IBM Data and AI
次世代Cloud Pak for DataでデータとAIをインテリジェントに自動化する
2021年05月19日
カテゴリー IBM Cloud Blog | IBM Data and AI | データ活用とAI技術の実用化
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2021年5月11日
By: Steven Astorino, VP of Development, Data and AI
次世代のIBM Cloud Pak® for Dataで複雑さを排除しAI運用をさらに高速化するには
3年前、私たちはデータ主導の予測結果をスピードアップしてお客様を支援できるよう、IBM Cloud Pak® for Dataを立ち上げました。それ以来、私たちは生産性を高め、よりすぐれた洞察とコスト・リスクの緩和を促進するために精力的に取り組んできました。本日はそのジャーニーの最新の状況についてお話しします。次世代のIBM Cloud Pak for Dataを活用して、適切な人が適切なタイミングで適切なデータにどこからでもアクセスをできるようにし、複雑さを排除してAIの運用をさらに高速化できるようにする方法を皆様と共有したいと思います。
データによるデジタル・トランスフォーメーションの促進とAIが引き出すデータの価値。ハイブリッドクラウドがそれを身近に実現。
データとその活用方法がビジネス変革の要因であることは既にご承知のとおりです。13,000人を超える経営幹部のリーダーを対象とした最近の調査 (英語)では、データ主導の組織は、収益と採算性の点で同業他社を上回る可能性は178%となることが確認されました。現在、企業は膨大な量のデータを管理しているにも関わらず、この競争上の優位性を利用している企業が少ないのはなぜでしょうか。その答えの鍵となるのが複雑さです。
昨今の企業は、パブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスクラウドにまたがる多数のデータ・ソースの管理と維持に悩まされています。最近のGlobal AI Adoption Index 2021の調査 によると、調査対象の回答者全体の75%が、自社ではAI、BI、分析システムに送るデータを20を超えるさまざまなデータ・ソースから取得していると述べています。さらに回答者の3分の1は、AI採用の最大の障害としてデータの複雑さとサイロ化を挙げています。これらの混成データ・ランドスケープの複雑さをさらに悪化させているのは、そのデータの寿命(データの関連性と価値が最も高い期間)が大幅に短縮されているという事実です。
インテリジェント・データ・ファブリック
人工知能(AI) による変革の力については疑う余地もありませんが、AIに対する期待を成果に変えるには、今日の多様なデータ・ランドスケープの複雑さに対処できる強固な基盤が重要です。そのためにIBMは、プラットフォーム内の新しいインテリジェント・データ・ファブリック (英語)のコア・コンポーネントとなるIBM Cloud Pak for Dataに新しいAI活用機能を絶えず運用しています。
このインテリジェント・データ・ファブリックは、AIを使用して複雑なデータ管理タスクを自動化し、複数の環境にわたってデータを普遍的に検出、統合、カタログ化、保護し、管理します。ユーザーは、情報のコピーや移動をすることなく、データレイク、データ・カタログ、ウェアハウス、その他のデータ統合プラットフォームなど、さまざまなデータ・タイプとアーキテクチャーを1つの共通データ基盤にインテリジェントに統合してメリットを得ることができます。
Cloud Pak for Dataに導入されている新機能は次のとおりです。
- AutoSQL: データ・ランドスケープをシンプルにする高性能のユニバーサル・クエリー・エンジン。データウェアハウス、データレイク、ストリーミング・データなどさまざまなデータ・ソース間で同じクエリーを使用 (英語)できるようにし、データの移動や複数のクエリー・エンジンの保守に必要な時間とリソースを節約します。AutoSQLは、プラットフォームの既存のデータ仮想化機能と組み合わせることで、ユーザーがハイブリッド環境、マルチクラウド環境、およびマルチベンダー環境全体でデータを簡単に照会できるようになります。AutoSQLには統合済みデータ・ガバナンス機能が含まれているため、データ利用者はデータの品質と有効性を確保できます。
- AutoCatalog: データの検出方法と分類方法を自動化し、異なるデータ・ランドスケープでもデータ資産のリアルタイム・カタログとその関係を維持します。プラットフォーム内のインテリジェント・データ・ファブリック の重要な機能となるのがAutoCatalogです。複雑なハイブリッドおよびマルチクラウドのエンタープライズ・データ・ランドスケープの管理で直面する課題を克服し、データ利用者がデータの場所に関わらず適切なデータを適切なタイミングで簡単に見つけてアクセスできるようにします。
- AutoPrivacy: AIを採用して、組織全体の機密データの識別とモニタリング、その後のポリシーの適用をインテリジェントに自動化します。AutoPrivacyは、IBM Cloud Pak for Data内で使用可能なユニバーサル・データ・プライバシー・フレームワークの主要な側面です。データとAIのライフサイクル全体にまたがるこのフレームワークにより、ビジネス・リーダーは、セキュリティーやコンプライアンスを犠牲にすることなく、データ利用者が必要とするセルフサービス・アクセスを提供できます。コンプライアンスの「盲点」を取り除いてリスクを最小限に抑えることで、ガバナンスのリスクとコンプライアンスに対してより良い戦略を構築します。(英語)
詳細情報
IBM Cloud Pak for Dataの新しい更新と機能拡張について詳しくは、製品概要 (英語)をご覧になるか、Hurwitzレポート「Why smart businesses are looking at a data fabric approach to become more data driven (要登録、英語)」をご覧ください。また、THINK 2021 (英語)をオンデマンドでご視聴ください(6月23日までの期間限定)。
原文:Intelligently Automate Data and AI with the Next Generation of IBM Cloud Pak for Data (https://www.ibm.com/cloud/blog/announcements/intelligently-automate-data-and-ai-with-the-next-generation-of-ibm-cloud-pak-for-data(英語))
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