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透明性を高めるブロックチェーン | Corporate Responsibility Report 2020 日本語版より
2021年10月19日
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当記事は、『Corporate Responsibility Report 2020 日本語版』を一部抜粋し再編集したものです。全編は下記よりダウンロードしてご覧いただけます。
https://www.ibm.com/downloads/cas/1OGKRXKZ
IBM Institute for Business Value の2020年の調査によれば、 環境へのマイナスの影響を軽減できるのなら購買習慣を変えてもよいと大多数の人が考えており、トレーサビリティーが非常に重要だと回答した調査対象者の71%は、そのために割増料金を支払っても構わないと考えています。
各業界はこれに対し、ブロックチェーン技術を採用し、商品の生産方法の透明性を高めるソリューションで応えています。
Norwegian Seafood Association(ノルウェー・シーフード協会) は、IBMおよびIT企業のAtea社と共同で、水産物の産地から加工、輸出までを追跡するシステムを導入しました。サプライヤーはこれにより、水産物が持続可能かつ健全な方法で生産されているかを知りたいという消費者の要求に応えることができます。
Farmer Connectは IBM Food Trustプラットフォー ムを使用して、コーヒー農家のためのより効率的なサプライチェーンを構築すると同時に、消費者がThank My Farmerアプリを使って、コーヒーをその産地から追跡できるようにしています。
参考
ノルウェー・シーフード協会事例 | SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」
Farmer Connect事例 | 消費をより人間的に
Farmer Connect事例 | 持続可能かつ倫理的な生産と調達を
2020年のIBM Institute for Business Valueの調査によれば、トレーサビリティーが非常に重要だと回答した調査対象者の71%は、そのために割増料金を支払っても構わないと考えています。
テキスタイル企業であるKAYA&KATOは、IBMと共同でブロックチェーンのネットワークを開発し、製造された衣服の原産地に関する透明性を、使用された繊維から最終製品に至るまで実現して、衣服が持続可能な方法で生産されていることを消費者が確信できるようにしています。
新しいファッションブランドのCovalentは、微生物によって作られる、再生可能な電力を利用した、生産プロセスで排出されるCO2排出量より吸収される量が多いカーボン・ネガティブなバイオ素材であるAirCarbon からアクセサリーを作成しています。
消費者はCovalent製品のカーボン・フットプリントやサプライチェーンを、ブロック チェーンを利用したシステムで追跡することができます。また、 商品の真贋を確認できる信頼性の高い方法を消費者に提供して偽 造品に対抗するために、ブロックチェーンを検討している企業もあります。
Responsible Sourcing Blockchain Networkは、IBM Blockchain Platformを基盤とし、RCS Globalが保証するコンソーシアム・ベースのイニシアチブで、コバルトなどの鉱物の責任ある調達を証明するために必要な透明性、信頼性、セキュリティーを提供します。
これが最初に導入されたのは自動車業界です。自動車業界では、電気自動車の急速な生産拡大により、責任ある調達を通じて製造されたリチウム・イオン電池の需要が高まっています。
参考
鉱物資源の「責任ある調達」に取り組むRSBN
ブロックチェーンが切り拓くコバルトの倫理的な調達
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