれになっていました。
皆さんも倉岡さんに会う機会があったら、ぜひ長崎時代のことを聞いてみてください!
(取材日 2019年7月16日)
問い合わせ情報
お問い合わせやご相談は、Congitive Applications事業 cajp@jp.ibm.com にご連絡ください。
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