IBM Data and AI
IBM Cloud Pak for Dataのアップデートにより、さらなる自動化とデジタル・トランスフォーメーションのスピードアップを実現
2020年11月20日
カテゴリー IBM Cloud Blog | IBM Data and AI | IBM Watson Blog | データ活用とAI技術の実用化
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組織のモダナイズの支援や、パンデミック時の環境強化と素早い対応のためには、オープン・ハイブリッドクラウド・プラットフォームが提供するテクノロジーと機能が不可欠なことが明らかになりつつあります。
実際、このパンデミックで多くの組織がデジタル・トランスフォーメーション・プロジェクトの予定を前倒しせざるを得なくなりました。IBM Institute for Business Valueによる最新の調査「新型コロナウィルス感染症はビジネスの未来をいかに変えるか(COVID-19 and the future of business) (英語)」によると、調査対象の組織の59%がウイルスをきっかけにしてデジタル・トランスフォーメーションが加速しました。
多くの企業にとってオープンでセキュアなハイブリッドクラウドの価値、つまり オンプレミス運用とクラウド運用をインテリジェントに統合し、全体でAIを運用するハイブリッドクラウドの価値は、極めて強固であるということです。これがIBM Hybrid Cloudの神髄です。このオープンでセキュアかつ高度に管理されたプラットフォームは、規制が厳しく重要なあらゆるワークロードの処理に最適です。その中心となるのがコンテナ化されたソフトウェアとツールの統合パッケージであるCloud Paksファミリーです。このファミリーはすべて、最先端のエンタープライズ・コンテナ・オーケストレーション・プラットフォームRed Hat OpenShift上で稼働します。
お客様はCloud Paksを使用することで、既存のクラウド向けアプリケーションのモダナイズや、企業全体の重要データの検出から、AIモデルの自動構築まで、そしてさらに多くのことができるようになります。
今週、IBMは最先端のIBM Cloud Paksの1つであるCloud Pak for Dataをさらに進化させます。統合されたデータ/AIのプラットフォームにより、パブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスにかかわらず、どこでもどのクラウド構成でもAIを実行できます。プラットフォームの新機能により、コスト削減に役立つ自動化機能の強化、データ・サイロの解消に役立つデータ仮想化の更新、エッジでリアルタイムに分析を実行する機能が追加されました。また、ハイブリッドクラウド・エコシステムの画期的な拡張も発表します。本日より、IBM Cloud Pak for DataがTech DataのStream One Marketplaceおよび新たなRed Hat Marketplaceで利用可能になります。これにより、いっそう多くの企業がプラットフォームにアクセスしやすくなります。
自動化がさらに簡単に
アップデートされたバージョンには、ソフトウェアのプロビジョニングからビジネス・プロセスの管理まで、あらゆることを実行できる多くの自動化拡張機能が組み込まれています。
例えば、新ツールのIBM Cloud Pak for Data Operatorで、ソフトウェアのインストールとライフサイクル管理がシンプルになります。これには、自動プロビジョニング、構成管理、内蔵された運用上の知見によるシームレスなパッチ適用、アップグレード、およびスケーリング、さらにはオートパイロット管理などの一連の機能が含まれています。
さらにプラットフォームのクイック・スキャン機能がアップグレードされ、よりスケーラブルな自動データ検出を実行して、より深い分析的洞察を得られるようになりました。また他のツールとは異なり、分析結果を結果ページから1つ以上のカタログに直接公開できる、プロセスを短縮できます。
新バージョンのIBM Cloud Pak for Dataには新しいワークフロー管理ページも含まれ、ユーザーがビジネス・プロセスをより簡単に管理および自動化できるようになっています。例えばWatson Knowledge Catalogのインストール時に、選択した定義済みワークフロー・テンプレートを使用して、ガバナンス成果物の作成、更新、削除のプロセスをより適切に制御できます。また、ビジネス・プロセスのサポートに必要なワークフロー・タイプを定義して構成することもできます。
これらすべての更新に加えて、新しい「デプロイメント・スペース」ダッシュボードを使用して、複数のデプロイメント・スペースで実動ワークロードのモニターや管理ができるようになりました。これにより、例えば運用エンジニアは、実行場所に関わらずジョブやオンライン・デプロイメントを管理しやすくなりました。従業員はワークロードの状況を評価し、問題を特定し、ワークロードを管理できます。その結果、ユーザーは問題が発生したときにそれを素早く特定し、問題解決を早めることができます。
エコシステムの構築
これらの大幅な機能強化に加えて、IBM Cloud Pak for Dataのパートナーと製品のエコシステムを拡張しました。例えば、IBM Cloud Pak for DataがIBM System zで使用できるようになりました。本日より、System zユーザーはIBM Cloud Pak for Data内でIBM Db2をコンテナとして実行し、Z上のプライベート/パブリッククラウドにDb2データベースを迅速にデプロイおよびプロビジョニングできるようになります。さらに、新しいRed Hat MarketplaceとTech Data StreamOne MarketplaceからIBM Cloud Pak for Dataを利用できるようになりました。これによりデータ/AIプラットフォームの可用性が劇的に拡大します。
IBM Cloud Pak for Data 3.5のすべての新しい更新と機能拡張の全貌については、Hemanth Mandaのブログ、もしくは製品概要 (英語)をお読みください。
原文:November 10, 2020, “IBM Cloud Pak for Data update brings more automation, speed to digital transformations” (https://www.ibm.com/blogs/journey-to-ai/2020/11/cloud-pak-for-data-update-brings-more-automation-speed-to-digital-transformations/(英語))
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