ビジネス・オペレーション
自動車産業のエンジニアリングの複雑さの制御: AI、洞察および専門知識で、製品開発の変革を支援
2020年07月02日
カテゴリー ビジネス・オペレーション
記事をシェアする:
エンジニアリング・プロセスの自動化方法を解説、全社規模で開発に AI を導入するためには
私たちは、テクノロジーが絶え間なく変化する時代に生きています。そして自動車エンジニアは、世界で最も複雑な資産を作っています。しかし、複雑さがどれだけ増えようと、依然として、製品をスケジュールどおりに提供しなければなりません。それによってはじめて、高まる一方のお客様の期待に応え、混乱を切り抜けることができるのです。
なぜ製品開発に対するデジタル変革が不可欠なのか
明らかにテクノロジーの複雑性がどこよりも高いのが自動車産業です。最善の環境だったとしても、車両のエンジニアリングというのは難しい業務です。増え続ける先進運転支援システム(ADAS)を用いた車両のエンジニアリングは、それよりもはるかに困難です。安全性(ISO 26262)、サイバーセキュリティー(ISO 21434)、プロセスおよび品質(ASPICE)、さらには SOTIFなど AIに関する最新規格など、準拠すべきコンプライアンス規格を考えてみてください。
こうした標準規格に加え、国際競争や今世界的混乱の渦中にある業界は、今こそエンジニアリング・ライフサイクル管理(ELM)に対する現代的なアプローチを取る時期といえます。資産、エンジニアリング、およびサプライチェーン業務を結びつけることにより、製品ライフサイクル全体を監視できるようになります。自動車産業では、成功するためにデジタル・トレーサビリティーが求められるからです。これは、組織が変化する市場ニーズに素早く対応しつつ、できるだけ安全な製品を迅速に市場に投入し、しかもそのすべてを大規模に行うことを今後とも可能にするために必須の手段です。
今まさに切迫したビジネス上の問題に取り組まれているのであれば、IBMにご相談ください。
最近の IDC Analyst Connection(英語, 要登録)「How to Fuel the Digital Engine Driving Product Development(製品開発を加速するデジタル・エンジンへの燃料供給)」1 によれば、「ハードウェアとソフトウェアを統合した、ますます複雑化する製品を首尾よく開発することは、デジタル変革なしでは実現不可能です。デジタル変革は、ハードウェアおよびソフトウェア・システムの開発の簡素化に役立つだけでなく、エンジニアリング・ライフサイクル全体にわたって特定のタスクを効果的に自動化するのための基盤を提供します」。
1: 日本語解説記事「IDCアナリストが答える、製品開発のデジタル変革」
Vol.1 システム・オブ・システムズ対応
Vol.2 アジャイルアプローチの実践
Vol.3 規制要件とコンプライアンス
Vol.4 エンジニアリング最適化
先進テクノロジーを活用してエンジニアを支援
デジタル変革を開始すると、先進テクノロジーの力を利用することの大きなメリットに気付くことができます。成功のための鍵の一つが、AI と機械学習の利用です。IDC によれば、「ソフトウェア集約型の製品開発へと移行するにつれて、要件はますます複雑になってきています。そうした状況の中では、組織がより多くの経験豊富なエンジニアの知識によって恩恵を受け、さらに測定基準の可視化も可能にしながら、機械学習、AI、およびインテリジェント・アナリティクスが重要な役割を果たしています」。 これは、開発チーム、パートナー、およびサプライヤー・エコシステムが分散して存在するエンジニアリングにおいて、要件と設計意図の伝達という最基本的な問題に取り組むのに役立ちます。
製品開発プロセスにおけるもう 1つのよくある分岐点は、自動車産業の複雑性の中心部、つまり、システム、ソフトウェア、および電気工学が交わるところです。これに対しては、ASPICE や ISO26262 その他のサポートと併せて世界クラスのプロセスをサポートする、反復可能なベスト・プラクティス、ツールやガイダンス、および自動化されたワークフローが必要とされます。これらのアプローチによって、エンジニアリング組織が悪戦苦闘している問題の多くが自然に解決されます。
IBMによるお客様支援
IBM は、Visteon やメルセデス・ベンツのような企業と協力して、エンジニアリング組織の変革を行っています。IBM Engineering Lifecycle Management(ELM) は、お客様がエンジニアリング・プロセスをより完全にデジタル化し、プロセスに AI を組み込み、また自社独自の開発プロセスに製品データを統合できるようにして、全社規模で新機能を配備できるようにします。
製品開発の変革については、全社規模でのシステム・エンジニアリングをご覧ください。
次世代のビジネスオペレーションの情報もこちらでまとめています。
AI、洞察および業界専門知識により、混乱に対応してお客様のビジネスを変革
IBMは、急速に変化する条件に対応するインテリジェント・ワークフローを構築するための、ソフトウェア、サービス、および業界専門知識の不可欠な要素をお客様にご提供しています。お客様がデジタル変革の過程のどこであっても、IBMはお客様のパートナーとして、レジリエントな事業運営のために必要とされる、AIによって強化された洞察とコンサルティング・サービスをご提供いたします。詳細な説明をご希望される場合は、IBMにご相談ください。
※この記事は米国時間2020年4月22日に掲載したブログ(英語)の抄訳です。
「みんなみんなみんな、咲け」ローランズ代表 福寿満希さん 講演&トークセッション(前編)[PwDA+クロス11]
IBM Partner Ecosystem
日本IBMは、毎年12月初旬の障害者基本法による障害者週間に重ねて、「PwDA+ウィーク」を開催しています(「PwDA+」は「People with Diverse Abilities Plus Ally(多様な能力を持 ...続きを読む
企業の垣根を越えて:生成AI活用アイデアソンをトヨタファイナンス様とIBMが共同開催
Client Engineering
トヨタファイナンス株式会社IT本部イノベーション開発部部長の松原様の呼びかけにより4社のITベンダーが参加した生成AIアイデアソンが10月7日に開催し、成功裏に幕を閉じました。 ~トヨタファイ ...続きを読む
ServiceNow x IBM、テクノロジーの融合で地域の特色を活かしたDXを推進
IBM Consulting, デジタル変革(DX), 業務プロセスの変革...
ServiceNowと日本IBMグループでは、両社のテクノロジーを融合させ新たな価値を提供することで、日本の地域社会をより豊かにする取り組みを戦略的に進めています。 2024年12月からは「IBM地域ServiceNow ...続きを読む