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持続可能性の成果を加速するために | 環境パフォーマンス管理最大手Envizi社買収が実現するもの

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2022年1月、IBMは環境パフォーマンス管理におけるデータ分析ソフトウェア大手のEnvizi社を買収したことを発表しました。 この買収は、企業が直面している社会的責任と環境の持続可能性のリスクに対し、よりレジリエントで持続可能な運用とサプライチェーンの創出を支援するためのものです。

→ 参考: ニュースリリース | IBM 、 Envizi 社の買収で、サスティナビリティー・イニシアチブの促進や環境目標を実現

IBM、マイクロソフト、カンタス航空、CBRE、Uberなど、140カ国150社を超す顧客にご利用いただいているEnvizi社のソフトウェアは、500を超える種類の定量・定性データの収集・管理・統合化作業を自動化し、全関係者が容易に参照することができるよう、持続可能性に関する大規模な報告体制をサポートするものです。

 

お客様は、Envizi社のカスタマイズ性が高くユーザビリティーの良いダッシュボードや、RE100、CDP、TCDF*など主要レポートをサポートしてきた環境パフォーマンス管理に関する長年の実績、豊富な持続可能性リスク評価の実行経験から成るノウハウなどを、IBMのより広範なAI搭載ソフトウェアを共に使用することで、持続可能性への取り組みの的確性を高めると同時に、持続可能性の成果をより大きくそして加速することができます。

つまり、IT基盤運用やサプライチェーン管理などの業務におけるGHG排出量最適化により、ビジネスの成長と同時にコミュニティーや健康、そして子どもたちの未来への見通しを再び明るいものへと転換することができるように成るでしょう。

 

Envizi社の買収が、IBMの現在のサステナビリティー ・ソリューションラインアップに具体的にどのような進化と好影響を与えるのか、現時点における見通しを見ていきましょう。

 

■ IBM サステナビリティー ・ソリューション・ラインアップ&概要

 

・ 環境インテリジェンス強化支援サービス
IBM Environmental Intelligence Suite (EIS)

環境要因が運用、資産、およびサプライチェーンに与える影響を評価および計画することにより、企業のレジリエンス強化を支援するサービス(EISは、全世界で最も正確な気象予測プロバイダーであるIBMの高度なAIおよび気象テクノロジーを使用しています)。

以下シナリオに対するより詳細な分析モデルと高いユーザビリティを提供。

サステナビリティーKPIダッシュボード | 気象リスク分析 | 再生エネルギー発電量予測 | 日射量予測

 

・ サプライチェーン可視化とトレーサビリティ
IBM Supply Chain Intelligence Suite (SCIS)

サプライチェーンの可視性を獲得し、在庫を適切に管理することで無駄を削減し、出荷とロジスティクスの二酸化炭素排出量を削減するなど、責任ある調達を可能にするブロックチェーンを土台としたトレーサービリティー向けテクノロジー。

在庫および物流適正化による廃棄物やカーボン・フットプリントの削減と、透明性の高いトレーサビリティーにより以下シナリオを実現。

製品カーボンフットプリント追跡 | デジタル証明管理 | コールドチェーン(低温流通体系)の透明性 | 資源循環型プラットフォーム | 責任ある調達

 

・ 生産・製造・設備・資産管理および保全
IBM Maximo Application Suite (MAS)

重要な設備の寿命を延ばし、単一のプラットフォーム上でのインテリジェントな設備管理、監視、予知保全、および信頼性を提供する統合型ソリューション。

エネルギーや水の消費量、および廃棄物や二酸化炭素排出量の削減による以下に対する効率性を向上し、環境への影響軽減を支援。

社会インフラ維持管理 | 再生エネルギー設備の維持管理 | 輸送機器の維持管理 | 環境・廃棄物処理管理 (HSE) | 設備稼働の最適化 | 設備投資分析

 

・ 不動産・オフィス・スペース管理
IBM TRIRIGA Application Suite (TAS)

施設・建物内のエネルギーおよび環境面のパフォーマンス測定・追跡・管理を通じ、以下に対する運用効率性と環境効率性を同時に向上。

排出量管理 | 排出量削減機会分析 | LEED他 認証管理 | 不動産賃借管理 | 施設スペース管理

 

・ IT基盤の実行最適化
TurbonomicおよびRed Hat OpenShift

パフォーマンス、コスト、および温室効果ガス排出量の最適化に基づいてエンタープライズ・ワークロードを実行する場所を検討する際に、企業が意思決定を自動化できるようにするための機能。

 

■ Enviziが提供している15モジュールと5つのメイン機能

 

Enviziは、データの統合、レポートの合理化、効率化の機会の特定、ビジネス戦略の通知など、企業の事業運営全体を通じた持続可能性のパフォーマンス管理を推進するための包括的なソフトウェアプラットフォームを提供しています。

以下、15モジュールからなる5つのメイン機能をご紹介します。

 

・ 排出量管理

GHGスコープ1、2、および3の排出量を正確に計算、追跡、および報告し、脱炭素化目標を設定し、排出量削減目標に対する進捗状況を追跡します。

・ ESGレポート

データ基盤を構築し、ESGレポートを合理化して、内部および外部の報告要件を満たします。

・ ESGパフォーマンス

バリューチェーン全体からESG指標を収集して分析します。重要なリスクを簡単に特定し、ESGパフォーマンスを改善する機会を強調し、独自の事業運営と上流および下流の活動を通じてESGの成果を向上させることができます。

・エネルギー管理

エネルギーデータを統合し、ベンチマーク、および高度なワークフローツールを活用して、組織全体のエネルギー管理を改善し、施設をこれまでになく迅速に脱炭素化に近づけます。

・施設の最適化

高度な分析をビル管理システム(BMS)およびIoTセンサーデータに適用して、機器のパフォーマンス、ビル環境を最適化し、脱炭素目標に向けて加速するのに役立つ洞察を導き出します。

 

IBM は、お客様に最も包括的なAIソフトウェアを提供することに継続的に投資を行い、持続可能性のイニシアチブを加速し、環境目標をサポートしています。

それに留まらず、自社のソフトウェアで運営の効率性を向上し、エネルギー消費量を管理し、温室効果ガス排出量の削減を進め、2030年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにという、IBMの取り組みを促進していきます。

 

持続可能性と環境目標の達成に向け、IBMと共により早くより力強く進んで行くことにご興味をお持ちのお客様は、以下よりご連絡ください。

 

問い合わせ情報

* RE100(アールイーひゃく)| 仕事で使う電力を、風力、水力、太陽光など100%再生可能エネルギーでまかなうことを目指す企業が加盟している国際的なイニシアチブ。

  CDP(Carbon Disclosure Project)| ロンドンに本拠を置くNPO「CDP」が運営する、企業や自治体などが環境への影響を管理するための国際的開示システムプロジェクト。

  TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)| 金融安定理事会(FSB)が2015年に設立した、民間主導の「気候関連財務情報開示タスクフォース」のこと。


 

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