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「DB2」から「Db2」へ ~開発者からの意見を取り入れたDb2~

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皆さん、Db2はユーザーからの意見を積極的に聞き、機能改善や新機能開発に役立てているとても開かれたデータベースであることをご存じでしょうか?

IBM RFE Communityには、製品の機能改善や新機能について開発者とユーザーが直接意見交換できるコミュニティーがあり、多くのユーザーからの製品フィードバックや新機能に関するアイデアが投稿され、製品開発者がコメントを返したり、実際に新機能として実装されたりしています。ぜひ一度覗いてみてください。そして、現場の生のリクエストをインプットしてください。未来の Db2にあなたの意見が反映されるかもしれません!
(解説:日本IBM アナリティクス事業部 第一テクニカル・セールス データアーキテクト 野間愛一郎)

そして、このユーザーからの投稿に「開発者がエンタープライズ環境で利用される機能をもっと気軽に検証・開発するために、機能制限のない、すべての機能を提供している無償の開発者版を提供して欲しい」という意見があり、多くの支持を得ました。

Db2 Developer Community Edition、Db2 Developer-C Editionの誕生

Db2に新たに開発者向けエディションが加わりました。機能制限は一切なし。そして何よりも無償で利用期限もありませんので、思う存分 Db2の世界を堪能できます。
さて、Db2 Developer Community Edition、Db2 Developer-C Editionですが、“違い” が気になりますよね。何が異なるかというと… 提供形態が異なるだけなのです。

Db2 Developer-C Edition は
従来どおり、インストールイメージを提供します。ダウンロードしてユーザー自身で自由に導入できます。

Db2 Developer Community Editionは
Download&Go形式。これはスマホのアプリをイメージしてもらえると良いと思います。スマホはアプリストアからアイコンをクリックするだけで、インストールイメージのダウンロードから導入までをバックグラウンドで完了させ、ユーザーはすぐにアプリを利用できます。

Download&Go形式はスマホアプリ同様に、データベースのインストールや起動が一つのアプリで完了できるようにデザインされており、ダウンロードから数クリックで Db2の環境が完成します。
ちょっと使ってみたい、すぐに利用したいというユーザーに最適なエディションと言えるでしょう。
次に、利用する上で知っておきたいポイントを紹介します。

  • 無償で利用可能
  • 利用期限や機能制限なし
  • 製品のサポート窓口を使うことはできない、コミュニティー・サポート*
  • 開発・テスト用途に限られる

*コミュニティー・サポートとは通常の製品サポートではなく、フォーラムや掲示板などで QAを行う仕組みです。オープンソース・ソフトウエアのように知識のあるユーザー同士で助け合って QAするイメージです。製品に不具合が見つかった際のパッチの提供などはありません。本番運用に向けた重要な開発の際には、製品サポートが提供されている有償の開発者ライセンスを購入してのご利用も検討ください。

参考:Db2 コミュニティ

従来の評価版や無償で利用できる Db2Express-Cとの違い

最後に、従来から無償提供されている評価版や Db2 Express-Cとの違いや使いわけについてまとめます。

IBM Db2 Developer-C Edition IBM Db2 Developer Community Edition IBM Db2 Express-C IBM Db2 評価版
Db2を初めて使うユーザー
Sandbox環境の構築本番環境では利用できないため、開発環境で利用
Db2を利用した小規模アプリケーションパッケージの開発

本番環境にも適用可能

大規模環境を利用したPoC
バージョンやFixpackレベルを指定した検証
サポートプラットフォーム Linux (x64, p, z), AIX, Windows x64 MacOS, Windows, Linux (Docker) Linux x64, Windows x86 Linux (x64, p, z), AIX, Windows x64
CPUコア数の制限 4core 2core 無制限
メモリの制限 16GB 16GB 無制限
データベースサイズの制限 100GB 15TB 無制限
利用期間 無制限 無制限 90日

DB2 から Db2 へ

DB2ブランドは Db2に生まれ変わりました。それと時期を同じくして上記のような開発者向けのエディションも発表しました。多くの方に選択いただけるよう、より使いやすいデータベースを目指して Db2は進化し続けています。そして早速、今回紹介した Db2 Developer Community Editionについて書かれたブログが公開されています。

皆さんもこの機会にぜひ Db2を体験してみてください。

参考記事

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