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Db2 12.1とIBM Database Assistantの提供開始
2024年11月28日
カテゴリー Db2
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IBMは2024年11月に、Db2 12.1とIBM Database Assistantの一般提供を開始しました。Db2は30年以上にわたってお客様の声を反映し、継続的に機能の強化を重ねてきました。最先端の技術を搭載したこれらのソリューションは、お客様企業におけるデータの管理・活用を強力に支援します。このブログでは新しいソリューションの概要をご紹介します。
Db2 12.1:AIを活用した最先端データベース
Db2 12.1 は、IBM Db2の信頼性、拡張性、セキュリティーに関するこれまでの豊富な実績を基盤にしながら、AIを活用した画期的な機能を導入し、企業が最新のワークロードの課題に対応することを支援します。Db2 12.1 には、200 以上の新機能、機能強化、修正が含まれており、以下、代表的な強化点の概要をご紹介します。
AIを活用したクエリの最適化
- データベース運用においてAIを直接活用し、自動化されたパフォーマンス・チューニング、予測分析、インテリジェントなクエリ最適化によってクエリ・パフォーマンスを向上させることができます。
新しいテナントモデルによるネームスペースの分離
- 1つまたは複数のデータベース・スキーマの間に論理的な分離を行い、異なるテーブルセットを簡単に互いに独立させることができます。データベース管理者は単一のデータベースでデータ・オブジェクトを簡単に管理およびセグメント分類し、より効率的なリソース管理を行うことができます。
バックアップのテーブルスペース内の並列処理
- 1つの表領域を複数のスレッドで処理することで、バックアップのパフォーマンスを向上させ、バックアップの高速化を実現しています。
セキュリティーの強化
- 機密データを安全に保護し、最も厳しい規制要件へのコンプライアンスを確保するために設計された複数の新機能が搭載されています。
フェデレーションの強化
- Snowflake、Oracle 23ai、MariaDB、MongoDB、SAP など、より広範なデータソースのサポートを拡張することで、フェデレーション機能を強化するとともに、包括的なパフォーマンスの向上を実現します。
Db2 pureScaleの機能強化
- Linux環境においてTSAを高可用性クラスター管理のための先進的でスケーラブルなオープンソース・テクノロジーであるPacemakerに変更し、障害復旧時間の短縮と運用管理の改善を実現しています。
開発者向けの機能強化
- Apple Silicon 上で動作する Db2 ドライバーがサポートされ、開発者と データベース管理者は、デバイスを選択しながら Db2 データベースにアクセスできます。Visual Studio 2022 もサポートし、統合開発環境からシームレスに Db2 を利用できます。
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クラウド・オブジェクト・ストレージのパフォーマンスとスケーラビリティを強化
大規模環境向けにクラウドを活用したオブジェクト・ストレージのパフォーマンスが強化されました。
カラムナー・テーブルのパフォーマンス強化
- 複数の関連する機能のアップグレードを通じて、カラムナー・テーブルの全体的なパフォーマンスが強化されました。これには、オンライン・アップデートにおけるDROPとRENAMEのサポートによるスキーマの進化、UPDATEとJOIN操作の改善、論理バックアップ/リストアの強化、ADMIN_MOVE_TABLEを使用したオンライン・テーブル移動の最適化などが含まれます。その結果、より速いクエリ・レスポンス、ストレージ・コストの削減、データベース全体のパフォーマンスの向上を実現できます。
新しいIBM Db2 Starter Edition
- Db2ファミリーに新しい IBM Db2 Starter Editionを導入します。IBM Db2 Starter Edition は、Db2のコア・データ管理機能を新しいアプリケーションやサービスに活用するための機能を厳選して提供するエントリーレベルのソリューションです。IBM Db2 Starter Editionの追加により、ユースケースに応じて目的に合ったDb2エディションを柔軟に選択できるようになります。
Db2 12.1を試用したい場合、 Db2 Community Edition がご利用いただけます。Db2 Community Editionは、非商用環境で適用できる開発環境向けの無償のオファリングで、IBMidを登録いただければどなたでもすぐにアクセス可能です。
IBM Database Assistant:AIを活用してデータベース管理者をサポート
データとデータベース・インスタンスの爆発的な増加は、データベース管理者(DBA)が、これらの広大なデータベース資産を管理することを、より困難にしました。その一方で、ビジネスおよびミッション・クリティカルなデータへの安全かつ高性能なアクセスを確保し続けることが必要です。DBAの時間の大半は、トラブル・シューティング、監視、アクセス制御の管理などのルーチンタスクに費やされ、将来のことを考える余裕はほとんどありません。
この課題を解決するために開発されたIBM Database Assistantは、世界で最もミッション・クリティカルなデータ・ワークロードを管理してきたIBMの数十年にわたる専門知識に基づいて構築された、AIを搭載した最先端のアシスタントです。IBM Database Assistantは、即座に洞察を提供し、トラブル・シューティングを迅速化し、新人DBAの学習曲線を短縮します。以下、IBM Database Assistantが提供する機能の概要をご紹介します。
データベースに関する質問に即座に回答
- DBAは、問題を解決するためにドキュメントを検索したり、カスタムクエリを書いたりして時間を無駄にすることがよくあります。IBM Database Assistant を使用すれば、自然言語で質問をするだけで、お使いの Db2 のバージョンとディストリビューションに合わせた回答を迅速に得ることができます。新機能の学習でも、問題のトラブル・シューティングでも、IBM Database Assistant は膨大なナレッジベースを活用して、必要な情報を瞬時に提供します。
- これにより、DBAは貴重な時間を節約し、解決策を探す代わりにパフォーマンスの向上に集中することができます。
- 具体例として、以下のような質問に回答することができます。
- Db2のデフォルトのページサイズは?
- バッファー・プールの目的は何ですか?
- Db2 11.5でレンジ・パーティション・テーブルを作成するには?
リアルタイムの指標の監視
- 重要なデータベース指標へのアクセスがかつてないほど簡単になりました。IBM Database Assistantを使用すると、簡単な自然言語クエリを使用して、CPU使用率、ストレージ、メモリーなどのリアルタイム・パフォーマンスデータを取得できます。ダッシュボードを調べたり、複雑なSQLクエリを書いたりする必要はありません。アシスタントに尋ねるだけで、正確なデータを即座に取得できます。
- IBM Database Assistantは、指標を簡単に取得できるようにすることで、データベース環境をプロアクティブに管理し、潜在的な問題が深刻化する前に解決することに役立ちます。
- 具体例として、以下のような指示を出して回答を得ることができます。
- 現在の接続リストを取得する
- 2024年10月23日からのCPU使用率を取得する
- テーブルスペース別のストレージ使用率を表示する
AIによる推奨でトラブル・シューティングを迅速化
- エラーやパフォーマンスの問題に遭遇することは避けられませんが、その解決に時間を費やす必要はありません。IBM Database Assistantを使用すれば、DBAはエラーコードを入力したり、問題を説明したりすることができます。フォーラムやドキュメントを探し回る必要はなく、IBM Database Assistantが直接回答を提供します。
- これにより、停止を減らし、復旧を早め、優先度の高いプロジェクトに多くの時間を割くことができるようになります。
- 具体例として、以下のような質問に回答することができます。
- sqlcode=-964 とは何ですか?
- 「TABLE1.COL1」が使用されているコンテキストでは無効となっています。SQLCODE=-206, SQLSTATE=42703, DRIVER=4.32.28
IBM Database Assistantを使用することで、DBA(データベース管理者)は最終的に、定型的なタスクから戦略的なイニシアチブへとフォーカスを移すことができます。トラブル・シューティングを自動化し、リアルタイムのメトリクスを提供し、即座にソリューションを提供することで、アシスタントは DBA がよりスマートに、より効率的に作業できるようにします。
IBM Database Assistant は今後も機能強化を継続し、SQLの生成の支援、複合的な指標のAIによる監視などより高度な支援機能を提供する予定です。さらなるAIの活用によりデータベース管理の未来を変革していきます。
今回ご紹介したDb2 12.1はクラウドのマネージド・サービスやソフトウェアとして提供されています。IBM Database Assistantはクラウドのマネージド・サービスで先行して提供を開始しており、今後ソフトウェアとしての提供を予定しています。
※本記事はDb2 for Linux, Unix and Windowsを対象としています。Db2 for zOSは対象としていません。
※本ブログは以下の記事の翻訳に加筆・修正を行ったものです。
• Db2 12.1 is here: Unveiling the next-generation AI-powered enterprise database
• Introducing IBM Database Assistant powered by watsonx: An AI-powered assistant for database administrators
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