IBM Cloud News
従業員の高い能力が発揮される時間を創出。ハイパーオートメーションの効率的な進め方
2020年11月16日
カテゴリー IBM Cloud Blog | IBM Cloud News | オートメーション
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非効率性、手動プロセスに起因する処理ミス、およびその他のボトルネックは、多くの企業にとって運用上の課題を生み出します。
ハイパーオートメーション実現の取りみを開始する事により、企業におけるこれらの問題を排除および改善し、従業員は本来やるべき仕事に最善を尽くせるようになります。
どのような作業を自動化するべきかを決める際、どの作業・プロセスを対象にすべきかを見極めるのが難しい場合があります。最初のステップは、ビジネスがどのように実施・管理されているかを明確に理解することです。これにより、作業が実際にどのように流れるか、どこでどれくらい時間が費やされるか、どこにボトルネックがあるかがわかり、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)やその他のオートメーション・テクノロジーを適用しタスクとプロセスを自動化する事で得られる実際の投資対効果(ROI)を判断するのに役立ちます。
適切なプラットフォームを選択することも、企業の将来のパフォーマンスの肝となり、作業をスムーズにし、企業全体のイノベーションを推進するのに役立つと確信しています。これを実現するには、選択したプラットフォームは、知見の発掘を促す人工知能(AI)、RPA、およびその他のテクノロジー・ツールと組み合わせる必要があります。
プロセス・マイニングとハイパーオートメーション実現の旅路
プロセス・マイニングとタスク・マイニングにより、履歴データを活用してビジネスを深く掘り下げ、プロセスマップを作成し、どのプロセスやタスクを自動化することで企業に最大の利益・価値をもたらすかを特定することを可能とします。これはハイパーオートメーションの価値を解き放つための鍵です。
イタリアのクレデム銀行のような顧客にとって、 IBM Cloud Pak® for Automationを使用したmyInvenioのプロセスマイニングは、プロセスの自動化と合理化によって運用をより回復力のあるものにするために不可欠な、ハイパーオートメーションの旅への重要な第一歩を踏み出しました。その結果、クレデム銀行は50以上のプロセスを分析し、400までスケールアップする計画を立てました。
プロセスマイニングでは、次のことができます。
- 既存のデータを使用してエンドツーエンドのプロセスを発見し、現状を明確に把握します。
- どのアクティビティがボトルネックを引き起こしているかを特定し、自動化することにより生じる最大のプロセス改善時間を算出します。
- 推奨された自動化の取り組みをシミュレートして、予測されるROIを計算します。
- 継続的な改善サイクルで、提案された変更と自動化アクティビティを監視および測定します。
IBMは、市場で初めてハイパーオートメーションを実現する為に必要なフルサービスを兼ね備えたプラットフォームを提供します
IBMは、2020年12月から、myInvenioと協力して、IBM Cloud Pak for Automationの一部としてプロセスおよびタスクマイニングテクノロジーを統合しています。
IBMは現在、最先端の自動化テクノロジー(プロセス・マイニング、RPA、ルール・エンジン、ワークフロー、およびコンテンツ管理)とAIおよび機械学習を組み合わせたエンドツーエンドのハイパーオートメーションプラットフォームを提供しています。今回の追加により、顧客の価値が拡大し、全体的な洞察と問題処理プラットフォームが作成されます。
プロセス・マイニング機能をIBM Cloud Pak for Automationに統合することにより、企業は以下の方法で運用プロセスを強化できます。
- 自動化する必要のあるアクティビティを特定します(RPAボットなど)。
- プロセス・マイニングのBPMNダイアグラムを使用して、BlueWorksLiveでのプロセスの文書化を開始します。
- プロセス・マイニングからワークフローにBPMNダイアグラムをスケルトン自動化ワークフローとしてインポートします。
- プロセス・マイニングへの入力としてBAIの運用データストアを使用して、BAIイベントを発行するプロセスの改善を分析します。
- マイニング結果をAIでラップし、機械学習を使用してパターンを特定し、次のステップを提案します。
プロセス・マイニングやタスク・マイニングなどのツールを使用して発見、診断、決定を行うことで、特にエンドツーエンドのハイパーオートメーション・ソリューションに統合されている場合、皆さんのビジネスはハイパーオートメーションの旅路を完了する準備が整っています。
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