社員が語る「キャリアとIBM」

IBMにおける、SAPビジネスの価値とは (下)

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社員が語る「キャリアとIBM」では、IBM社員のキャリアや仕事内容をインタビュー形式でご紹介します。

今回は、日本IBMコンサルティング事業本部 ビジネス・トランスフォーメーション・サービス事業部にて、パートナーとして活躍する後藤 哲二さんのインタビュー記事をお届けします。
前回のブログでは、後藤さんがリードするIBM SAPビジネス、グローバル案件機会やSAP社から支持される理由について、伺いました。
今回は、後藤さん自身のキャリアやSAPチームで活躍する人材について、お話を伺いました。

後藤 哲二
日本アイ・ビー・エム株式会社
IBMコンサルティング事業本部 ビジネス・トランスフォーメーション・サービス事業
SAPプラクティスリーダー
理事 / パートナー

略歴:
1996年プライスウォーターハウスコンサルタント株式会社に入社し、基幹業務を中心とした業務改革コンサルティングおよびシステム化構想から導入までを多数支援。
2002年日本アイ・ビー・エム株式会社へ入社。
SCM領域を専門領域として、製造業、流通業を中心に多くのSAPプロジェクトを成功裏に導入。
2019年からSAPプラクティス・リーダーとして、多数のSAP導入プロジェクトを支援。

後藤さんは、一貫してSAPビジネスを担当しています。
これまでのキャリアについて教えてください。

IBMへ入社後、システム導入などのプロジェクトを始めとする、SAPデリバリー業務を経験し、プロジェクト・マネージャーとして現場責任者を担当しました。
パートナー昇進後は、プロジェクト全体の責任者や組織運営をしています。
最初の6年は、流通業界を中心にSAPをベースにしながら、お客様へのソリューション提案等を担う、Go To Marketとして携わってきました。

順調にキャリアを歩まれていますが、スキルや経験はどのように獲得しましたか。

入社当初は、まだIBM内でもSAPビジネスが成熟しておらず、周囲に聞ける人もいませんでしたので、お客様の要望に対して、日々考えながら進めていく必要がありました。
スキルについては、SAPに関わらず、コンサルティングで必要なことを、現場の先輩がどのようにプロジェクト・マネージャーとして業務に携わっているのかを見ながら学んでいました。
上のポジションの役割を担えるようになれれば、業務を任せてもらえるようになると考え、常に積極性を持って業務に携わっていました。
そのような姿勢を繰り返して、新しいスキルを習得してきたことが、自分が成長する上でも、大きかったと考えています。

ご自身の経験を活かして、若手のメンバーにはどのようにスキルの取得を支援しているのでしょう?

組織リーダーになってからは、「メンバーが切磋琢磨して活躍できる場を提供すること」を意識しています。
若手メンバーは、社会課題であるサステナビリティーや社会貢献度に紐付けて、お客様に高付加価値を提供したいという考えを持っているメンバーが多くいます。
そのような若手メンバーには、タスクフォースを立ち上げて、支援をしています。
タスクフォースを立ち上げることで、若手自らで試行錯誤し、モノ作りを行う達成感や学びを感じてもらう機会を増やしたいと考えているからです。
若手メンバーは、学びがある環境にいることで、SAPビジネスにおけるスキルや知見も高まり、チーム全体の結果にも繋がっていくと考えています。

こうした新しい知見を活かして、IBMのSAPチームでは、どのようなプロジェクトに参画の機会があるのでしょうか。

まずは大規模グローバルプロジェクトがあります。前回のブログでもお話しましたが、お客様の海外拠点へのシステム導入を支援するために、日本主導のプロジェクトに参画が可能です。
こうしたプロジェクトでは、IBMグローバルチームメンバーと協業して、進めていきます。

また、生成AIを取り込んだプロジェクトへの参画機会が増えていくことでしょう。
IBMは、まさに今、SAP社と生成AIをビジネスに活用するための協業を推進しています。
SAP社は毎年、Pinnacle Awardとして、顧客が最高のビジネスを展開できるように支援することに優れた業績を上げているパートナーをグローバルレベルで表彰していますが、今年IBMは、生成AI部門である 「Business AI | Customer Value Creation」にて、表彰を受けました。
これは、SAP Business AIイニシアチブを補完するEnd to Endのソリューションとイノベーションの提供において、最も高い影響力を持つパートナーとして、認定されたことを表します。

ここ数年、外部からパートナー、アソシエイトパートナーを積極的に採用しています。
どのようなSAP人材を積極的に求めていますか。

お客様の共創パートナーとして、中長期で価値提供をし続けることに共感できる方を求めています。
まだまだ、日本では、前例のない取り組みも多くあるため、自発的にかつ戦略的に動ける方、各ステークホルダーを巻き込みながら、大規模プロジェクトを進めることに興味がある方には、是非チャレンジしていただきたいポジションです。

パートナー、アソシエイトパートナーは、それぞれのスキルや経験を活かして、大きく2つの領域で活躍しています。
1点目として、プロジェクト責任者やプロジェクト・マネージャーとして、実際にプロジェクトを推進する役割があります。
2点目は、コンサルティングを含めたお客様へのソリューション提案として、Go To Marketとして活躍をする役割です。
どちらも社内の幅広い関係者を巻き込みながら、お客様とのエンゲージメントを高めるために、リーダーシップが求められるロールになります。

中途入社したパートナー、アソシエイトパートナーの方には、入社後、どのような支援をしていますか。

まず、3ヶ月に1度、パートナー、アソシエイトパートナーのみが集まるセッションを行い、中途入社者のネットワーク構築を支援しています。組織内での横の連携を強化することで、情報共有だけではなく、それぞれが抱えている課題や求めている支援について、気軽に話せる場を提供するためです。

パートナー、アソシエイトパートナーは、自分の担当顧客やプロジェクトだけではなく、組織全体のパフォーマンスへの貢献とビジネス結果への責任を持ちます。特に、中途採用の方だと、社内でも情報入手のチャネルが分かりにくいこともあるため、ビジネス全体の業績やマーケット情報、人事関連トピックなどを共有し、組織課題について、自由に意見交換ができる場を提供しています。

チーム内のカルチャーは、いかがでしょうか。

よくIBMは外資系企業なので、社内でも競争が高い、ドライな印象をお持ちの方もいるようですが、他チームも含め、全くそういうカルチャーはありません。
実際にIBMに中途採用された方の多くが、「IBMはいい人が多い」「良い雰囲気の企業風土が根付いている」と言ってくれています。
それは、会社全体として、常に、「チームワークで協業をしていくというカルチャー」が根強くあるからです。
パートナー、アソシエイトパートナーは、チームの雰囲気やカルチャーを形成する上でコアとなる存在です。
こうしたリーダー陣が中心となり、組織内で横連携しながら、チームをリードしているので、組織全体で一体感が根付いているのだとも思います。

最後に、IBMのSAPチームで働く魅力について、教えてください。

まず、社員一人一人のキャリアデザインや新たな知見保有を支援する仕組みがあります。
SAP領域だけでのキャリアを支援するのではなく、より幅広い領域でのスキルアップやキャリアデザインの支援をしています。
それは結果的に、こうした社員のキャリア支援やスキルアップが、お客様にとっても幅広い提案へ繋がることになるからです。
私自身も、SAPだけではなく、製造業界のお客様向けへのコンサル経験があります。
業界専門でのアドバイザリーを経験したことで、対お客様のCXO、CTOレベルとの関係性構築や信頼にも繋がっているように感じています。

IBMでは、1つのキャリアに固執するのではなく、社員が自身で希望しているキャリアをデザインすることを支援する制度があります。
こうした会社のキャリア支援を利用して、SAP領域以外でもキャリアの機会がありますし、SAPチームは、ビジネス規模も大きく、市場のニーズも高いので、SAPチーム内で違うキャリアパスを模索することも可能です。
私自身、パートナー、アソシエイトパートナーは「IBMの代表」だと感じていますので、お客様のご要望に応じて、変革支援をリードすることができるという点が、大きな魅力だと感じています。

 

 


インタビューアー:鈴木 大輔
Associate Partner Recruiting Lead, Japan
Linkedin Profile
インタビューアー:小出 沙織
Global Executive Recruiting Lead, APAC & Japan
Linkedin Profile

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