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第15回 イグアス・トップパートナー交流会@札幌レポート

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「今回、15回目という記念すべきタイミングとなりましたが、改めてその第一回から現在までを振り返ると、『パートナーの皆さまに、精一杯誠意を尽くして感謝を伝えたい」という、ただただその気持ちを伝えたくてこれまで続けてこられました。

ご招待に応えていただきました皆さまには、ぜひ少しでも私たちの気持ちを受け取っていただければと思っています。」

毎年7月、自社創立記念日の前後に開催されている株式会社イグアス主催の「トップパートナー交流会」。冒頭の言葉は、2006年の創立より社長を務めている株式会社イグアス 代表取締役の矢花 達也氏による、記念すべき15回目のオープニングを飾る挨拶です。

今回、「イグアス・トップパートナー交流会」に初参加した筆者が、どのような場で学びを得られたかを、ごく一部となりますがご紹介させていただきます。

株式会社イグアス 代表取締役の矢花 達也氏によるトップパートナー交流会冒頭挨拶

 

最も印象深かったのは、冒頭の矢花社長の言葉にも端的に表れている株式会社イグアスの皆さんのホスピタリティー、次に参加者のバイタリティー、そして最後に時間と場所を共にすることの大切さでした。

それでは最初に、イグアス 伊藤瑞穂氏の講演の中から「共創」をテーマとした部分を中心にご紹介します。

 

■ デジタルパワーと組み込み型共創モデル | 伊藤瑞穂氏 講演から

矢花社長の挨拶に続き、取締役 専務執行役員 伊藤 瑞穂氏による「2023年度結果と2024年度取組み」と題した一年の振り返りと今後の展望の紹介セッションがスタートしました。個人的に特に興味を惹かれた3つのポイントが以下です。

 

  1. イグアスが大事にしている「活力」が、今、とてもいい具合にビジネス結果へとつながっている。
  2. IBM関連ビジネスも軒並み成長しているが、それ以外でも太陽光発電に関連する再生可能エネルギー活用推進支援などの「デジタルパワー」やグリーンテクノロジーが、堅調に成長している。
  3. 今後大きな成長を見込まれるのがパートナー様とイグアスの「共創」。特にAI関連分野とテクノロジー組み込み型共創モデルが注目株。

 

3つ目の共創モデルとして紹介された事例の中から、いくつかピックアップして以下に紹介します。どれも「たくさんのお問い合わせをいただいている」ものとのことなので、サービス内容詳細をご希望の方はイグアス様に問い合わせてみてください。

イグアス問い合わせ窓口 | https://www.i-guazu.co.jp/contact/

株式会社イグアス 取締役 伊藤氏によるイグアス共創事例紹介チャートから

 

■ 生成AIと量子コンピューター | トップパートナーたちが期待するテクノロジー

伊藤 瑞穂氏の講演の最後には、この日「ホスピタリティー」を体現していたイグアススタッフ一同からのご挨拶がありました。

そして次に行われたのが、トップパートナーの方たちの1分間自己紹介です。関東圏のほか、北海道、山形、長野、金沢、名古屋、米子、広島、高知、下関、大分と、日本中から多くの方たちが参集していらっしゃいました。

「昨年のトップパートナー交流会が終わったその瞬間から、今日この日が来るのを待ちわびていました」とお話しされる方も数名いらっしゃり、およそ40名のトップパートナーたちの自己紹介と自社紹介、そしてイグアス様とのコラボレーションについてお話しされる時間はあっという間に過ぎていきました。

 

次のセミナーが始まるまでの休憩時間に数名のトップパートナーの方たちとお話をさせていただいたのですが、多くの方が「生成AI」と「量子コンピューター」を今後に期待するテクノロジーとして挙げておられました。

どちらも、これまでのコンピューター技術では解ききれずにいた、複雑な地域課題や社会問題の解決へとつながる可能性を有していることから「ひょっとしたら今この場所で、新しい地域活性化や持続的発展に向けた端緒が、共創から生まれはじめているのかも?」という期待に胸が躍りました。

 

以下、ご参加されていたパートナー企業様一覧です。

  • 株式会社アイビス
  • 株式会社アグレックス
  • 株式会社アドウイック
  • 株式会社アルゴグラフィックス
  • 株式会社石川コンピュータ・センター
  • 株式会社 AIT
  • 株式会社エクサ
  • AGS ビジネスコンピューター株式会社
  • エス・アンド・アイ株式会社
  • SCSK Minori ソリューションズ株式会社
  • エスツーアイ株式会社
  • NDI ソリューションズ株式会社
  • 株式会社オーイーシー
  • 岡谷システム株式会社
  • キヤノン IT ソリューションズ株式会社
  • 株式会社ケーオウエイ
  • 情報技術開発株式会社
  • 炭平コンピューターシステム株式会社
  • 田中電機工業株式会社
  • 株式会社テスク
  • TCS 株式会社
  • TD SYNNEX 株式会社
  • 株式会社ディアイスクエア
  • 中橋システム株式会社
  • 日本アバカス株式会社
  • 日本オフィス・システム株式会社
  • 日本ビジネスシステムズ株式会社
  • 株式会社ぬ利彦
  • 林兼コンピューター株式会社
  • ビジュアルテクノロジー株式会社
  • ベル・データ株式会社
  • 三井 E&S システム技研株式会社
  • 株式会社ユーテック
  • 株式会社ライトウェル
  • 株式会社ラック
  • 株式会社理経

 

トップパートナー交流参加者に挨拶されるイグアス社員の方がた

 

■ 世界で戦って学んだこと | 進藤大典氏

休憩をはさみ、世界トップクラスのプロゴルファー松山英樹選手専属「日本一のキャディー」として、6年間世界の第一線で松山選手と共に戦い続けた経験をお持ちのプロキャディー 進藤 大典氏による講演『世界で戦って学んだこと』がスタートしました。

世界ナンバーワンという目標に向けストイックさを突き詰め、「技術、メンタル、モチベーション」を最高レベルに保つ世界トップレベルのアスリート。そんな相手と二人三脚を組むパートナーとしての心構えと準備——。

他では決して聞くことのできない話が満載の講演でした。

個人的に最も印象的だったのは、進藤氏の「伝える力」の中でもとりわけ際立っていた「演技力」です。とある場面での松山選手とのやり取り再現は、講演後「あそこに松山選手が見えた。」と語る多くの聴講者を生みだしていました。

 

■ 「共創の果実を育てていく」 – 矢花社長に聞いてみた

日本IBM 塩塚英己によるこの日最後の講演「生成AIを取り巻く動向とIBMのAI戦略」が終わり、セミナー会場から懇親会場へと移動するバス車内にて、矢花社長にじっくりお話を聞くことができました。

そこで、まず冒頭の、「精一杯誠意を尽くして感謝を伝えたい」という言葉の真意について伺いました。

 

「『誠意を尽くして感謝を』というのは、当たり前のことを当たり前にしっかりとやろうということでしかありません。今回15回目を迎えるこのトップパートナー交流会も、コロナによる中断期間を除いて創立以来ずっと続けているもので、日常の感謝の表し方の延長線上にあります。

当社はVAD(Value Added Distributer)として、IBMの製品やビジネスに付加価値を加え流通させ、弊社のパートナー様により大きな価値をお届けすることをミッションとした企業です。「何を加えることが本当に付加価値となるのか」は常に自分たちでも考え続けていますが、本当のところはお客様にお伺いするしかありませんし、足りていないところや、もっとこうして欲しいというところは、率直にお伺いしてお伝えいただく以上の方法はありません。

『パートナー様にとって、なくてはならない会社』となるためには、「つながり」こそが命綱なのです。

この交流会を楽しみにしていただけているパートナー様がいる限り、今後も続けていきたいですね。」

 

「つながり」について、矢花社長が強く思い入れを持ってスタートされたという、最新の取り組みについても伺いました。

 

「取締役の伊藤が先ほど少しお話ししたましたが、今年5月に『i+hub(アイハブ)』という、アイスブレイク機能を搭載したミーティングボードをリリースしました。

古くからの友人で、カヤック社の代表取締役CTOの貝畑さんに『世代を超えたコミュニケーションを活性化し、文化の違いを超えてもっと気持ちよく、もっと連帯感強くビジネスをできないものだろうか?』と相談したら、『できますよ。ゲームですよ!』と。それでイグアスの社員も一緒になって開発したのがi+hubです。

コロナ禍において、多くの企業人が『会社で直接顔を合わせて仕事をすることの意味』を問い直したことと思います。i+hubは、それに対する一つの答え、『オフィスに来たくなる会議室』を実現したものだと考えています。

パチさんもぜひ一度、先日リニューアルしたばかりのイグアス本社で体験してみてください。」

参考 |ゲームしてから会議スタート!アイスブレイク機能搭載のミーティングボード「i+hub」をリリース

 

最後に、IBMに対して、そしてテクノロジー進化への期待について伺った。

 

「日本社会が輝きを取り戻すのに必要な経済的条件は、ここ最近は十分揃ってきたなと感じています。ここからは、高齢化や人手不足、地形的に激甚化しやすい気候変動に伴う災害など、日本が直面している社会課題を解決していくことが、社会課題先進国としての日本の役割であり、今後世界をリードしていくことにつながると思っています。

その役割を果たしていくには、これまで以上にテクノロジーが重要であり、必要とされる場所へ必要とされる形でデジタルの力をしっかり届けていかなければなりません。

IBMへの期待は、『テクノロジーの進化を加速していただきたい』ということに尽きます。それをどう社会に届け市場へと広めていくかは、IBMのVADとして、私たちイグアスがうんうんと頭を唸って考えだしますから。

イグアスの社員たちは、これまで以上に共創の果実を育てていくことに積極的に取り組んでいきます。ですからIBMの皆様にも、パートナーの皆様にも、ぜひこれまで以上にお力添えをお願いしたいですね。」

第15回 イグアス・トップパートナー交流会 全体集合写真


 TEXT  八木橋パチ

 

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