IBM Sustainability Software
[事例] xx製紙、xx化成、xxケミカル…。エクサでのMaximo導入が増え続けている理由
2020年07月31日
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株式会社エクサが発表した麻生セメントさまのMaximo導入事例が、多くのメディアで取り上げられています。
今回は、導入プロジェクトに関わられた株式会社エクサのお2人に、麻生セメントさまをはじめとしたいくつかの導入事例の背景や、そもそもなぜエクサがMaximoに注力しているのかなどをお話しいただきました。
■ エクサのMaximo導入が他と違うわけ | Maximo Base kit
IBM Maximoに関する問い合わせが一昨年から増え続けています。xx製紙、xx化成、xxケミカル…。ここ2年ほど、名前を挙げていけば誰でもご存知の企業さまの導入支援がエクサでは続いています。
業種や業務タイプで見てみると、製造プラントなどの原料から製品まで、一定のプロセスで作り上げるプロセス産業が多いのが特徴と言えそうです。それから、機器メンテナンスサービスなどの企業さまも数社あります。
エクサがMaximo導入に定評があるのは、大きく2つの理由があると思っています。
1つ目はMaximo Base kitという弊社独自のテンプレートを用意していること。それからもう1つが、お客さまと並走しながら一緒にプロセスを見直し、作り上げて行くという姿勢です。
Maximoは機能が豊富な分、使用する機能の絞り込みや操作や運用画面に表示するメニューを上手に作成する必要があるんです。言い換えるとテーラーメイド作業が必須なんですね。
それをゼロから実施するのは大変で、IBMさんも「Maximo for Oil and Gas」などの業種別のテンプレートを用意されていますが、私どものMaximo Base kitには、日本のお客さまと並走し続けてきた私たちのこれまでの経験から生まれたノウハウが詰め込まれているんですよ。
■ 麻生セメントさまのMaximo導入プロジェクト | コスト最適化と予知保全への展開
麻生セメントさまの導入プロジェクトで、特に特徴的だったのはお客さま全部署が積極的に導入の検討ディスカッションに加わられていた点です。これは麻生セメントさまの企業文化の素晴らしいところではないでしょうか。
また、最初にじっくりと検討を重ね、「自分たちに必要なものの中でも、特に優先度を高めて取り組むべきは”技術伝承”と”老朽化機器対策”である」と絞り込んでから進めたのがとてもいい結果につながったと思っています。
メンバーの参画度も非常に高まり、手戻りの少ないプロジェクトとなりました。
他にも麻生セメントさまのすごさを感じたことが多数あるのですが、中でも人材育成と未来にかける熱意には驚かされました。
事例記事内でも紹介しているのですが、工場に勤務する2名の社員の方が、弊社の横浜の研修センター何日も通われて、Maximoを詳細まで理解されていきました。
これは今後のバージョンアップやIT環境の変化に柔軟に対応していくためのもので、ベンダー任せにすることなく、自分たちの知識や技術として根付かせていくのだという強い意志を感じました。
麻生セメントさまの導入プロジェクトの詳細は下記ページよりご覧いただけます。
(なお、動画によるお客様インタビューも公開中です。)
データに基づくメンテナンスへの移行を決断し、設備保全システムをIBM Maximoで構築
方向性が決まってからは、「設備保全業務の一元的な管理と効率化、コスト最適化」の実現に向けて、現在のプロセスを一つひとつ一緒に見ていきました。例外的な対応が必要なものを洗い出しそれぞれの対応策を考えていきました。
また、「寿命曲線だけで故障予測するのではなく、客観的なデータに基づいた最適タイミングでのメンテナンス実施」という、今後の展望を見据えてプロジェクトを進めていったので、予知保全の実現にこれからどんどん近づいていけるのではないかと麻生セメントさまとお話をしているところです。
■ JFEプラントエンジさまのMaximo導入事例 | 営業力と提案力の向上
昨年、日本中のスキー場のリフトや圧雪車、降雪機などのメンテナンスサービスを実施しているJFEプラントエンジさまのMaximo導入支援をさせていただきました。
こちらもMaximo Base kitを用いて、比較的アジャイルな形でのMaximo導入を完了しました。
最近、JFEプラントエンジさまに改めてお話をお聞かせいただいたのですが、機器の計画的なメンテナンスや設備更新だけではなく、営業活動における提案力にMaximoが大いに活躍するようになったという話が印象的でした。
具体的には、以前はお客さま先を巡回していても、そのタイミングで適切にお客さまのニーズを読み取ることができなかったり、あるいは必要となった資材をすぐに調達できないことが少なくなかったそうなんです。
それが、お客さまがどのような機器をどのくらいの頻度でどのように使用しているかというデータを、営業担当者がリアルタイムに把握できるようになったことにより、先回りしてお客さまに必要なメンテナンスを提案したり、資材を提示することができるようになったそうです。
そしてお客さまの利益向上に一層貢献できるようになったのと同時に、資材の輸入リードタイムなどの適正化などを通じて自社の在庫管理にも大きな費用効果をもたらしているらしく、とてもお喜びになられていました。
JFEプラントエンジさまの導入プロジェクトの詳細はこちらのページでご覧いただけます。
全国スキー場のリフト、圧雪車、降雪機の保全管理システムをIBM Maximoで構築
■ エクサが考えるニューノーマルとデジタル変革
「現場は止められない」 — 昔からよく耳にする言葉ですが、新型コロナウイルス対策を考える上でも当てはまるものだと思います。この新しいリスクを背負わなければならなくなった現場を守るために、私たちの責任もより大きくなったと感じています。
業務を根本から見直して、設備・現場・作業員の安全を高めていくことが必要です。そして遠隔操作によるオペレーションを取り入れることなども積極的に進める必要があるでしょう。
データを十分活用できるよう、デジタル変革の重要性が増しているのを日々感じています。
エクサは、デジタルトランスフォーメーションを「新しい技術の導入」ではなく、「デジタルを活かしデータを資源としたビジネスモデルの変革」と捉えています。
そして私たちのモットーはつねに「お客さまのためにありたい」です。ですから、私どもがMaximoを取り扱っているのは、「Maximoが保全ソリューションのなかで一番良いものだ」と強く実感しているからです。
IBMさんには今後も「お客さまのビジネスを支援するナンバーワン保全ソリューション」としてMaximoを進化させ続けて欲しいし、その価値が正しくお客さまに伝わるよう、情報発信にも力を入れていただきたいです。
問い合わせ情報
お問い合わせやご相談は、Congitive Applications事業 cajp@jp.ibm.com にご連絡ください。
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(TEXT: 八木橋パチ)
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