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IBM Cloud Object Storage の新しい料金プラン「Smart Tier」
2020年02月06日
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本記事は、Announcing IBM Cloud Object Storage Smart Tierの抄訳です。
「Smart Tier(スマートティア)」は、データのアクセス・パターンが変更された際に、自動的にコストを最適化してくれる新しいストレージ・オプションです
データの利用状況に適応した最もシンプルな料金設定があるオブジェクト・ストレージをお探しでしたら、安価なオペレーション料金で、データ取り出し料金がかからず、最小オブジェクト・サイズ、最小のストレージ保管期間といった条件設定もない IBM Cloud Object Storage の新しいストレージ・クラスである「Smart Tier」をお勧めします。
Smart Tierでは、ワークロードに適切なストレージ・クラスを選択することについて、心配する必要はありません。 Smart Tier は、毎月のアクティビティーを追跡し、 3 つの価格設定(Hot、Cool、Cold) から 1 カ月の使用量に応じた料金を請求します。
Smart Tierは、ストレージ・コストが毎月最低限になるよう、コストを自動で最適化します。 これは特に、変更が頻繁に起こる、もしくは予測不能なデータ・アクセス・パターンを持つすべてのワークロード、および時間の経過と共に変化するワークロードにとって有用です。
データ・アクセス頻度が時間の経過とともに変化する場合に適切なストレージ・クラスを選択することは大きな課題です
アプリケーションの多くのタイプにおいて、データ・アクセスはデータ・ライフサイクル全体にわたり変動します。サイクルの開始に最も頻繁にアクセスするケースもありますが、データ・アクセスがほとんどの期間において比較的低く、時々アクティビティーが急増するというケースもあります。その他には、完全に予測不能なデータ・アクセス・パターンと頻度を持つデータ・タイプもあります。
アクセスが変化する場合、正しいオブジェクト・ストレージ・クラスを選択することは困難です。アクセスが最大限となる期間をカバーするオプションを選択すると、必要以上にコストがかかってしまいます。 一方、アクセスが最少の期間に合わせたストレージ・クラスを使用すると、アクティビティーが多い期間に割増料金が発生します。データ・アクセス頻度に対応するために十分なストレージを、最適な価格で選択することが理想的です。
IBM Cloud Object Storageの「Smart Tier」がこの問題を解決します
IBM Cloud Object Storage のSmart Tier は、各月のデータ・アクティビティーに基づいて3 つの価格設定(Hot、Cool、Cold)に自動的に分類し適用する、料金設定モデルです。 お客様は、お客様が使用しているアクセスに対してのみ、その月のデータ・アクティビティーに最適な価格が課金されます。オブジェクトのデータ移動料金やその他の見えない料金を支払う必要はありません。
一貫してColdデータであれば、Cold Vault ストレージ・クラスの方がより適切な料金設定となる場合があります。ただし、データ・アクティビティーがわからない場合、またはそのデータ・アクティビティーがそのライフサイクルの時期によって異なる場合は、 IBMの Smart Tier が正しい選択項目になります。
Smart Tierはどのように最適な料金を設定するのでしょうか
Smart Tierには、 アクティビティー・ベースにあらかじめ設定された3つの料金設定があります。Hot、CoolおよびColdです。 各月の終わりに、 Smart Tier は毎月のアクティビティ(書き込み操作、読み取り操作、および検索の組み合わせ)を分析し、ストレージとアクセスの量に基づいて、Hot、CoolおよびColdのいずれかのレートで請求を行います。 (Smart Tierが、どのようにHot、CoolおよびColdの料金設定にデータを分類かについて詳しくは、こちら(英語)を参照ください。)
Smart Tierは、他のIBM Cloud Object Storageクラスと同じ永続的かつ低遅延のストレージを提供し、 IBM Cloud Object Storageクラスにおいて最高のサービス・レベル・アグリーメント(SLA)を維持します。Smart Tierには、追加のデータ取り出しの手数料やオーバーヘッド料金はかからず、最小オブジェクト・サイズ、および最小ストレージ保管期間設定はありません。
データ・ライフサイクルを管理するために、ライフサイクル・ポリシーを適用して、オブジェクトが作成された時間に基づき、データ保持期間(経過時間)ルールまたは書き込み有効期限ルールとしてアーカイブするように設定いすることができます。 アーカイブされたオブジェクトにアクセスする必要がある場合は、それらのオブジェクトをSmart Tierに復元することができます。
Smart Tierの価格設定がどのように役立つかを示すサンプルのシナリオがあります
3 カ月にわたってアクティビティー・レベルが大幅に変化するデータ・アクセスのシナリオを想像してみてください。 最初の月には大量のアクティビティがあり、 2ヶ月目には穏やかなアクティビティとなり、 3 カ月目にはほとんどアクティビティがない状況です。 以下の表は、このシナリオを示しています。
固定価格のストレージ・クラスが唯一のオプションである場合、これらのアクティビティー・レベルを持つ組織は、最もコスト効率の高いストレージ・ティアを選択することが困難になります。 以下の表は、それぞれの固定価格オブジェクト・ストレージ・クラスと、それらを Smart Tier 料金設定で支払うものとを比較した料金を比較しています。 Smart Tier は、月のアクティビティーに基づいて最適なカテゴリー であるHot、Cool、Coldのレートを自動的に適用します。これによりお客様はコストを抑えることができます。
まとめ
IBM Cloud Object Storage のSmart Tier では、コストを最適化するために自動的に3つの料金レートから最適なレートを適用する機能を備えた、シンプルな料金プランを提供します。Smart Tierを使用すると、ストレージのアクティビティーをモニターすることなく、ストレージ・クラス間でデータを移動することもなく、毎月のアクティビティーに基づいて最適なストレージ・コストが適用されます。
新しいアプリケーションの開発とデータの増加により、ストレージ・コストを管理することが課題となります。 IBM Cloud Object StorageのSmart Tierは、あらゆるデータ・アクティビティーに適しています。 自動的に最良の料金を適用するので、間違ったストレージ・クラスを選択したことによるコスト超過について心配する必要はありません。
Smart Tierのハイライト
- データ取得料金(Retrieval charges): 無料
- 追加料金: 無し *コスト最適化の自動機能に追加料金はかかりません
- 最小利用オブジェクトサイズ: 制限無し
- 最小利用ストレージ期間: 制限無し
- セキュリティー、耐久性、および可用性: IBM Cloudは、最高レベルのセキュリティー、可用性、および耐久性を維持するために Smart Tier を設計しました。
- UI、 API、 SDK、および CLI: IBM Cloud UI、 API、 SDK、または CLI を使用して、Smart Tierにアクセスすることができます。
- ロケーション: Smart Tier は現在、すべての IBM Cloud Object Storage リージョンで使用可能です。引き続き、クロス・リージョンおよび単一のサイトでも利用可能となります。
詳細は、 IBM Cloud Object Storage Classes and Archive もしくは start your free trial を参照ください。料金については Cloud Object Storage pricing page を参照ください。
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