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2023年を「加速」の年に | サステナビリティーとESG
2023年01月06日
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2022年はどんな年でしたか? そして今年はどんな年にしたいですか?
年の初めのこの時期は、個人もそして組織や企業も、2023年のフォーカス分野や目標達成に向け計画策定をされているのではないでしょうか。私たちIBMの今年の重点計画は、昨年と同じく「サステナビリティーとESG」です。
社会の規範として。より目に見える形で。そしてもっと加速を。
2023年のグリーンITソリューション投資計画
IBMがMorning Consult社に委託した調査では、世界のビジネスリーダーの61%が、今後1年間にESG目標を達成するためにサステナビリティー・プログラムへの投資や取り組みを計画していることが明らかになりました。
さらに詳細に見ていくと、サステナビリティー計画の上位にはエネルギー効率の高いコンピューティングやITへの投資が含まれており、30%の企業がグリーンITソリューションへの投資を計画しています。2023年、さらに多くの世界中の企業がより一層サステナビリティーに関する重要な方針を策定し、実践するであろうことは間違いなさそうです。
サステナビリティー経営の実践を強化するにあたり、テクノロジーの力を利用してESG目標に近づこうとする動きは賢明なものであり、この動きは企業にも地球にも大きなプラスの結果をもたらすことが期待されます。
そしてそれこそが、私たちIBMが目指していることです。
IBMは自社のESG目標の達成はもちろんのこと、ハイブリッド・クラウドやAI、地理空間分析や詳細気象データ分析などの画期的なテクノロジーを通じて、大企業や行政組織の支援だけではなく、世界中の重要なサステナビリティー・イニシアチブへの大掛かりな投資を行っています。
以下は、その代表的な取り組みの1つである「IBM サステナビリティー・アクセラレーター」です。
IBM サステナビリティー・アクセラレーター
IBMは昨年、気候変動や異常気象、環境汚染などの環境問題の影響を特に受けている人々のために活動している非営利団体や政府機関の事業強化・拡大を目指し支援する、プロボノ社会貢献プログラム「IBM サステナビリティー・アクセラレーター」を立ち上げました。
サステナビリティー・アクセラレーター・プログラムの第一弾として、ハイブリッドクラウドやAIなどのIBMのテクノロジーならびにエキスパートのエコシステムを活用し、持続可能な農業に取り組む団体「Plan21 Foundation」、「The Nature Conservancy India」、「Heifer International」、「Texas A&M AgriLife」、「Deltares」の5団体をご支援させていただきました。
参考: IBM、非営利団体を対象とした 2年間の無償グローバル環境保護プログラムを開始
そして2022年11月10日、国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)期間中に、IBMはサステナビリティー・アクセラレーター・プログラムの第2期プログラムに取り組む5団体を発表しました。
テーマを「クリーンエネルギー・プロジェクト」とした第2期では、大きなソーシャル・インパクトの創出を目指し、エンドツーエンドの支援と技術ロードマップを下記5組織および地域に提供いたします。
・ 国連開発計画(UNDP)| UNDPはIBMと協力して、アフリカ諸国(特に大きな後れを取っている国を重視)で安価で安定的な、持続可能なエネルギーへのアクセス拡大を目指します。
・ Sustainable Energy for All | IBMはSustainable Energy for Allと連携し、現在および将来の人間の活動を正確に予測できるインテリジェントなモデルを構築します。このモデルを試験的に進める最初の地域として、ケニアとインドが検討されています。
・ Net Zero Atlantic | Net Zero AtlanticとIBMは、カナダ・ノバスコシア州のエネルギー・システムの将来が環境と社会経済に及ぼす影響を地理空間に表示するインタラクティブなデジタル・ツールを作成します。
・ 宮古島市 | 日本で台風等の環境脅威に直面する離島の宮古島において、主要産業の観光業や農水産業を支える美しい環境と共存する宮古島市民を支援するため、宮古島市とIBMは共創してマイクログリッドをはじめとする再生可能エネルギー自給率向上への寄与を目指します。IBM Environmental Intelligence Suite Weather DataやIBM Cloudといったテクノロジーを活用し、電力需要量予想やエネルギーインフラの高度化などに取り組む予定です。
・ Environment Without Borders Foundation | Environment Without Borders FoundationとIBMは、エジプトにおけるクリーンエネルギー利用の選択肢を予測、追跡、伝達するためのプラットフォームを共同開発します。
IBMは、サステナビリティー・テクノロジーを活用し、これらの団体と密接に連携して気候変動に対するポジティブなインパクトを創出し、ネットゼロ社会実現のスピードアップを目指します。
参考: IBM、環境問題を抱える人々のためのクリーンエネルギーへの転換の加速に協力
サステナビリティーのためのテクノロジー・ソリューション
IBMは世界中で大規模にビジネスを行っており、管理対象スペースは、100カ国で5,000万平方フィート(東京ドーム約100個分)以上となります。
2030年までの温室効果ガスの排出量ネット・ゼロ達成や、2025年まで非有害廃棄物の90%(重量比)を埋立てと焼却処分以外の方法へ転換することなど、当社の一連の環境コミットメントを達成するには、これらの施設のサステナビリティー効率を高めることが極めて重要でした。
この秋、IBM Global Real Estate(IBM GRE: IBMの不動産部門)は、最先端のサステナビリティーへの取り組みに対して複数の賞を受賞いたしました。
企業のサステナビリティーへの取り組み効率を向上するソフトウェアを使用して、業務上の意思決定や日々の行動にデータから生まれる洞察を埋め込み、より持続可能な施設管理を実現していることを高くご評価いただいたのです。
特にご評価いただけたのが、2010年から2011年にかけての二酸化炭素排出量のおよそ62%の削減と、従来使用していた複数ツールを単一の自動化されたプラットフォームに置き換えたことで、サステナビリティー・レポートに費やしていたコストを30%削減したことです。
参考: IBM、カーボンマネジメント・ソフトウェアの最優秀リーダーと評価される
持続すべき地球と暮らしのために、変化を恐れない
今回は、IBMが、私たちが働き暮らしているこの地域社会に持続的でポジティブな影響をどのように与えられるのか、より良い未来のためにどのようにグッドテックを実践しているのかをお伝えさせていただきました。ご興味をお持ちいただけましたら幸いです。
企業がESG目標を達成してより良い社会の実現に貢献していうためには、コスト削減と二酸化炭素排出量の削減を確実なものとする的確なサステナビリティー施策の設定が必要であり、その実行を後押しするサプライチェーン管理テクノロジー、インフラ管理支援ソリューションが欠かせません。
IBMは、サステナビリティー目標への取り組みを含め、強力なESG原則と実践を通じて社会と市場をリードし、クライアントと協力してビジョンを現実にしていきます。
それが、世界中の人々の生活を支えている地球にとって、そして同時に、ビジネスにとっても良いことだからです。
当記事は『2023 Look ahead: ESG policies are good not just for the planet, but for business』を編集したものです。
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