IBM Sustainability Software
安全な職場の再開をエッジコンピューティングの活用で
2020年05月27日
カテゴリー IBM Sustainability Software | エッジコンピューティング | 安全・健康管理
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多くの企業がリモートワークにより新型コロナウイルス感染症に対応していますが、言うまでもなく、この対応ができるのは限られた業種や職種だけです。製造業や小売業、そして医療関係従事者や公務員のほとんどがリモートで働くことはできず、市民や顧客へのサポートやサービスを提供するために、物理的に職場に向かっています。
(2018年の統計データでは、アメリカ国内の製造部門での雇用は推定1270万人。倉庫および保管部門の雇用は約114万人。小売、ヘルスケア、行政関連の雇用もそれぞれ多数。)
これらの業界はもちろん、それ以外に今後従業員の職場復帰を検討している組織は、国や地方自治体の指導に従いつつ、従業員の安全を強く意識した計画を策定し、実施していくことが重要です。
■ コロナ危機を踏まえた職場復帰支援を
米CDC(疾病対策センター)および国家や地方行政から発行される職場復帰ガイドラインに従うことはもちろんですが、企業はテクノロジーを活用することで、職場により大きな安全と安心をもたらすことができます。
エッジコンピューティング、5G、IoTなどのテクノロジー・ソリューションの活用により、従業員の健康保護を推進することを検討すべきです。特にエッジコンピューティングはクラウドよりもリアルタイム性に優れているので、高い即応性が求められる状況や環境にはよりふさわしいソリューションです。
■ 従業員の健康
雇用主は、職場における従業員の健康と安全を保護する計画や戦略を再考すべきです。以下に検討すべきテクノロジーとシステムの活用方法をお伝えします。
・ 職場の主要な出入り口に赤外線カメラを取り付け、基礎体温の高い個人をスクリーニングすることで、発熱をすばやく検出することができます。
・ ウェアラブルデバイスを装着してもらうことで、酸素レベルや心拍数、血圧や呼吸数の変化など、従業員の健康要因をモニターできます。
■ 安全な職場環境づくり
製造現場や倉庫、配送センター、オフィススペースなどの業務や作業が集約的に行われる場所においては、人びとが集まり過ぎたり近づき過ぎたりして感染の危険性が高い作業環境とならないよう、テクノロジーを用いることが良いでしょう。
・ 光学カメラを使用して群集密度の増加を識別。区域における人数制限をあらかじめ定めておき、超過時にはアラームを送るといった対策を取ることができます。
・ Bluetoothビーコンを使用して、従業員間の距離を確認。自社にて定めたソーシャルディスタンス(従業員間の距離)が社内で適切に取られるように推進できます。
・ 複数の場所からの洞察の活用。問題が発生しやすいさらなる対策が必要なエリアの割り出しや、うまくいっている対策を見つけ出して全社に適用するなど、企業全体の安全対策の向上に役立てることができます。
■ エッジコンピューティングが果たす強力な役割
職場の安全を守る上で、潜在的な懸念をすばやく特定できることは大変重要で、それを実現する鍵はリアルタイムのデータアクセスにあります。
「収集されたデータがクラウドに送られ、そこで処理された結果が戻ってくる」というクラウドコンピューティングの場合、処理時間の遅れ、処理量によるコスト高、インターネット常時接続という課題が生じます。
それらの問題をすべて解消し、強みを発揮するのがエッジコンピューティングです。
・ エッジなら、データをローカルに保持して分析できます。
・ エッジなら、大量のデータをクラウド上に保存する必要がないので、運用コスト削減につながります。
・ エッジなら、クラウド上でのリアルタイム処理の必要性を低減できます。
・ エッジなら、センサーデータを保存しないままで継続的にモニターできます。異常を検出した場合にのみ、システムはアラームを送ります。
リモートワークができない企業や組織だけではなく、リモートワークの段階的な解除を検討している企業にとっても計画を策定し実施していくことが重要です。
ガイダンスに従いながら、テクノロジーを上手に活用してより安全な職場を生みだしましょう。IBMがお手伝いします。
問い合わせ情報
お問い合わせやご相談は、Congitive Applications事業 cajp@jp.ibm.com にご連絡ください。
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この記事は To help plan for a return to work, businesses should consider leveraging IoT insights at the edge を抄訳し、日本向けにリライトしたものです。
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