IBM Sustainability Software

製品ライフサイクル全体を統合するソリューション「IBM ELM7.0」発表

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■ IBM ELM7.0は、拡大し続ける複雑性とスケーラビリティに応えます

製品開発の進め方やその方法論が大きな転換点を迎えていることに、あらゆるエンジニアリングチームが気づいています。

一見シンプルな製品であっても、そこで求められるのは、従来では考えられなかったレベルの拡張性とデータの透明性です。そしてエンジニアリングチームはさらに、開発・提供サイクルを最適化するよう、インテグレーションとコラボレーションの強化を強く求められています。

 

自動車業界を例に考えてみましょう。安全な自動運転車の設計であれば、ソフトウェアと機械系そして電気系システムの全体エンジニアリング・プロセスがどれほどの規模と複雑さになるか、想像に難くありません。

そしてこの複雑さは自動車業界特有ではなく、私たちが生活の中で日々使用している製品であっても変わらないのです。

 

そこで私たちIBMは、エンジニアリングチームが必要としている機能と使い勝手を提供すべく、お客さまやパートナーの皆さまと共にベータ版のテストと改良を進めてきました。

そしてこの度、IBM Engineering Lifecycle Management(ELM)ソリューション7.0を発表させていただくこととなりました。

 

新バージョンであるELM7.0は、オープンなインタフェース規格であるOSLC(Open Services for Lifecycle Collaboration)や、世界的な大規模アジャイルフレームワークであるSAFe(Scaled Agile Framework)4.6などの、アジャイル開発プロセスの統合と強化を進める相互運用性を取り入れています。

また、引き続きAIによるシステム要件の品質向上を進化させると共に、自動車業界におけるAutomotive SPICE(ASPICE)などのコンプライアンス準拠を支援するテンプレート統合など、生産性とユーザビリティ向上を実現しています。

 

■ エンジニアリングプロセス強化で、開発・提供サイクルの改善を

要件管理からシステム設計、モデリング、テストに至るまで、製品ライフサイクルで発生するすべての必要な情報にアクセスできる環境が整えられていなければ、エンジニアリングチームが成功を手にすることはできません。

必要なのは、増え続ける要件と開発成果物がタイムリーに記録され、関係者の情報がアップデートされている信頼に足る唯一のデータソースです。そして、相互に関与し合うシステム群を管理するためのシステムとそのためのツール、チーム群を管理するチームのためのシステムとそのためのツールです。

 

そこで、大きな役割を果たすのがIBM ELM7.0です。

ELM7.0は、複雑性の高い大規模開発プロジェクトのエンジニアリングプロセスを強化し、開発・提供サイクルを改善するための機能を多数有しています。

それらの機能により、開発チームは、要求管理やテスト管理、モデリング、ワークフロー、業界標準インターフェース、レポーティングなどを容易に行うことができます。そして製品開発の生産性、品質、コストを改善し、企業に激しく変化し続ける厳しい市場への高い適応性と、高い差別化による強い競争力を持った製品をもたらします。

 

新バージョンELM7.0には、製品ライフサイクル統合ソリューションを継続的に改善し提供し続けてきた、市場リーダーとしてのIBMの製品開発への取り組みがふんだんに組み入れられています。

複雑なエンジニアリングと製品管理における市場で、お客さまと共に問題に取り組んできたIBMの最新テクノロジーと経験を、活用しやすい形で提供しています。

こうした取り組みに対し、コンチネンタル社のPMT部門の責任者であり、シャーシ&セーフティ部門の品質およびプロセス責任者でもあるベルンハルト・リーガー博士は次のように述べています。

「自動車の自動運転、コネクテッド、電動化、シェアリングへの移行は、当社のビジネスに大きな影響を及ぼします。これらの変化する要件に応えていくために、我われコンチネンタル社はIBMと協力して製品の開発と展開方法を再改革しています。」

 

■ 開発プロセスへのAI組み込みの強化

IBM ELM 7.0は、複雑さを増し続ける製品エンジニアリングにおいて、企業が必要としているより速いビジネス成果を手にするために必要な統合プロセス管理ツールです。

高い費用対効果の実現に必要な製品開発ツール群により、導入企業はよりスマートでより安全な製品を社会へと送り出すことができるようになります。

 

製品ライフサイクルの早い段階でエラーを検出し、製品が市場に出てリスクを大きくしてしまうことがないように。

IBMは今後も開発プロセスへのAIの組み込みを一層強化し、エンジニアリングデータ全体から、さらに貴重な洞察をリアルタイム性高く提供していきます。

 

問い合わせ情報

お問い合わせやご相談は、Congitive Applications事業 にご連絡ください。

 

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当記事は、IBM Engineering Announces New Version of its Market-Leading Engineering Lifecycle Management Solutions を抄訳し、日本向けにリライトしたものです。

 

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