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可観測性 (オブザーバビリティー) の重要性−IBMのInstanaの買収がAIOpsのゲーム・チェンジャーとなる理由
2020年11月26日
カテゴリー IBM Cloud Blog | IBM Cloud News | IBM Cloud アップデート情報
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この投稿は、2020年11月18日に、米国 IBM Cloud Blog に掲載されたブログ(英語)の抄訳です。
Watson AIOpsにアプリケーション・パフォーマンス自動監視と可観測性(オブザーバビリティー)機能をもたらす
このたび、IBMは、アプリケーションのパフォーマンス監視/可観測機能を提供するInstana(英語)*の買収合意を発表しました。この買収により、企業はハイブリッド・クラウド環境において今日の複雑なアプリケーションをより良く管理し、IT運用管理のあらゆる分野にAIを浸透させることができるようになります。
IT運用管理にとっての究極の目的はできる限り自動化することです。これにより先を見越し、生産的な運用管理を行えるようになります。自動化されたモデルは、DevOpsプロセスにより始めることができます。自動化機能を利用して繰り返しの実行、高い信頼性、予測可能なデプロイメントを作成し、アプリケーション開発サイクルを加速させます。これは、運用を自動化するスクリプトを書いているSRE(サイト信頼性エンジニアリング)チームにとって役立つもので、これにより、深夜の停止やページングを回避することができます。このプログラマーのマインド・セットと自動化へのフォーカスによりクラウド・アプリケーションは、高度に拡張ができデリバリーと運用が強化されています。
では、なぜ企業のワークロードの大半がいまだに従来の方法で開発・管理されているのでしょうか?なぜIT運用の自動化がこれほどまでに進んでいないのでしょうか?なぜ運用チームは、アプリケーション・パフォーマンス管理の基本的な課題と、重要なシステムの運用にいまだに苦労しているのでしょうか?
AIを活用したインテリジェントな自動化機能
その理由は、自動化の実現するためには、よりインテリジェントな仕組みを必要とする作業が膨大にあるからです。シンプルなルール、IFTTT(イフト:”If This Then That”)だけでは、もはや十分ではありません。そこで登場するのが、現代の人工知能(AI)、機械学習(ML)システムです。
AI は、IBM Watson 機械学習モデルによって、行動を学習し、何が「良い」かを判断し、その知識を使って行動を提案し、直接実行できるレベルにまで成熟しています。これらのAIモデルは、DevOpsプロセスからIT運用まで、膨大な数のタスクを学習、予測、自動化する機能を備えており、人間の業務遂行能力を補強したり、ごく普通の反復的なタスクをこなしたりすることができるため、人間はより価値の高い仕事に集中することができます。 重要なITシステムやアプリケーションを管理するAIや人間が成功するかどうかは、分析すべき情報に依存します。実際、AIシステムの失敗の主な原因のいくつかは、質の高いデータの不足とデータガバナンスの低さによるものです。
Instana(英語)*のような現代の可観測機能とアプリケーション・パフォーマンス監視機能をそなえたプラットフォームは、Kubernetesやクラウド・ネイティブ・マイクロサービスのような新しいテクノロジーを活用して、重要なギャップを補うためにはじめから構築されています。Instanaは、アプリケーションのトレースと依存関係の包括的な収集機能、ログ、メトリクスと依存関係の関連付け、自動インスタント・インストルメンテーション機能など、最先端の機能を提供(英語)し、AIベースの根本原因分析と高カーディナリティ分析を実現できるように設計されています。
Instana と IBM の優位性
Instanaのアプリケーション・パフォーマンス監視・可観察機能を備えたプラットフォームと、Watson AIOps(英語)を含むIBMのAIを活用した自動化ポートフォリオの融合により、IBMはソフトウェア開発ライフサイクルから運用に至るまで、IT環境を変革するための強力なテクノロジーを結集しました。この融合により、企業のIT環境の変革が可能になり、より迅速な開発サイクルとより信頼性の高い運用の実現が可能になります。
Instanaは、CI/CD (継続的インテグレーション/継続的デリバリー)パイプラインの可視化やDevOps自動化、洞察力に富んだインテリジェンスを可能にし、AIベースの課題解決を提供する、リッチなコンテキストを提供します。これにより、モバイルからメインフレームまで、ハイブリッド・クラウド環境全体での自動ディスカバリーと依存関係マッピングにより、複雑さを軽減することができます。その高性能なアーキテクチャーは、ハイブリッド・クラウド内の大規模な分散型アプリケーション全体のトランザクションを1秒間隔で100%キャプチャーし、分析のために1日に何十億ものメトリクスをリアルタイムで収集することができます。データ収集のInstanaエコシステムに関しては、PrometheusやOpenTelemetryなどの一般的なオープン・ソース・テクノロジーをサポートしています。また導入形態は、SaaSベースまたは、オンプレミスを選択できます。
InstanaプラットフォームとIBM Watson AIOps機能を一緒にご利用いただくことにより、IBMのAIを活用した自動化ポートフォリオが拡張・強化されるとともにより高度な機能を提供されます。これによりお客様はIT運用の受け身の管理から先を見越した管理に変えることができます。
より詳しくは
2020年12月1日に米国IBM主催オンライン・セミナー「IBM announces intent to acquire Instana, bringing automated Application Performance Monitoring and Observability capabilities to Watson AIOps (IBMがInstana買収の意向を発表、Watson AIOpsにアプリケーション・パフォーマンス自動監視機能を実現”)(英語)」を実施します。万障お繰り合わせの上ご参加くださるようお願いします。なお当セミナーは 英語で実施されます。あらかじめご了承ください。
- お申し込みはこちら(英語)
あわせて、関連する日本語プレスリリースもご参照いただけますと幸いです。
*本件には通常の取引条件が適用され2021年第1四半期に完了する予定です。
翻訳:IBM Cloud Blog Japan 編集部
*このブログは、2020/11/18に発行された”Observablly Matters: Why IBM’s Acquisition of Instana Is a Game Changer for AIOps”(英語) の抄訳です。
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